チャットアプリの作り方とは?おすすめの作成ツールやアプリ開発の費用相場を紹介

株式会社コムセント
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最終更新日:2024年02月26日
チャットアプリの作り方とは?おすすめの作成ツールやアプリ開発の費用相場を紹介
この記事で解決できるお悩み
  • チャットアプリの作り方とは?
  • チャットアプリの開発におすすめのツールとは?
  • チャットアプリの開発費用相場とは?

チャットアプリの作り方にはプログラミング言語の活用をはじめ、複数の方法が挙げられます。他にはどのような作り方が挙げられるでしょうか。

今回の記事を読むと、チャットアプリの作り方やおすすめの開発ツール、開発費用相場などを理解できます。チャットアプリの開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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チャットアプリの作り方

ターゲット

チャットアプリを開発する方法は以下3つの選択肢が挙げられます。

  • ノーコードツールを活用する
  • プログラミング言語を使う
  • アプリ開発会社に依頼する

自社でチャットアプリを開発する場合は、「ローコードツール」や「ノーコードツール」の活用が有効です。開発に十分なリソースを割けない場合、アプリの開発経験に乏しい場合は、アプリ開発会社への依頼を検討しましょう。

ノーコードツールを活用する

ノーコードツールとは、ソースコードを書かなくてもアプリ開発やWebサイト構築などをおこなえるツールです。必要なパーツやテンプレートをドラッグ&ドロップで配置すると、チャットアプリやホームページを作成できます。

ITリテラシーの有無を問わず直感的に操作できるため、作業を進める際にプログラミングの知識は必要ありません。エンジニアを新たに採用しなくても、チャットアプリを開発できます。月額料金が数千円〜数万円のツールも多く、費用対効果に優れている点も魅力です。

反面、拡張性やカスタマイズ性には乏しく、自社の要望する機能が必ずしも実装できる保証はありません。

プログラミング言語を使う

JavaやSwift、JavaScript などのプログラミング言語や HTML, CSS を組み合わせて、ソースコードを作成し、チャットアプリを開発する方法もあります。開発に使用するソフトウェア」や「検証環境(サーバー・ドメイン・検証端末)などは、自社の従業員がプログラミング言語を使い、開発をおこなうため、開発費はほとんど発生しません。場合によってはプログラミングの学習教材」が必要となります。

カスタマイズ性にも優れ、ソースコードへの記述により求める機能を確実に実装できます。反面、自社でチャットアプリを開発する場合、プログラミングに精通した人材の確保が前提です。

仮に従業員へプログラミングの学習を命じた場合、実践で使える水準に至るまで多くの時間がかかります。IT人材は人手不足が続いており、優れたスキルを持つ人材を短期間で採用するのは難しいでしょう。

アプリ開発会社に依頼する

アプリ開発に割くリソースやノウハウに不安を抱える場合、アプリ開発会社を活用します。アプリ開発会社に依頼するメリットは、幅広い対応が望める点です。

豊富な実務経験やノウハウを持つクリエイターが多数在籍しており、自社の要望を反映したチャットアプリの開発が期待できます。グループウェアや生産管理システムなど、業務系アプリの開発をあわせて依頼できる点も魅力です。

また開発会社にもよりますが、開発と合わせて、アプリの運用に対してアドバイスを貰えたり、障害発生時の対応を任せることができる可能性がある点も魅力的でしょう。

注意点はアプリ開発会社によって、料金設定や得意分野、技術力が異なります。ミスマッチを避けるため、ホームページ上で開発実績を確認しておきましょう。

チャットアプリの作成におすすめなノーコードツール5選

ノーコードツールは、プログラミング知識がなくてもチャットアプリを開発できるツールです。費用対効果に優れたツールも多く、予算の確保が難しい中小企業も導入しやすいでしょう。高い評価を受けているノーコードツールを5つ紹介します。

  • kintone
  • APPBOX
  • Click
  • Adalo
  • Yappli

kintone

名称未設定のデザイン (1)

参照:kintone

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するノーコードツールです。多くの企業から高い評価を受けており、導入実績は30,000社を誇ります。

アプリにはスレッドやメンション、メッセージ機能など、チャットアプリに関する基本機能が標準搭載されている状態です。基本機能だけで運用する場合、カスタマイズやプラグインの必要はありません。

JavaScriptやCSSファイルを設定画面から読み込むと、必要な機能を随時追加できます。サンプルアプリも100種類以上用意されており、導入後すぐに運用が可能です。

月額料金もスタンダードプランで1人1,650円に設定されており、費用対効果にも優れています。

APPBOX

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参照:APPBOX

APPBOXは、株式会社アイリッジが提供するノーコードツールです。多くの企業が導入しており、2023年3月時点で導入ユーザーは8,750万人を突破しました。チャットアプリを開発する際にパッケージ開発とスクラッチ開発、双方の開発手法から選択できます。

