飲食店の経営に必要な資格とは?資格を取得する流れや取得メリットがある資格を紹介

最終更新日:2023年11月09日
飲食店の経営に必要な資格とは?資格を取得する流れや取得メリットがある資格を紹介
この記事で解決できるお悩み
  • 飲食店の経営に必要な資格とは?
  • 飲食店の経営に必要な資格を取得する流れとは?
  • 飲食店の経営にメリットのある資格とは?

「飲食店を開店する際に必要な資格はある?」とお悩みの方、必見です。飲食店を経営するためには、食品衛生責任者と防火管理者の2つの資格を取得しなければなりません。

この記事では、飲食店を経営したいと考えている人に向けて、飲食店の開業に必要な資格の取得方法を解説します。経営にメリットのある資格も紹介するため、参考にしてください。

記事を読み終わった頃には、資格取得に向けて動き出せるでしょう。

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飲食店の経営に必要な2つの資格

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飲食店の経営には、以下2つの資格が必要です。

  1. 食品衛生責任者|衛生管理の責任者
  2. 防火管理者|防火管理業務の責任者

それぞれの資格の概要を解説します。

1. 食品衛生責任者|衛生管理の責任者

食品衛生責任者とは、食品販売などの営業施設での製造・調理・販売などの衛生的な管理を担当する資格です。食品衛生法第51条に基づく「公衆衛生上必要な措置」の基準により、飲食店を営業するためには食品衛生責任者を定める必要があります。

食品衛生責任者として指定できる有資格者や対象者は、以下のとおりです。

  • 栄養士・調理師・製菓衛生師・ふぐ包丁師・食品衛生管理者などの資格を有する者
  • 食品衛生責任者養成講習会の課程を修了した者
  • 知事が食品衛生に関して同等以上の知識を有すると認めた者

取得時期は、飲食店の開業3カ月前が目安です。

2. 防火管理者|防火管理業務の責任者

防火管理者とは、多人数が利用する建物で火災被害を防ぐために防火管理に関する消防計画を作成し、防火管理業務を計画的に実施する責任者です。消防法第8条第1項によれば、一定規模の防火対象物の所有者や代表者は、防火管理者を有資格者から選任し、消防署に届け出る必要があります。

防火管理者の資格には甲種と乙種があります。

  • 甲種:飲食店の面積が300平方メートル以上
  • 乙種:飲食店の面積が300平方メートル未満

収容人数が従業員を含めて30名以上の飲食店を開業する場合には取得必須のため注意しましょう。

食品衛生責任者を取得する方法

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食品衛生責任者を取得するためには、指定された講習会を受講する必要があり、1日間で取得可能です。

  • 食品衛生責任者を取得する方法
  • 食品衛生責任者取得にかかる期間と費用

eラーニングを活用することで、効率的な取得が可能です。

食品衛生責任者を取得する方法

食品衛生責任者は、養成講習会を受講して資格を取得する必要があります。以下のような特定の資格を保持している場合は、講習会の受講が免除されます。

  • 栄養士・調理師・製菓衛生師・食鳥処理衛生管理者・衛生管理責任者・作業衛生責任者・船舶料理士・食品衛生管理者
  • 食品衛生管理者になれる医師・獣医師・歯科医師・薬剤師
  • 別の都道府県で適正と認める講習会の受講修了者

講習会は、会場に来場して受講する「会場集合型養成講習会」とeラーニングによるオンライン形式の「eラーニング型養成講習会」の2種類があります。

会場集合型養成講習会の場合は、受講を修了するとその場で修了証が交付されます。eラーニング型養成講習会の場合は、修了後10営業日以内に、修了証が自宅へ郵送されます。

食品衛生責任者取得にかかる期間と費用

食品衛生責任者の資格は、6時間の講習時間で取得できるため1日で資格取得が可能です。食品衛生学が2時間30分・公衆衛生学が30分・食品衛生法が3時間の構成です。

講習会は、開催者によって費用が変わります。東京都食品衛生協会が主催する講習会の場合は、会場集合型・eラーニング型養成講習会のどちらも12,000円(税込)です。会場集合型はその場で支払い、eラーニングは事前にコンビニで支払いましょう。

防火管理者を取得する方法

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防火管理責任者を取得するためには、防火管理講習を受講する必要があり、1〜2日間で取得が可能です。

  • 防火管理者を取得する方法
  • 防火管理者取得にかかる期間と費用

飲食店を経営するうえで重要な資格のため、開業準備の段階で取得しましょう。

防火管理者を取得する方法

防火管理者は、防火管理講習を受講して資格を取得します。以下のとおり、特定の資格保持や職歴によって、講習会の受講が免除されます。

  • 消防職員でかつ管理的または監督的な職に1年以上勤務している場合
  • 警察官でかつ管理的または監督的な職に3年以上勤務している場合

自治体によって条件が異なる場合があるため確認しましょう。講習は、甲種防火管理新規講習か乙種防火管理講習を選択します。

講習では、消防法や地方自治体の規定に基づき、防火に関する基本的な法令や知識、火災の発生防止に関する情報などを学びます。

防火管理者取得にかかる期間と費用

甲種の場合は、10時間の講習を2日間かけて学びます。乙種の場合は、1日間の講習で取得が可能です。

講習費用は、受講する地域や場所によって異なります。東京都の場合は、受講するためにテキスト代として6,000円(税込)が必要であり、講習会場で支払います。

飲食店経営にメリットのある3つの資格

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飲食店経営に必須ではありませんが、取得することでメリットのある資格は、以下の3つです。

  1. 調理師免許
  2. 健康管理士
  3. ワインエキスパート

資格を取得すると飲食店開業後の価値向上につながるため、さまざまな資格の取得をおすすめします。

1. 調理師免許

調理師免許は、一定水準以上の調理技術を身につけていることを証明するものです。雇用主や顧客に対して、高いクオリティの料理を提供できるプロの調理師であることをアピールできます。

免許を取得することで、食材の選定や調理過程での衛生管理に関する高いスキルを磨ける点もメリットでしょう。

2. 管理栄養士

管理栄養士は食事に関する専門的な知識を保有する資格です。メニューの健康性向上や栄養バランスの考慮ができ、顧客に健康的で栄養価の高い食事を提供できます。

健康イベントやセミナーの企画、健康メニューの開発など、飲食業務に健康の視点を取り入れることで新しいサービスの展開も可能でしょう。

3. ワインエキスパート

ワインエキスパートは高度なワインの知識と品評技術を身につける資格です。ワインの製造プロセス・品種・産地・ペアリングのアドバイスなど、顧客に食事メニューとワインの組みあわせを提案できます。

飲食店としての評価を向上させ、独自性の高いサービス提供ができる点もメリットでしょう。

まとめ

飲食店を経営するためには、食品衛生責任者と防火管理者の資格を取得しなければなりません。飲食店の開業後に顧客からの信頼を得るためには、調理師免許や健康管理士の資格取得も検討しましょう。

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比較ビズ編集部
執筆者

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