Shopifyアプリの開発方法とは?開発できるアプリの種類やポイントも紹介

最終更新日:2024年01月05日
Shopifyアプリの開発方法とは?開発できるアプリの種類やポイントも紹介
この記事で解決できるお悩み
  • Shopifyアプリの開発方法とは?
  • Shopifyアプリを開発する際に意識すべきポイントとは?
  • Shopify上で開発できるアプリの種類とは?

Shopifyアプリの開発方法はパートナーアカウントの登録や開発ストアの作成など、さまざまな作業が必要になります。どのような手順を踏むと、Shopifyアプリを開発できるのでしょうか。

この記事を読むと、Shopifyアプリの開発方法や開発できるアプリの種類、意識すべきポイントに関して把握できます。Shopifyでアプリ販売を検討している方、Shopifyユーザーで機能拡張を検討している方は、参考にしてください。

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Shopifyアプリとは

SNS

Shopifyアプリとは、Shopifyを使って開設したECサイトに新たな機能を追加できるアプリです。Shopifyアプリの活用によって、予約販売やメルマガ配信の自動化など、手間をかけずにサイトのユーザビリティを高められます。

アプリストアに公開されているアプリの入手に必要な作業は、好みのアプリを選択するだけです。Shopifyのアプリストアには合計8,000種類以上のアプリが公開されているため、自社の条件に合うアプリを高確率で見つけられるでしょう。

仮に機能性や品質面に満足できなかった場合は、Shopifyパートナーと呼ばれる開発会社にアプリ開発を依頼できます。

Shopifyアプリの種類

Shopifyアプリは以下の3種類に分けられます。

  • 公開アプリ
  • カスタムアプリ
  • プライベートアプリ

プライベートアプリの開発は2022年1月時点で非推奨となりました。独自性を求める場合はカスタムアプリの開発が推奨されており、実質的にShopifyアプリは2種類です。

公開アプリ

公開アプリはShopifyユーザーが誰でも利用できるアプリです。無料アプリと有料アプリ、双方のアプリがShopifyアプリストアで公開されています。アプリのインストールにShopifyとのパートナーシップ締結は必要ありません。

Shopifyアプリの大部分が公開アプリに該当し、多数のShopifyユーザーが必要なアプリを随時追加しています。有料の公開アプリを販売する場合は、Shopifyの機能やセキュリティ面の審査に合格しなければなりません。

安全性や品質面で高い評価を受けると「Built for Shopify」タグが付けられ、優れた品質を持つアプリとしてサイト上に表示されます。

カスタムアプリ

カスタムアプリは特定のユーザーに対して、Shopifyパートナーが開発したアプリです。公開アプリの機能性や品質などに満足できない場合、自社の要望を正確に伝えたうえでShopifyパートナーへ開発を依頼します。

公開アプリとは異なり、カスタムアプリはShopifyアプリストアで公開されません。Shopifyパートナーのダッシュボード上で管理されます。公開アプリと異なり、アプリを販売するためにShopifyの審査を受ける必要がありません。

開発側は開発期間の短縮や早期の収益化を実現できます。一方、Shopifyユーザーは、ユーザビリティを最大限追求したアプリを入手できる点がメリットです。

プライベートアプリ

プライベートアプリはカスタムアプリと同様、特定のユーザーに対して開発されたアプリです。カスタムアプリのパフォーマンスや機能性に不満を抱えるユーザーが、プライベートアプリの開発を依頼します。

アプリストアでは公開されず、Shopifyパートナーがダッシュボード上で管理するかたちです。Shopifyパートナー以外のアプリ開発会社に依頼するケースも多く、ダッシュボードやアプリへのアクセス許可が必要です。

公開アプリやカスタムアプリとは認証方法も異なるため、2022年1月時点でプライベートアプリの開発は非推奨になりました。

Shopifyでアプリを自社開発する際の手順

スマホ見てる2人

カスタムアプリを自社開発した場合、以下の流れに沿って開発を進めます。

  1. パートナーアカウントに登録する
  2. 開発ストアを作成する
  3. 開発環境を整える
  4. アプリを開発する
  5. APIキーとAPIシークレットキーを取得する
  6. ローカル環境を構築する
  7. 本番環境を構築する
  8. アプリを公開する

アプリ開発やAPIキーとAPIシークレットキーの取得が終わってから、開発環境の整備に取りかかっても問題はありません。ただし、外部サーバーの確保には時間がかかるため、早めに準備を進めておきましょう。

