CAPMO（キャプモ）

株式会社新輪堂（Newrindo inc.）は、2024年4月に神奈川県横浜市にて設立されたスタートアップ企業。主に「CAPMO（キャプモ）」というサービスブランドのもと、映像・写真撮影向けスタジオの検索・掲載プラットフォームを運営しており、撮影業界におけるロケ地探しの非効率性を解消することを目的に、撮影スタジオとクリエイターをつなぐオンラインサービスを展開している。

創業者であり代表取締役を務めるのは佐藤亮汰氏で、同氏は豪華客船でのエンターテイナーとして勤務したのち、音楽商材のリユース輸出販売を行う企業で事業開発・マーケティングを担当。小学生の頃より複数国を転々として育った経験から、世界中どこにいても誰もが安心して帰れる場所を作りたいという思いがあり創業。
CAPMOの構想からサービスローンチ、運営体制の構築までを一貫して担っている。

CAPMOは、全国に点在する撮影スタジオや遊休不動産（倉庫、古民家、民泊、ホテル、カフェなど）を対象に、撮影用途に特化したプラットフォームとして展開。検索機能は充実しており、エリア、用途、設備、スタイルなどの詳細条件から希望の物件を絞り込むことができるため、商用撮影、SNSコンテンツ制作、MV撮影、テレビ番組制作など多様なシーンで活用されている。また、スタジオ運営者向けには物件の掲載、プロモーション、問い合わせ対応のサポートも行っており、撮影に適した物件をより多くのクリエイターに届ける仕組みを整備している。

さらに、2025年7月には「360°バーチャルツアー作成サービス」を正式にリリース。これは、現地見学やロケハンの手間を省くことを目的とした新サービスであり、空間を360度自由に閲覧できるオンライン内覧を実現するものとなっている。撮影から編集、ホスティング、ウェブ実装に至るまでを一括で提供し、ユーザーの導入負担を軽減。これにより、スタジオの魅力を最大限に伝えることが可能となり、問い合わせ率や成約率の向上にもつながっている。

CAPMOの展開において注目すべきは、既存の撮影スタジオのみならず、加瀬グループが運営する全国13拠点の撮影物件（元倉庫や物流施設など）をプラットフォームに掲載した点である。これにより、首都圏以外の撮影場所の発掘や地方撮影の利便性向上にも貢献しており、業界のスタンダードを変える存在として注目を集めている。

代表の佐藤亮汰氏は、自身の現場経験やクリエイティブ領域への理解を活かし、「Capture The Moment ーすべての瞬間を彩る最高のスタジオを提供ー」というビジョンを掲げて事業を推進している。撮影における「場所」の重要性に着目し、より多くのクリエイターが自分の理想とする空間を簡単に見つけ、効率的に活用できる世界を実現することを目指している。

CAPMOが掲げるもう一つの強みは、「誰もが未活用の空間をスタジオとして活用できる社会の構築」である。使われていない空き家、閉業した旅館、廃校、ガレージ、ビルの一室などを撮影用ロケーションとして登録することで、物件所有者にとっては副収入の手段となり、クリエイター側にとっては新たな表現の場が増えるという、双方にメリットのあるプラットフォームづくりを志向している。

株式会社新輪堂は、資本金100万円という小規模なスタートでありながら、撮影業界における課題を的確に捉え、そこにテクノロジーとサービスの力でアプローチするビジネスモデルを確立している。今後も全国の不動産オーナーや撮影事業者との連携を深めながら、業界全体の効率化と価値創造に貢献していくことが期待されている。

・360°バーチャルツアー制作サービス
・撮影スタジオ・空間プラットフォーム運営
・スタジオ掲載および運営代行サービス

・360°バーチャルツアー制作サービス
・撮影スタジオ検索・予約プラットフォーム
・スタジオ運営支援・代行プラン