解説動画の作り方5ステップ|制作のコツをわかりやすく解説!

最終更新日:2023年07月11日
解説動画の作り方5ステップ|制作のコツをわかりやすく解説!
この記事で解決できるお悩み
  • 解説動画の作り方は?
  • 解説動画を作るメリットは?
  • わかりやすい解説動画を制作するコツは?

紙媒体の説明マニュアルを解説動画に置き換える企業が年々増加しています。解説動画はほとんどの事業領域において活用事例のある、さまざまなメリットを有するコンテンツです。

本記事では解説動画の作り方やメリット、わかりやすい解説動画を作るコツなどを紹介しています。最後まで読めば、解説動画制作に必要な知識を網羅できるでしょう。

「解説動画の作り方がわからない」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。

動画制作の依頼にお困りではありませんか?

もしも今現在、

  • 実績豊富な会社に依頼したい
  • 著作権やライセンス管理が不安
  • 制作費用の相場がわからない

上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の動画制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各者の特色を把握したうえで会社を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。

動画編集・映像に対応できる業者を一覧から探す

解説動画の作り方【5ステップ】

名称未設定のデザイン - 2023-06-27T121100.446

解説動画は、以下の手順で制作しましょう。

  1. 解説動画の目的を明確にする
  2. 動画に盛り込む情報を収集する
  3. 企画内容・構成案を考える
  4. 動画を撮影・制作する
  5. 動画を編集する

ステップごとのポイントを、注意点を交えて解説します。

1. 解説動画の目的を明確にする

はじめに「誰のために」「どのような目的で」解説動画を制作するのかを明確にしましょう。目的をはっきりさせることで、ユーザーにとって有益な情報を動画に盛り込むことができます。

たとえば、国内外のユーザー向けに製品の操作方法を解説する動画を作りたい場合のターゲット・目的設定例は以下のとおりです。

  目的 注意点
購入直後のユーザー向け ・製品の機能を説明するため
・具体的な操作方法を理解するため
・日本語と英語でテロップを入れる
使用中に問題が発生したユーザー向け ・故障時の対処法を伝えるため ・発生した状況ごとに対処法を説明する
・問い合わせ先を明記する

動画制作のまえに目的を明確にすることで、盛り込むべき情報が定まりユーザビリティの高い解説動画ができます。

2. 動画に盛り込む情報を収集する

目的を達成するために必要な情報を収集します。動画に盛り込む情報は、信頼性が確保できるものを探しましょう。現代には情報が溢れており、なかには真偽が定かでないものも紛れています。正しい情報をキャッチするために、情報の種類を以下で整理します。

定量情報 数字で表せる情報
定性情報 数値で表せない写真やコメント、意見などの情報
一次情報 自分(自社)が直接体験することで得られたオリジナル情報
二次情報 他者(他社)が集めた既存情報

上記を踏まえつつ、以下のポイントにもとづいて情報を収集しましょう。

  • 説得力をもたせるため定量情報を含める
  • 可能な限り一次情報を集める
  • 二次情報は信頼性の高い情報(公的な統計情報など)を集める

信憑性が高い解説動画を制作するためには「正しい」かつ「本当に必要な」情報を精査して収集することが大切です。

3. 企画内容・構成案を考える

必要な情報を収集したのち、目的にあわせた企画内容を練ります。企画段階で決めておきたい項目と具体例は以下のとおりです。

配信媒体 公式YouTubeチャンネルで拡散、公式サイトへ埋め込み
動画の目標 再生回数○○/商品売上○○%アップ
動画の種類 アニメーション
動画の長さ 短尺(1分)と長尺(5分)の2パターン
参考動画 〇社動画、△社動画
公開予定日 〇月△日頃