1. パートナーアカウントに登録する

開発したアプリは「Shopifyパートナー」専用のダッシュボードで管理します。ダッシュボードへのアクセスには、パートナーアカウントの登録が必要です。

アカウントを作成する際は、Shopifyストアの登録で使用したメールアドレスを活用しましょう。アカウントの登録とShopifyパートナープログラムへの参加によって、Shopifyとパートナーシップを締結したかたちになります。

パートナーと認められないかぎり、アプリやテーマをShopify上で販売できません。アカウント登録後はアプリの登録やロゴの使用、APIなど、さまざまな機能を利用できます。アプリ開発前に利用規約も確認しておきましょう。

2. 開発ストアを作成する

Shopifyパートナーのダッシュボード上で開発ストアを作成します。開発ストアとはカスタムアプリ開発やテーマの構築、テスト注文の処理などをおこなう機能です。

管理画面左側の「ストア管理」を選択した後「ストアを追加する」をクリックします。ストアタイプは「開発ストア」を選択し、ストア名やパスワード、URLなどを入力した後、保存をクリックしましょう。

3. 開発環境を整える

開発したアプリをShopify上で作動させるには、レンタルサーバーを確保しなければなりません。Shopifyは外部サーバーにインストールしたアプリとのAPI連携によって、データ表示や機能拡張を実現します。

工数削減のため、アプリ開発の際は仮想サーバーを利用するのが一般的です。今回はAWSの仮想サーバーを使用した場合の手順を以下にまとめました。

  1. AWSコンソールにログインする
  2. 「API Gateway」を選択する
  3. 「APIを作成」を選んだ後に「REST API」をクリックする
  4. 「API名」と「説明」を入力する
  5. 引き続きメソッドの追加を選ぶ
  6. 「アクション」から「メソッドの作成」を選ぶ
  7. 「Lambda関数」にチェックを入れた後に保存する
  8. 関数の権限追加表示に「OK」した後、Lambda関数のルートが表示される
  9. 画面右上の「関数の作成」をクリックし「一から作成」を選択する
  10. 関数名の入力とランタイム「Java8」を指定する
  11. 「テストイベントの選択」をクリックし、任意の値を「イベント名」に入力する
  12. 「テスト」ボタンをクリックした後「実行結果:成功」と表示されたかを確認する
  13. アクションから「APIのデプロイ」を選択する
  14. 「ステージ名」や「ステージの説明」などを入力後「デプロイ」を選択する
  15. API呼び出し用のURLが表示されているかを確認する

4. アプリを開発する

サーバーを確保でき次第、カスタムアプリの開発に移っていきます。以下に手順をまとめました。

  1. ダッシュボードから「アプリ管理」を選び「アプリを作成する」をクリックする
  2. カスタムアプリを選択する
  3. アプリの名称やアプリのURLなどを入力し「アプリを作成する」をクリックする

作業がすべて終わっても、開発したカスタムアプリは公開できません。開発後すぐに公開したい場合、カスタムアプリの種類を選択する際に「公開アプリ」をクリックします。

5. APIキーとAPIシークレットキーを取得する

APIキーとはアプリの開発側がユーザーに対して個々に発行する認証情報です。アプリユーザーの識別や課金計算などを目的に発行されます。

APIシークレットキーとは、機密情報を多数含んだ認証情報です。APIキーがユーザーIDとしての役割を持つ一方、APIシークレットキーはパスワードとして機能します。

アプリへアクセスする際、 APIキーとAPIシークレットキーが両方必要になるため、メモ帳に記録しておきましょう。第三者の悪用や内部不正を招かないよう、情報管理の徹底も求められます。

6. ローカル開発環境を構築する

開発中のアプリをテストするには、ローカル開発環境の構築が必要です。外部サーバーだけでは、アプリURLへ外部からアクセスができません。

ローカル開発環境とは、アプリの動作検証がおこなえるよう、PC内に開発環境を整備することです。アプリが仕様どおりに正しく動作するか、どのような原因でエラーが起きるかなど、さまざまな点を検証します。

ローカル開発環境の構築には「ngrok」の利用がおすすめです。ngrokを利用すると、ローカル環境構築に使用したサーバーを公開しなくても、外部からアプリへアクセスできます。

セットアップの手順もわかりやすく、複数のプロトコルに対応している点も魅力です。

7. 本番環境を構築する

アプリストアへリリースする前に、本番環境でもアプリのテストを実施しなければなりません。テストが不十分では不具合やバグを招く要因を十分に排除できず、リリース後にトラブルを招く可能性が高まります。

