Facebook動画広告を完全解説!規定や費用・成功事例も紹介
- Facebook動画広告の種類や入稿規定は?
- Facebook動画広告の費用相場は?
- Facebook動画広告の配信手順は?
Facebook動画広告は、SNSマーケティングにおいてなくてはならない手法の1つです。InstagramやMessengerとあわせて動画を配信できるため、世界中の幅広い層に自社の魅力をアピールできます。
本記事では、Facebook動画広告の種類や入稿規定、配信手順などの基礎事項を1からわかりやすく解説しています。最後まで読めば、効果的なFacebook動画広告を制作できるでしょう。
企業の成功事例も紹介するため「Facebook動画広告を活用すべきなのか?」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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Facebook動画広告とは
Facebook動画広告とは、Facebook内のストーリーズやメッセンジャー、フィードに出稿できる広告のことです。動画広告は写真や文字のみの広告よりも多くの情報を伝えられるため、ユーザーへ効率的に自社の魅力を訴求できます。
Facebook動画広告の配信場所
Facebook動画広告は、Facebookのプラットフォームだけではなく、InstagramやMessenger、Audience Networksの4カ所で配信できます。各配信場所の詳細は以下のとおりです。
主な配信先 | |
---|---|
・ストーリーズ ・フィード ・インストリーム |
|
・ストーリーズ ・フィード ・発見タブ |
|
Messenger | ・ストーリーズ ・受信箱 |
Audience Networks | 提携先のアプリ |
Instagram動画広告の詳細は以下の記事も参考にしてください。
Facebook動画広告の配信目的
Facebook動画広告を出稿する際は「キャンペーンの目的」を設定する必要があります。Facebookで設定可能なキャンペーンの目的は以下のとおりです。
目的の詳細 | |
---|---|
認知 | ・ブランドの認知度アップ ・商品やサービスへの興味を惹く |
検討 | ・ユーザーのアクションを促す ・商品やサービスへの理解を深める |
コンバージョン | 会員登録や申し込み、購入を促す |
動画を作成するまえに、広告を配信する目的を明確に定めておくことが大切です。
Facebook動画広告の種類と入稿規定
Facebook動画広告には、大きくわけて以下の3種類があります。
- フィード広告
- ストーリーズ広告
- インストリーム広告
それぞれの強みと入稿規定を解説します。
フィード広告
フィード広告は、Facebookのタイムラインに表示される広告です。一般の投稿と同じように表示されるため、広告感を最小限に抑えたPRが実現します。
フィード広告は「いいね」やコメントができることに加え、シェア機能も活用可能です。ユーザーによる拡散効果が狙える点が、フィード広告ならではの魅力といえるでしょう。
フィード広告の推奨動画形式は以下のとおりです。
アスペクト比 | 1:1または4:5(モバイル限定) |
---|---|
ファイルタイプ | MP4・MOV・GIF |
解像度 | 1,080 × 1,080ピクセル以上 |
動画の長さ | 1秒〜241分 |
ファイルサイズ | 最大4GB |
テキスト文字数 | ・メインテキスト125文字以内 ・見出し27文字以内 ・説明27文字以内 |
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、Facebookのストーリーズに掲載される広告です。縦型のフルスクリーンで表示され、訴求力が高いことが最大の特徴といえます。
スマホで大きなインパクトを出せるため、ブランドイメージを認知させたり、ユーザーのアクションを促したりする場合に活用しましょう。
ストーリーズ広告の推奨動画形式は以下のとおりです。
アスペクト比 | 9:16 |
---|---|
ファイルタイプ | MP4・MOV・GIF |
解像度 | 1,080 × 1,080ピクセル以上 |
動画の長さ | 1秒〜2分 |
ファイルサイズ | 最大4GB |
テキスト文字数 | ・メインテキスト125文字以内 ・見出し40文字以内 |
インストリーム広告
インストリーム広告は、Facebookで動画を視聴する際、再生途中や再生前後で表示される広告です。動画が流れる箇所によって、さらに以下の3種類に分類されます。
プレロール | 再生前に入る広告 |
---|---|
ミッドロール | 再生中に入る広告 |
ポストロール | 再生後に入る広告 |
ユーザーが好んで視聴している動画とあわせて表示されるため、比較的長時間視聴されやすいことが特徴の広告です。
インストリーム広告の推奨動画形式は以下のようになります。
アスペクト比 | 16:9〜1:1 |
---|---|
ファイルタイプ | MP4・MOV・GIF |
解像度 | 1,080 × 1,080ピクセル以上 |
動画の長さ | 5秒〜10分(デスクトップ版の上限は15秒) |
ファイルサイズ | 最大4GB |