企画で全体像を把握したのち、構成案の作成に入ります。構成案とは、動画の各シーンの要点をまとめて図式化した、動画の設計図となるものです。

構成案を作成することにより、撮影するべきシーンや用意するべきイラスト、BGMなどが明確になります。

4. 動画を撮影・制作する

構成案が定まったら、実際に動画で用いる素材の制作に取り組みます。実写動画を撮影する場合は、以下のポイントをおさえると動画編集がしやすくなります。

  • 複数のアングルから撮影する
  • 1カットは10秒程度を目安に撮影する
  • 手ブレを防ぐアイテムを活用する

アニメーション動画の場合は、以下のいずれかの方法でイラスト素材を制作します。

  • 自作する
  • フリー素材を使用する
  • 外部に制作を依頼する

ナレーションを挿入する場合は、事前に作成した台本を用いて録音を進めます。

5. 動画を編集する

動画素材が揃ったら、構成案にしたがって編集を行い、動画を完成させましょう。動画編集に必要な作業と所要時間の目安は以下のとおりです。

動画の取り込み・並べ替え 0.5時間〜2時間
動画のカット 1時間〜2時間
テロップの挿入 1時間〜2時間
画像やアニメーションの挿入 1時間〜2時間
BGMの挿入・音量調整 1時間〜2時間
ナレーションの挿入 1時間〜2時間
動画の確認・修正 0.5時間〜1時間

動画編集にかかる時間は13時間程度ですが、ソフトやツールに慣れていない場合はさらに時間がかかります。動画編集は想像以上に時間がかかるため、動画の公開予定日から逆算して余裕をもったスケジュールを立てましょう。おすすめの動画編集ソフトは以下の記事を参考にしてください。

 

解説動画の種類

解説動画の種類を事例とともに紹介します。作りたい解説動画の内容に適したスタイルを選定してみてください。

文字解説動画

スクリーンショット-2023-06-27-103743-710x400

参照:メディアドライブ【公式】「リアルタイム文字認識アプリ『もじかめ』解説動画」

文字解説動画とは、撮影した映像に文字を挿入して内容を解説する動画のことです。テロップや字幕で映像の内容を補足説明できるため「なにを伝えたいのか」をより明確にできます。文字解説動画の活用事例と、適している理由は以下のとおりです。

研修動画 同音異義語が出てきても文字を見ることで正しい解説の意味がわかる
商品説明動画 新しい商品名や聞きなれない専門用語などが出てきても文字を見ることで記憶に残りやすい
動画広告 音を消されても文字を見ることでどのような広告か理解しやすい

制作の工程に難しい作業が必要ないため、動画制作初心者の方におすすめのスタイルです。

インフォグラフィック動画

スクリーンショット-2023-06-27-104127-710x383

参照:株式会社ワールドコーポレーション「3分で分かるワールドコーポレーション」

インフォグラフィック動画とは「インフォメーション(情報)」と「グラフィック(図表)」で構成される動画のことです。数値やデータに動きをつけて紹介することで、難解な内容も感覚的に理解しやすくなります。インフォグラフィック動画は、以下に代表されるさまざまなシーンで活用されています。

  • 会議や商談におけるプレゼンテーション
  • 会社紹介における業績・経営状況の説明
  • 専門的なサービス内容の説明

インフォグラフィック動画の制作は、文字解説動画と比較して手間と知識を要します。動画制作ソフトを利用して自作するためには技術が必要になるため、制作会社へ依頼するケースも多いスタイルです。

解説動画を作るメリット【5選】

紙媒体のマニュアルから解説動画に移行する企業が増加している理由は、解説動画の利点が大きいからに他なりません。以下に示すとおり、解説動画制作のメリットは多岐にわたります。

  1. 記憶に残りやすい
  2. 情報の伝達量が多い
  3. 言語の壁を超えて情報提供できる
  4. 時間や場所を選ばず視聴できる
  5. 紙と比較して運用コストが低い

情報提供の手段として紙媒体よりも優れている理由を、以下で詳しく解説します。

1. 記憶に残りやすい

動画はユーザーに強烈な記憶を残す効果があります。アメリカの国立訓練研究所が発表した「ラーニングピラミッド」によると、記憶の定着率は学習方法により異なることがわかっています。学習方法と記憶定着率の関係は以下のピラミッドをご覧ください。

