在庫管理システムの費用・料金相場は?おすすめのサービス8選を徹底比較

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2024年01月09日
在庫管理システムの費用・料金相場は?おすすめのサービス8選を徹底比較
この記事で解決できるお悩み
  • 在庫管理システムの導入・運用にかかる費用は?
  • おすすめの在庫管理システムは?
  • 自社に合った在庫管理システムを選ぶポイントは?

「在庫管理システムの導入にどの程度の費用がかかるのだろうか?」と疑問をお持ちの方必見。この記事では、在庫管理システムの導入にかかる費用相場と、費用を決定する要因について詳しく解説します。

最後まで記事を読むと、在庫管理システムの導入に関する費用の全体像が理解でき、自社に最適なシステム選択が可能になるでしょう。おすすめの在庫管理システム8選もご紹介しているので、導入を考えている方はぜひ参考にしてください。

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在庫管理システムの費用・料金相場

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在庫管理システムの導入・運用にかかる費用は、クラウド型とパッケージ型(オンプレミス)のどちらを選ぶかによって異なります。クラウド型とパッケージ型の違いは次のとおりです。

  特徴 メリット
クラウド型 インターネットを介してシステム会社のサーバーにアクセスし、サービスを利用する ・初期費用が安い
・導入が簡単
パッケージ型 ソフトウェアを自社のサーバーやコンピューターにインストールし、サービスを利用する ・業界特化したシステムが多い
・機能の自由度が高い

クラウド型在庫管理システムの費用・料金相場

初期費用の目安 0円〜10万円
ランニングコストの目安 3,000円〜7万円/月

クラウド型在庫管理システムは初期費用が小さく済む一方で、在庫が大規模になるほどランニングコストは大きくなりやすい料金形態です。一般的に小規模な店舗の在庫管理にはクラウド型のシステムが適しています

クラウド型在庫管理システムでは業界を問わない汎用型のサービスが主流です。単純な小売業や卸売業ではなかったり、慣習的で独特な在庫管理を採用していたりする場合には、クラウド型のシステムがマッチしない場合もあるでしょう。

クラウド型在庫管理システムの初期費用:0円〜10万円

クラウド型在庫管理システムにかかる初期費用の目安は0円〜10万円です。クラウド型には初期費用0円の在庫管理システムも少なくありません。機能に応じて初期費用が高くなるパターンでも、基本料金は高くて10万円前後が目安です。

システム初期設定代行や導入支援などのオプションには追加料金が発生します。サポートの充実度合いにもよりますが、導入支援を依頼する場合には100万円前後までは見ておくと安心でしょう。

クラウド型在庫管理システムのランニングコスト:3,000円〜7万円

クラウド型在庫管理システムにかかるランニングコストの目安は月額3,000円〜7万円です。ランニングコストは下記のような項目によって変動します。

  • 機能の数(受発注管理、売上管理、棚卸、在庫検索など)
  • システムを利用するユーザーや拠点の数
  • ひと月あたりの出荷数(例:出荷伝票○件までは×円/月)

特に出荷数には注意が必要です。「月間◯件までは×円/月、◯件を超える場合には1件あたり△円」などの費用設定のサービスもあるため、出荷が多い店舗・企業は料金プランや見積もりをしっかり確認しましょう。

パッケージ型(オンプレミス型)在庫管理システムの費用・料金相場

初期費用の目安 300万円〜1000万円
ランニングコストの目安 0円〜10万円

パッケージ型在庫管理システムは初期費用が大きい点が特徴です。クラウド型と異なりランニングコストが従量課金ではない仕組みが一般的なため、出荷数が多い店舗・企業では相対的に月額費用を抑えられます。

クラウド型には汎用的なシステムが多い一方、パッケージ型ではアパレルや自動車販売、輸入卸といった業界に特化したシステムが主流です。カスタマイズ性が高く柔軟に機能を調整でき、自社に適したシステムを見つけやすいでしょう。