パッケージ開発はサンプルアプリを活用するため、開発期間を短縮できる点がメリットです。サンプルアプリにはアプリ内メッセージや会員証、クーポンなど、多くの機能がすでに搭載されています。

スクラッチ開発の場合、機能拡張や外部サービスとの連携によりユーザビリティを高められる点がメリットです。パッケージ開発と比較すると初期費用も大幅に抑えられます。

Click

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参照:Click

Clickは、NoCode Japan株式会社が提供するノーコードツールです。チャットやユーザー認証、通知機能など、必要な機能をドラッグ&ドロップで組み込むと、チャットアプリが完成します。

他にも決済やクーポン配布、地図など、マーケティング関連の機能が充実している点も魅力です。顧客とのコミュニケーションアプリとして活用することで、新規顧客獲得や集客率改善が見込めます。

スマートフォンアプリとして販売する際、AndroidとiOSでコードを書き替える必要はありません。管理画面ではユーザー情報やコンテンツ、商品データをまとめて管理できるため、情報の管理負担を軽減できます。

Adalo

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参照:Adalo

Adaloは、エイディー株式会社が提供するノーコードツールです。すでにチャット用テンプレートが搭載されており、必ずしも作業をする必要はありません。

「Conversations」と呼ばれるデータベースを作成後、フィルター選択やimageコンポーネント配置などをおこなうと、より使いやすいチャットアプリを開発できます。

ツール全体の特徴は、コンポーネントの種類が豊富に搭載されている点です。リストやフォーム、チャートなど、25種類以上のコンポーネントを自由に組みあわせてアプリを開発できます。

Yappli

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参照:Yappli

Yappliは、株式会社ヤプリが提供するノーコードツールです。Zendeskと連携すると、アプリユーザーが企業側とリアルタイムでコミュニケーションが取れます。画面上に提示されたチャットボタンをクリックすると、メッセージが送れる仕組みです。

アプリを開発する際はフリーレイアウトを活用し、画像やテキストを挿入するだけでアプリが完成します。生体認証やエンベッド動画、ディープリンク設定など、さまざまな機能を搭載可能です。

楽天ポイントやTポイントなどとも連携しており、集客率を高めるツールとしても活躍が見込めます。

チャットアプリの開発に必要な費用相場

チェック

どの方法でチャットアプリを開発するかによって、開発費は大きく変動します。以下3つの方法でチャットアプリを作成した場合の開発費用相場をまとめました。

  • ノーコードツールを活用した場合
  • プログラミング言語を使った場合
  • アプリ開発会社に依頼した場合

ノーコードツールを活用した場合

ノーコードツールによってチャットアプリを開発した場合、開発費用は10万円〜100万円が相場になります。ツールによって初期費用や月額費用の設定は異なるため、事前に料金プランを比較しておくことが重要です。

開発したチャットアプリを販売する場合は別途、運用や集客、改修のコストが発生します。アプリ運用を外注すると追加費用が発生するため、可能な限り自社で対応しましょう。

プログラミング言語を使った場合

自社の従業員が開発作業を担当するため、開発費はほとんど発生しません。ただし、開発担当者は担当業務と並行してチャットアプリの開発を進めるかたちになり、開発期間の長期化を招きます。最低でも3カ月、長ければ半年以上、アプリの完成までに時間がかかるでしょう。

希望納期までにチャットアプリを開発するには、開発者の担当業務変更や業務の振り分けなど、開発に集中して取り組める環境整備が必要です。従業員の業務負担を軽減することで、業務効率低下や顧客とのトラブルなど、本業への支障も避けられます。

アプリ開発会社に依頼した場合

アプリ開発会社に依頼した場合は、最低でも150万円以上の開発費用がかかります。ビデオ通話など多くの機能を実装した場合、500万円以上の費用を用意しておかなければなりません。

開発作業全般を外注先へ依頼できるため、従業員が担当業務に集中して取り組める環境を整えられます。自社で開発するよりも、ユーザビリティに優れたチャットアプリを開発できる点も魅力です。資金力が豊富な企業に適した選択肢といえるでしょう。

チャットアプリを開発する前に整理しておくべき5つのポイント

ポイント_虫眼鏡

チャットアプリを開発する前に、以下5つの内容を整理しておきましょう。

  1. 既存チャットツールの導入を検討する
  2. チャットボットの導入を検討する
  3. 開発費用を抑えるにはノーコードツールを選択する
  4. フルスクラッチ開発の必要性を判断しておく
  5. 外注する場合はビジネスマッチングを活用する

ポイント1. 既存チャットツールの導入を検討する

チャットアプリを開発する前に、市場で販売されているチャットアプリで代用できないかを確認しましょう。ChatworkやLINE WORKS、Slackなど、多くのビジネスチャットアプリが販売されています。

