合同会社ノウノ

会食シーンで利用できるような高級テイストと、ワイワイできる大衆テイストの同時演出するために、エリアでコンセプトが分かれるようにデザインしました。
上品になり過ぎず居心地の良い高級感と、仲間内で楽しく集まる場を照明と素材に見せ方で演出しました。
限られたスペースを有効活用し、席数を確保しながらも動線もしっかりと意識したレイアウトとなっております。

梁が大きく存在感が強いので、あえてその素材感やインパクトを利用し、お店のアイキャッチ的な存在にしました。合わせて太めの格子や古材のカウンターなど、素材感を主張することで程よい重厚感を演出し、カウンター席とテーブル席とで雰囲気を変える事ができました。
また、照明ではグレアレス器具を使用し、天井・中間・床面の明るさに明暗を出し、よりメリハリの効いた空間に仕上がりました。

コンセプトを分けたことで、利用シーンの幅が増やすことが出来ました。
ファサードも視認性を高くしているので、入店されるまでに賑わい具合や店内の雰囲気などが程よく見えるようになっています。
照明で明暗をつけている分、当て方１つで見え方が変わるため、念入りに最終調整しました。

コンセプトを絞り切れないまま相談させていただきましたが、最終的には異なるコンセプトを同時に演出していただき、ご利用いただくお客様の幅が増えて大変満足しております！
働くスタッフも高級店で働いているという意識を持ちつつ、接しやすく居心地の良い空間作りを心がけており、内装デザインでその意識作りをアシストしてくれています。

元々ある素材を消すことなく、あえて活かした方向でデザインを進められたのはすごく良かったです。入店から着席までの道中、着席から食事の到着待ちまで、全ての時間で様々なお店の表情を楽しむことが出来ます。物販店などとは違う観点で、飲食店ならではの居心地の良さとアイデンティティーをご提案でき大変満足しております。