実環境を想定したテスト環境を構築するには、レンタルサーバーやネットワーク機器など、インフラ整備が必要です。テストでの工数も含めると、多額の費用を確保しておかなければなりません。

自社で開発費用の負担やテストが対応できない場合は、アプリ開発会社の活用も検討しましょう。インフラ環境構築の手間や費用軽減に加え、運用後の不具合リスクを最小限に抑えられます。

8. アプリを公開する

本番環境での動作検証に問題がなければ、ストアでの販売手続きに移ります。カスタムアプリの場合は、アプリをインストールするShopifyストアのURLを入力してください。

URLを入力したShopifyストアにログインし、アプリのインストール画面が表示されていることを確認します。1度選択したShopifyストアは変更できないため、インストール先が間違っていないか、慎重に確認しましょう。

Shopifyアプリを開発する際に意識すべき4つのポイント

チェック

Shopifyアプリの開発に取り組む前に以下の4点を把握しておきましょう。

  1. 開発言語を理解しておく
  2. アプリ開発ツールを把握しておく
  3. 専門知識を持つ人材がいるかを確認する
  4. 外注先の選定にはビジネスマッチングを活用する

ポイントの内容を1つひとつ確認します。

ポイント1. 開発言語を理解しておく

Shopifyアプリの開発に使用するプログラミング言語は、RubyやJavaScriptが候補に挙げられます。Rubyはコードの記述量が少なく、アプリ開発の工数を削減しやすい点が特徴です。Shopifyアプリ用のライブラリも公開されており、アプリ開発を効率的に進められるでしょう。

一方、JavaScriptは動的なWebサイトの構築に特化した言語です。フロントエンド開発での使用が多い一方、開発環境「Node.js」を利用するとバックエンド開発にも対応できます。

Shopifyの公式チュートリアルにNode.jsを活用した事例が紹介されており、必要な情報を効率的に集められるでしょう。

ポイント2. アプリ開発ツールを把握しておく

アプリ開発の効率化に向け、Shopifyに搭載されている開発ツールを把握しておきましょう。Polarisはボタンやチェックボックス、入力フォームなど、ユーザーインターフェースに関する機能をまとめたライブラリです。

Polarisの利用によって、実用性とデザイン性を高いレベルで両立したアプリを開発できます。レスポンシブルデザインに対応しているため、デバイスごとにアプリを用意する必要もありません。

App Bridgeはポップアップの表示やパンくずリストの設定など、操作画面に関する機能をまとめたライブラリです。App Bridgeの利用によって、ユーザーに良質な顧客体験を提供できます。

ポイント3. 専門知識を持つ人材がいるかを確認する

自社でShopifyアプリを開発するには、専門知識を持つ人材の確保が条件です。プログラミング言語やセキュリティ、テスト技法など、さまざまな分野の知識に精通していなければなりません。

専門知識を持つ人材が確保できない場合は、アプリ開発会社に依頼しましょう。市場ニーズの急拡大や労働人口の不足などが原因でIT人材は不足しており、優秀な人材を短期間で採用するのは困難な状況です。

アプリ開発会社には豊富な知識を持つエンジニアが多数在籍しており、自社の要望を反映したアプリ開発が望めます。

ポイント4. 外注先の選定にはビジネスマッチングを活用する

アプリ開発会社の選定に、ビジネスマッチングの活用を検討しましょう。ビジネスマッチングとは「仕事の依頼先を探している企業」と「新規顧客を探している企業」をつなぐサイトです。地域や業種などの情報を入力すると、条件に合致した企業が提示されます。

得意分野や実績、対応可能な業務など、各企業の特徴がコンパクトにまとめられている点も魅力です。本業が忙しい方も必要な情報を効率的に収集できるでしょう。

まとめ

今回の記事では以下3点に関して述べてきました。

  • Shopifyアプリの開発手順
  • Shopifyで開発できるアプリの種類
  • Shopifyアプリを開発する際に意識すべきポイント

Shopifyアプリの開発言語には、RubyかJavaScriptを選ぶのがおすすめです。ライブラリの選択肢や開発環境、公開事例も多く、アプリ開発を効率的に進められるでしょう。

ただし、自社でShopifyアプリを開発する場合は、専門知識を持つ人材の確保が前提です。IT人材は不足しており、優秀な人材を短期間で採用できる保証はありません。専門知識を持つ人材が不在の場合はアプリ開発会社に依頼しましょう。

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比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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