パッケージ型在庫管理システムの初期費用:300万円〜1000万円

パッケージ型在庫管理システムにかかる初期費用の目安は300万円〜1000万円です。初期費用には下記のような内容が含まれます。

  • パッケージ購入費用
  • 初期設定サポート費用
  • システム移行サポート費用
  • サーバー設置・構築費用

パッケージ購入・初期設定サポート・システム移行サポートは初めからセットになっている形式が主流で、もっとも費用が大きい項目です。ほかのシステムと連携するための設定をサポートしてもらう場合は、たいていオプション費用が発生します。見積もりや見積もり・問い合わせで確認しておきましょう。

サーバーの設置・構築にかかる費用はインフラエンジニアの人件費です。もともとインフラエンジニアが自社にいれば、追加の費用は発生しません。

パッケージ型在庫管理システムのランニングコスト:月額0円〜10万円

パッケージ型在庫管理システムにかかるランニングコストの目安は月額0円〜10万円です。パッケージ型の在庫管理システムではシステム会社へ保守費用を支払い、運用サポートやトラブル時の対応をしてもらいます。保守契約への加入はシステムによって異なりますが、5万円〜10万円程度の月額費用が発生するつもりで予算を見ておくとよいでしょう。

パッケージ型の場合、自社でサーバーを管理しなくてはいけません。サーバー費用(月額1万円前後)や、新しくエンジニアを雇う場合はその人件費(月額30万円前後)のランニングコストも発生します。

【費用を徹底比較】おすすめ在庫管理システム8選

  初期費用の目安 月額費用の目安
w3 mimosa 0円〜 ライトプラン:3万円〜
スタンダードプラン:5万円〜
Convi.BASE 0円〜
※初期導入サポート90万円〜
5万5,000円〜
GoQSystem 4万円〜 2万9,800円〜
NEXPO 0円〜 1,960円〜
zaico 0円 980円〜
ロジクラ 0円 0円〜
楽商 330万円〜
※ネットワーク対応板
要問い合わせ
ApaRevo 630万円〜 4万2,000円〜

下記では、8つの在庫管理システムについて費用を中心に紹介します。

w3 mimosa

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参照元:w3 mimosa

初期費用の目安 0円〜
月額費用の目安 ライトプラン:3万円〜
スタンダードプラン:5万円〜

w3 mimosaは豊富な機能を搭載しているクラウド型在庫管理システムです。バラ管理やロット管理、賞味期限管理といった基本的な管理機能を網羅したうえで、業界ごとのテンプレートも用意されています。ECサイトや越境販売にも対応しているため、幅広い業種でスピーディーな導入が可能です。

平均出荷数に応じてプランが分かれていて、月間1件〜4250件の方には「ライトプラン」、月間4251件以上の方には「スタンダードプラン」がおすすめされています。

Convi.BASE

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参照元:Convi.BASE

初期費用の目安 0円〜
※初期導入サポート90万円〜
月額費用の目安 5万5,000円〜

Convi.BASEは大量の在庫管理に適したクラウド型在庫管理システムです。クラウド型ながらデータ件数に制限がなく(推奨30万件以内)、大量の在庫を抱える店舗・企業でも運用できます。棚卸しや貸出し、入出庫といった機能の有無をオプションで調整できるため、自社に合ったコスパに仕上げることが可能です。

初期費用0円で導入できますが、管理項目定義や初期データ調整、操作説明といった内容が含まれる「初期導入費」は90万円〜とクラウド型のなかでは高額ですので注意しましょう。

GoQSystem

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参照元:GoQSystem

初期費用の目安 4万円〜
月額費用の目安 2万9,800円〜

GoQSystemはECサイトに特化したクラウド型在庫管理システムです。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・PayPayモールといったECモールの在庫を一元的に管理し、適切に把握できます。出荷数に関係なく定額料金となっている点も特徴です。