テキスト文字数 | ・メインテキスト125文字以内 ・見出し40文字以内 |
インストリーム広告には利用資格が設定されており、誰でも配信できるわけではありません。詳細はMetaのヘルプセンターを確認してください。
Facebook動画広告の課金方法と費用
Facebook動画広告の料金形式には以下の3種類があります。
- CPM課金
- CPC課金
- CPV課金
それぞれの相違点や計算式を解説します。
CPM課金
CPM課金は、インプレッション(広告が画面に表示された回数)が1,000回を到達するごとに課金される形式です。CPMの計算式・費用相場は以下のようになります。
計算式 | CPM = 消化金額 ÷ インプレッション × 1,000 |
---|---|
費用 | 0.1円〜0.5円/インプレッション |
ユーザーのクリックや商品購入の有無にかかわらず、広告が表示されることで料金が発生します。できる限り広告の表示回数を増やし、自社のブランド認知を拡大したい場合に適した方法です。
CPC課金
CPCは、広告が1回クリックされるごとに課金されます。CPCの計算式・費用相場は以下のとおりです。
計算式 | CPC = 消化金額 ÷ クリック数 |
---|---|
費用 | 100円〜200円/クリック |
費用はオークション形式のため、常に変動しています。広告から自社サイトへの流入や申し込みなど、ユーザーにアクションを促したい場合に適した方法です。
CPV課金
CPVは、動画広告の視聴回数に応じて課金される形式です。CPVIの計算式・費用相場は以下の表をご覧ください。
計算式 | CPV = 消化金額 ÷ 動画広告視聴数(15秒以上) |
---|---|
費用 | 100円〜200円/視聴 |
ユーザーの反応にかかわらず課金される仕組みはCPMと同様ですが、動画が15秒以上再生されなければ課金されません。アクションにつながらない見込みの低いビューを除外できることが特徴です。
Facebook動画広告を利用する5つのメリット
Facebook動画広告を利用する代表的なメリットは以下のとおりです。
- 高精度のターゲティングができる
- タイムラインで自動再生される
- コンバージョン率の向上が見込める
- ユーザーによる拡散効果が期待できる
- 商品・サービスの魅力が伝わりやすい
メリットを把握して戦略を練ることで、動画広告の効果を最大化できます。
1. 高精度のターゲティングができる
Facebookと他SNSの最大の相違点は、実名登録制による「匿名性の低さ」です。ターゲットの年齢や性別、居住地域や興味関心などを、自社のプロダクトにあわせて細かく設定できます。狙いたい層にピンポイントでリーチできるため、余計な広告費を削減できるでしょう。
さらに、Facebookに搭載されている「類似オーディエンス機能」により、設定したターゲットと類似した潜在顧客の発掘が実現します。
2. タイムラインで自動再生される
Facebookのフィードで配信された動画は、タイムラインで自動的に再生されます。ユーザーが能動的なアクションを起こさなくても動画を視聴してもらえるため、より多くのターゲットにリーチ可能です。
ただし、タイムラインで自動再生される動画は「音声オフ」で再生されます(初期設定の場合)。無音で再生されることが多い点をふまえ、音声がなくとも魅力が伝わる動画を制作することが大切でしょう。
3. コンバージョン率の向上が見込める
Facebookが行った調査によると、動画広告の活用はコンバージョン率の向上に寄与することがわかりました。静止広告と動画広告の両方を使用しているブランドは、静止広告のみを使用しているブランドと比較して、コンバージョン率が 17%高い結果でした。
動画は静止画よりもユーザーの印象に残りやすく、ブランドの魅力を効果的に訴求できることが実証されています。
4. ユーザーによる拡散効果が期待できる
Facebookのフィード広告には、InstagramやYouTubeにはない「シェア機能」が搭載されています。ユーザーが誰かにシェアしたくなるような広告を制作できれば、拡散効果により「バズる」可能性を秘めているのがFacebook動画広告の特徴です。
フィード広告は他の投稿に紛れるため、クリエイティブの品質次第でより多くのユーザーに自社の魅力をアピールできます。
5. 商品・サービスの魅力が伝わりやすい
動画は、テキストと写真のみのコンテンツと比較して5,000倍もの情報を伝えることができます。商品・サービスの魅力を短時間で発信できるため、ユーザーの注意を惹きつけやすいことが特徴です。
たとえ全編を視聴してもらえなくてもユーザーの印象に残りやすく、認知度の向上や次なるアクションの促進が期待できます。
Facebook動画広告の成功事例【3選】
Facebook動画広告の活用により、自社の宣伝に成功した3社の事例を紹介します。
1. Gameloft
参照:Meta「Gameloft:Facebook広告のケーススタディ」
ゲーム開発・企画会社のGameloftは、米国内の女性ゲーマーへ新製品のアピールをすべく、Facebook動画広告の活用を決定しました。
ユーザーの地域や行動履歴をリサーチし、3カ月間で4,800万人のターゲットに動画を配信します。結果として広告想起率は9.7ポイント、好感度は1.7ポイント上昇し、ブランド認知度向上を実現しました。