クラウド上でサービスが提供されており、インフラ環境の構築やソフトウェアのインストールは必要ありません。月額料金は1人あたり数百円〜数千円に設定されており、中小企業も導入しやすい料金設定です。

ファイル添付やビデオ通話、タスク管理など、情報共有に必要な機能はほぼ搭載されています。既存チャットアプリの機能性や費用対効果を確認してから、開発に踏み切るかを判断しましょう。

ポイント2. チャットボットの導入を検討する

顧客対応向けのチャットアプリ開発を予定している場合、チャットボットの活用もあわせて検討が必要です。チャットボットは、メッセージや音声を通じて顧客と自動で対話するブログラムを指します。

チャットボットを活用するメリットは、顧客対応の工数削減と対応品質の向上を両立できる点です。顧客からの問い合わせを自動で対応するため、従業員は別の業務に労力を割けます。

問い合わせ内容に応じて有人対応と使い分ければ、事務的な印象を与える心配もありません。24時間365日体制で問い合わせを受け付けられる点も魅力です。チャットボットの機能や費用対効果を確認したうえで、アプリ開発に踏み切るかを決断しましょう。

ポイント3. 開発費用を抑えるにはノーコードツールを選択する

開発手法の決め手が費用優先の場合、ノーコードツールの選択がおすすめです。初期費用や月額費用は一定の費用がかかる一方、アップデートやメンテナンスはベンダー側が対応するため、運用負担を軽減できます。

ワークフローや経費精算など、チャットアプリ以外の業務用アプリを開発できる点も魅力です。業務用アプリの開発によって、業務効率改善や自由度の高い働き方を実現できます。

アプリ開発の作業はドラッグ&ドロップやキーボード入力で進められるため、新たにエンジニアを採用する必要はありません。開発費用削減や複数のアプリ開発を目指す企業に適した選択肢といえるでしょう。

ポイント4. フルスクラッチ開発の必要性を判断しておく

アプリ開発会社への依頼を検討している場合、フルスクラッチ開発が必要かどうかを事前に検討しておきましょう。フルスクラッチ開発とは、既存のフレームワークやテンプレートを活用しない開発手法です。

ユーザビリティやデザイン性を最大限追求できる一方、多額の初期費用が発生します。多くの機器を自社で調達しなければならず、初期費用が1,000万円かかるケースも珍しくありません。高い技術力が求められるため、依頼先も限定されます。

特別な理由がない限り、パッケージ開発を選ぶのが無難です。パッケージ開発は既存のシステムやアプリを一部カスタマイズする手法で、フルスクラッチ開発よりも開発費用を抑えられます。

ポイント5. 外注する場合はビジネスマッチングを活用する

アプリ開発会社の活用を検討している場合、ビジネスマッチングの活用を検討してみましょう。ビジネスマッチングとは「仕事の発注先を探す企業」と「仕事の受注先を探す企業」をつなぐサイトです。

地域や業種、キーワード入力などによって、自社の条件に合致した企業が提示されます。実績や得意分野など、各企業の特徴がコンパクトにまとめられている点も魅力です。本業が忙しい方も短時間で効率的に情報収集ができるでしょう。

「比較ビズ」を利用すると、チャットアプリ開発に対応可能なアプリ開発会社やシステム開発会社を効率的に探せます。

まとめ

ノーコードツールを活用すると、プログラミングに精通した人材が不在でもチャットアプリを自社で開発できます。ただし、開発を任された従業員は担当業務と並行してチャットアプリの開発を進めなければなりません。

業務過多を招き、業務効率悪化やケアレスミスの増加など、本業に支障を招く可能性が高まります。従業員の負担軽減とチャットアプリ開発のスムーズな進行を実現するためにも、アプリ開発会社を活用しましょう。

「比較ビズ」を利用すると、必要事項を入力する2分程度で条件に合った企業を探し出せます。チャットアプリ開発の外注先を探している方は「比較ビズ」を利用してみてください。

監修者のコメント
株式会社コムセント
野地 剛

出版からスタートして、Webコンテンツ、Webマーケティング、システム開発へと事業内容を進化。現在は決済を中心としたシステム、LIVE配信システム、アプリ制作、マッチングサイトやシュミレーションサイト、外部APIを使用したサービスなど、型にはまらないシステム開発やオリジナルシステム開発を得意とする。

一口にチャットアプリといってもブラウザで操作するものや、 Android や iOS 、 Windows や macOS 、PCやスマホ・タブレット向けのアプリとして動くものがあります。

記事の通り開発方法には様々な選択肢がありますが、実際はどこで動作するアプリかによって取れる選択肢や費用が変わってきます。あらかじめ、どのような形でアプリを提供したいかを決めておくと、開発方法の取捨選択における判断材料として役立つでしょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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