下記の4つのプランがあり、自社に適したものを選べます。

  初期費用 月額費用
受注管理プラン 3万円 1万5,000円
受注・在庫連携管理プラン 4万円 2万9,800円
受注・商品・在庫連携管理プラン 5万円 4万4,800円
受注・商品・在庫連携・出荷管理プラン 10万円 4万4,800円

NEXPO

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参照元:NEXPO

引用:

初期費用の目安 0円〜
月額費用の目安 1,960円〜

NEXPOは在庫管理機能を備えたiPad専用POSレジシステムです。月額980円の「レジアプリ基本料金」に、月額980円の「在庫管理オプション」を追加することで在庫管理システムとしても利用できるようになります。在庫管理自体はオプションという立ち位置ですが、入出庫や棚卸、在庫参照といった基本的な機能は申し分ありません。

あくまでレジシステムなため実店舗しか導入できない点、利用にはバーコードリーダーといった周辺機器が必要となる点に注意しましょう。

zaico

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参照元:zaico

初期費用の目安 0円
月額費用の目安 980円〜

zaicoはスマートフォンで利用できる在庫管理アプリ(クラウド型在庫管理システム)です。バーコードやQRコードをスマートフォンにかざすことで、その場で入出庫を記録できます。直感的に操作できるため、パソコンに慣れていない方が多い職場でも問題ありません。

月額980円〜という安価な料金プランも魅力です。基本的な在庫管理機能を網羅した月額2,980円の「スタンダード」プラン、発送業務までカバーした月額9,800円の「ビジネス」プランも用意されており、実現したい内容に合わせてプランを選べます。

ロジクラ

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参照元:ロジクラ

初期費用の目安 0円
月額費用の目安 0円〜

ロジクラはECサイト運営者向けの、スマートフォンで利用できるクラウド型在庫管理システムです。

国内の主要なOMSやモール、カートシステム、POS、送り状発行システムと連携可能で、ECサイトの在庫管理や出荷作業をまとめて効率化できます。スマートフォンのカメラを利用すれば、ハンディターミナルなしでバーコードを読み取って検品できる点も特徴の1つです

0円で使い続けられる「Freeプラン」も用意されていますが、出荷量が月間50件に制限されているため注意しましょう。ビジネス向けは月額9,000円の「Liteプラン」以上がおすすめです。

楽商

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参照元:楽商

初期費用の目安 330万円〜
月額費用の目安 要問い合わせ

楽商は16の業種・業界に特化したパッケージ型在庫管理システムです。具体例として下記のような業種・業界向けのシステムが用意されています。

  • 自動車販売
  • 製造業
  • レンタル・リース業
  • 加工販売業
  • 輸入卸

在庫管理に加えて受発注・売上・仕入の管理や帳票発行機能を標準装備とし、見積書発行や在庫のロット管理といったオプションの追加も可能です。標準やオプション以外のカスタマイズも可能なため、自社に最適な在庫管理システムを構築できます。

業種・業界やオプションの有無、カスタマイズによって費用が異なるため、詳しくは問い合わせでの確認がおすすめです。

ApaRevo

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参照元:ApaRevo

初期費用の目安 630万円〜
月額費用の目安 4万2,000円〜

ApaRevoはアパレル・ライフスタイル業界に特化したパッケージ型在庫管理システムです。

直営店・委託先といった複数倉庫の一元的な在庫管理、色・サイズ別の商品管理、委託・社販・催事といった取引管理など、アパレル業界に特徴的な販売スタイルにデフォルトで対応しています。任意で増やした管理項目を管理帳票へ反映させることもでき、柔軟な在庫管理が可能です。

ApaRevoを使用するパソコンの台数や小売・卸の両方をカバーするか否かといった要素で費用が変動します。

在庫管理システムを導入する3つのメリット

在庫管理システムを導入するメリットは次の3つです。

在庫管理システムを導入するメリット

業務の効率化で人的コストを削減できる

在庫管理システムの導入によって、業務を効率化し人的コストを削減できます。手作業での入力や確認といった作業を自動化すれば時間短縮が可能です。棚卸や受発注などの機能と合わせれば在庫管理に関する業務をグッと減らせるでしょう。