2. インビザライン・ジャパン
参照:Meta「インビザライン・ジャパン株式会社:Facebook広告のケーススタディ」
歯列矯正装置企業で知られるインビザライン・ジャパンは、動画広告と写真広告をあわせた新キャンペーンにより、広告予算の有効活用を目指します。
フィードやストーリーズを駆使し、日本在住の幅広いターゲットへ広告を配信した結果、従来の施策と比較して大幅なパフォーマンス向上に成功しました。クリックスルー率の12%向上に加え、ページビュー単価やクリック単価が13%〜14%減少したのです。
本キャンペーンにより、ひと目でユーザーを惹きつける広告が効率的であることが実証されました。
3. Wise
参照:Meta「Wise:Facebook広告のケーススタディ」
国際送金と通貨管理を専門とするWiseは、主力サービスの認知拡大を目指し、幅広い顧客層へ複数の動画広告を配信しました。
特徴的なのは、海外からの移住者が多いオーストラリア向けに、1つの広告を複数言語で配信できる「ダイナミック言語最適化」を活用したことです。19の言語で動画を配信することで、多様な文化的背景をもつユーザーへリーチできました。
Facebookに加え、InstagramやMessenger、Audience Networkで動画を配信し、顧客数を3.4倍増加させることに成功しています。
Facebook動画広告を配信する7つのステップ
Facebook動画広告は、以下の手順で配信します。
- アカウントを作成する
- 広告キャンペーンを作成する
- 広告セットを作成する
- クリエイティブを入稿する
- アスペクト比・サムネイルを設定する
- 動画を公開し審査を受ける
- 支払い方法を設定する
配信の流れは決して難しくありません。以下で詳細を確認しましょう。
1. アカウントを作成する
まずは、以下の手順でFacebookアカウントを作成します。
- Facebookの個人アカウントを作成する
- 自社のFacebookページを作成する
- Facebook business suiteを設定する
- 広告アカウントを設定する
「Facebook business suite」の配下に、Facebookビジネスマネージャと広告マネージャが設置されています。Facebook動画広告は、広告マネージャで作成・管理・運用を行いましょう。
2. 広告キャンペーンを作成する
Facebook business suiteのメニューバーから「広告」を選択し、広告マネージャを開きます。目的を設定したうえで、キャンペーンを作成しましょう。
3. 広告セットを作成する
キャンペーンの目的を設定したのち「予算」「掲載期間」「オーディエンス」「配置」を設定します。ここで、動画を配信したいターゲットを細かく設定できます。
4. クリエイティブを入稿する
広告で配信する動画を設定します。すでに動画ファイルを作成済みの場合は「クリエイティブ」から動画を追加しましょう。
動画を作成していない場合は「広告設定」から既存の投稿画像を組み合わせ、スライドショーも作成できます。
入稿の際は、動画が「配信場所に応じた入稿フォーマットに合っているか」を必ず確認することが大切です。
5. アスペクト比・サムネイルを設定する
アスペクト比を調整したい場合は「動画をカスタマイズ」をクリックします。「切り取る」を選択すると、動画のアスペクト比(4:5、9:16、1:1、16:9)を選ぶことができます。
ここで同時にサムネイルも設定しましょう。
6. 動画を公開し審査を受ける
動画広告を公開すると、自動的に審査が始まります。審査は最大24時間以内で完了します。
7. 支払い方法を設定する
Facebookで対応している支払い方法は以下のとおりです。
- クレジットカード
- PayPal
- 銀行振込(オンライン)
法人ユーザーは、月毎の請求書対応も選択できます。
広告キャンペーンの審査と支払い設定が完了すると、動画配信が開始されます。
まとめ
本記事では、Facebook動画広告の種類や入稿規定、配信手順などを解説しました。
動画広告の最大の難関は「動画制作」です。ユーザーに刺さる動画広告を作成するためには、相応の手間をかけてクリエイティブを作り上げていく過程が欠かせません。
「すぐに広告の効果を得たい」「動画制作に時間を費やせない」という方は、制作会社への依頼を検討しましょう。
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比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- 実績豊富な会社に依頼したい
- 著作権やライセンス管理が不安
- 制作費用の相場がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の動画制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各者の特色を把握したうえで会社を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
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