（株）新環境設計

私たちの建築設計に対するコンセプトは＜安全で、わかり易く、使い易い建物を造る＞であります。昭和44年（1969）の創業以来40年を経てもその思いは変わりません。建物がすべて人の用に供するものであることを考えれば、至極当然のことでありますが、私たちの取り組んでいる建物の多くは、高齢者やハンディキャップを持つ人々が生活するためのものであって、この思いをより強くさせています。

今まさに高齢、少子化社会を目前にして人々の生活のあらゆる局面において、このことにまつわる多くの問題が提起されております。他方では職業の分化・専門化が進行し、ますます現代社会は複雑さを増しつつあります。建物を設計する立場にある者は、その行為が社会からの期待や社会への影響の大きさゆえに社会的責任の重さを充分に心得ながら精励しなくてはなりません。
したがって私たちの設計姿勢は、建築思想や技術の内側へ傾くことなく、人間社会や生活など広く外側の問題に対する、より誠実な対処と配慮が求められます。それがすなわち私たちの考えている設計コンセプト＜安全で、わかり易く、使い易い＞であります。

私たちはこれからもこの基本的設計姿勢を守りながら、クライアントや利用者の要望、信頼に応え、満足度の高い福祉・医療施設の完成に邁進したいと考えております。このことの積み重ねから、社会・福祉側からの要請に対して、技術側から素早く的確な建築的提案ができる＜エンジニアリング・ソーシャルワーカー＞とでも言えるスペシャリスト集団に成長していくことを願っております。