複数拠点に在庫を抱えている場合、システムによって一元的に管理することでコミュニケーションコストも削減できます。

在庫ロスや機会損失を防止できる

システムによって在庫数を正確に把握できれば、数値データにもとづいて日々の仕入れを調整できます。仕入れすぎて売れ残ったり、逆に足りなくて売り切れ=機会損失が発生したりといった事態を防げるでしょう。在庫管理システムは粗利益の向上にも効果を期待できます。

ヒューマンエラーを防止できる

ヒューマンエラーの防止も在庫管理システムを導入するメリットの1つです。どれだけ仕組みが整っていたとしても、人力で管理している限りはミスが起こり得ます。しかし正常に作動しているシステムであれば人力と比較してミスを減らせるでしょう。

入力や操作を間違った場合に音や表示でアラートを示すシステムであれば、ヒューマンエラーが起きた直後の修正が可能です。

自社に合った在庫管理システムを選ぶ3つのポイント

自社に合った在庫管理システムを選ぶために次の3つのポイントを意識しましょう。

自社に合った在庫管理システムを選ぶポイント

機能が過不足なく搭載されているか

自社が必要としている機能が過不足なく搭載されている在庫管理システムかどうか確認しましょう。機能が足りなければシステムを導入しても業務の効率化を実現できません。機能が多すぎても、 使わない機能分の費用も払っていることになり無駄が発生します

在庫管理システムに最低限必要なのは下記のような機能です。

  • マスター
  • 入出荷
  • 棚卸
  • 在庫移動
  • 在庫検索

プラスアルファでQRコード発行や適正在庫管理などの機能が必要であれば、システムの比較検討をする前にまとめておくとスムーズです。

同じ業界や事業規模の企業での成功事例があるか

機能や費用感はホームページを見ればわかります。しかし使いやすいシステムか、業務に組み込んでうまく運用できるかは実際に導入してみるまでわかりません。一か八かを避けるために、同業他社での実績がある在庫管理システムを選ぶと安心です。細かな実績がホームページで公開されていなければ、問い合わせでの確認をおすすめします。

導入後のサポート体制が充実しているか

導入後のサポート体制が充実しているかどうかも在庫管理システムの比較検討で見極めたいポイントです。特に導入当初でスタッフが操作に慣れていない時期は、ミスやトラブルが発生しやすくなります。導入時だけでなく、導入後の運用もサポートしてくれるかどうか確認しましょう。

クラウド型では月額費用にサポートが含まれているシステムが多い一方、パッケージ型では保守サポートが任意となっている場合もあるため注意が必要です。

クラウド型在庫管理システムを導入する際の注意点

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クラウド型在庫管理システムを導入する際は、無料プランはあくまでお試しである点に注意しましょう。無料プランは、有料プランの機能や出荷数、商品数などを制限したものです。ビジネスとしてしっかり活用するのであれば、初めは無料プランでもあとで有料プランに移行する必要があります。

有料プランのスペックに納得できていない商品の無料プランを「安いから」という理由で利用しても、意味がありません

まずは有料プランを基本としてスペックを比較し、無料プランは操作感や管理画面を試す目的で利用しましょう。有料プランに無料のお試し期間が設定されていれば、あえて無料プランを利用する必要はありません。

在庫管理システムに関するよくある質問

最後に、在庫管理システムに関するよくある質問4つにお答えします。

  • 在庫管理システムは必要?
  • 在庫管理システムは自作できる?
  • Excelでも在庫管理できる?
  • 在庫管理システムはアプリで利用できる?

在庫管理システムは必要?

在庫管理システムは、業種を問わず今後ますます必要になっていきます

人々の価値観やライフスタイルが多様化し、いくつかの限られたアイテムを大量生産する時代から、さまざまなアイテムを少量ずつ生産する時代へと移行しているのが現状です。在庫も少量ずつさまざまな商品が存在するようになり、複雑な管理をこなさなくてはいけません。

このような在庫を人力で管理するには限界があるため、在庫管理システムによる自動化が必要なのです。

在庫管理システムは自作できる?

エンジニアとしての知識・スキルがあれば在庫管理システムは自作できます。具体的には下記のような手順です。

  1. 企画構想
  2. 業者選定
  3. 要件定義
  4. 設計
  5. 開発
  6. 試験
  7. リリース

在庫管理システムの開発・運用には大きなコストと高度な技術が必要です。特に中小企業の場合、自社での完結は難しいでしょう。それでも自作したければベンダーにサポートしてもらうことをおすすめします。

Excelでも在庫管理できる?

簡易的な在庫管理表であれば、Excelでも作成・運用は可能です。インターネットで検索すれば無料のテンプレートをダウンロードできます。

手作業での入力がメインとなるため、商品数が多い・今後商品が増える・管理したい項目が多いといった場合にはお勧めできません。複雑な在庫管理であればシステムの導入を検討しましょう。クラウド型であれば月額数万円で高機能な在庫管理システムを利用できます。

在庫管理システムはアプリで利用できる?

スマートフォンのアプリで利用できる在庫管理システムもあります。たとえば「zaico」や「ロジクラ」といったクラウド型在庫管理システムです。ほかにも「NEXPO」はiPadアプリでPOSレジや在庫管理といった機能を利用できます。

在庫管理システムの費用・料金相場まとめ

この記事では費用・料金相場を中心に、在庫管理システムの導入について解説しました。

  初期費用の目安 月額費用の目安
クラウド型 0円〜10万円 3,000円〜7万円
パッケージ型(オンプレミス型) 300万円〜1000万円 0円〜10万円

在庫管理システムは商品によって費用やスペックがさまざまであり、一概に安ければよいものではありません。自社の課題や理想とする状態を明確にしたうえで、費用対効果の視点を持って比較検討しましょう。

監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

COVID-19(新型コロナウィルス)が蔓延する中、倉庫や管理センター内での省人化や遠隔管理に注力する企業は増えています。近年では、AI搭載型カメラの他、スマートフォン端末内のアプリケーションを使用し、これまで人間の目視で行っていた在庫管理業務を機械的に行う仕組みが次々に登場しています。

AI搭載型カメラやアプリケーションが在庫の動きを感知し、入出庫状況や現在の手元在庫数を自動的に管理してくれるのです。これらの技術を導入することにより、これまで数時間かかっていた在庫管理業務がわずか数分で完結するといった事例まで出てきています。

またAI搭載型カメラやアプリケーション内の画像認識技術の精度も数年前と比べて格段に向上しており、現在ではアルバイトやパートタイムのスタッフの目視作業よりも正確な数値把握が可能となっています。

一例にはなりますが、画像認識技術を活用した在庫管理業務の運用方法としては以下のような流れになります。

1. 事前にAI搭載カメラ、アプリケーションから在庫情報(形状や見た目、大きさなど)、在庫保管場所情報などを取り込む

2. 上記1で取り込んだ在庫情報と在庫保管場所情報に従い、陳列・保管する

3. 在庫保管場所から在庫が運搬されると自動的にその個数がカウントされる。
※下図のようなシステム構成を取ることで、在庫管理担当者による遠隔管理も可能となる

4. 運搬された個数が倉庫センターから新たに補充される。
※ロボティクス技術を応用し、自動運搬自動補充するケースもある

画像認識技術が発展し、現代では在庫一つ一つの把握ではなく、陳列棚の外観や空間そのものを学習させ、機械的に品切れ・欠品状況を把握することも可能になってきています。これらは在庫一つ一つの学習を不要とし、AIカメラの画角学習のみで運用を開始することができ、速度感を求められる現代社会によりフィットした方法とも言えるでしょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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