スライド1-710x400 (1)

参照:Tales of the Undead…Learning Theories: The Learning Pyramid

文章を読むだけのテキストコンテンツより、目と耳を活用する動画コンテンツの方が2倍記憶に残ることがデータで明示されています。説明書やパンフレットよりも解説動画の方がユーザーの記憶に残りやすいため、結果として企業ブランディングや顧客満足度の向上につながります。

2. 情報の伝達量が多い

動画はテキストと比較して、5,000倍の情報量を伝えることができます。アメリカの調査会社Forrester Researchは、動画の情報量における調査結果を以下のように発表しています。

  • 1分間の動画で伝えられる情報量は、文字の180万語分に匹敵する
  • 180万語は、Webページに換算すると3,600ページ分に及ぶ

参照:How Video Will Take Over the World

説明書にすると膨大な量の情報も、動画であれば数分で伝えることができるため、ユーザーの負担軽減につながります。

3. 言語の壁を超えて情報提供できる

動画は視覚的な情報伝達に優れているため、日本語の理解が浅いユーザーにも効率的に情報提供ができます。海外ユーザーに向けた情報発信を強化したい場合は、テロップを加えるだけで多言語に対応した解説動画が完成します。

社内に日本語以外を母語とするメンバーがいても、数カ国語分のマニュアルを用意する必要がなくなるでしょう。解説動画は、グローバル社会において情報提供の負担を軽減する手段となります。

4. 時間や場所を選ばず視聴できる

動画は時間や場所を選ばず視聴できる、利便性に優れたコンテンツです。データはオンライン上に保存できるため、持ち運びのストレスや紛失のリスクも回避できます。

解説動画は世界中のユーザーが閲覧できるうえ、テキストと比較して理解もしやすいため、顧客・従業員満足度の向上につながります。

5. 紙と比較して運用コストが低い

紙媒体の説明書やパンフレットを印刷する場合と比較して、動画は運用コストが低いことも特徴です。印刷用紙やインク代に加え輸送費も不要になるため、ランニングコストの削減につながります。特にYouTubeは動画の管理費が発生しないため、長期にわたる費用削減効果が期待できます。

わかりやすい解説動画を制作する4つのコツ

わかりやすい解説動画を制作するコツは、以下の4点です。

  1. 動画の尺を短くする
  2. テロップを挿入する
  3. 素材を活用し動画に動きをつける
  4. スマホでも見やすい動画を制作する

コツを意識して制作することで、解説動画の視聴率が変わります。

1. 動画の尺を短くする

動画の尺は長くても5分以内におさめることを心がけましょう。世界的な動画マーケティング企業であるWISTIA社は、以下のグラフを公表しています。

名称未設定のデザイン - 2023-07-07T110415.094

引用:WISTIA「Optimal Video Length: How Long Should A Marketing Video Be?」

上記のグラフは、動画の尺に応じた「視聴者の反応割合」を表しています。尺が5分未満の動画が最も反応率が高く、それ以上長くなると反応率は着実に減少し続けることがわかります。尺が5分以上の動画において「最後まで視聴するユーザーは50%以下」と言い換えることができるでしょう。

ユーザーに情報を確実に伝えるためには「最後まで視聴してもらう」ことを最優先に考え、極力動画の尺を短くすることをおすすめします。5分を超えるボリュームの情報量がある場合は、項目ごとにわけて動画を作成しましょう。

2. テロップを挿入する

音が出せない状況下で視聴するユーザーにも内容を伝達できるよう、テロップを必ず挿入しましょう。テロップはナレーションをすべて文字起こしせず、ポイントを端的に記載します。目で追うことが大変な量のテロップは情報量が多すぎるため、必要に応じて削っていく作業も大切です。

よりユーザビリティを高める解説動画を制作する場合、テロップを多言語対応にすることも効果的です。

3. 素材を活用し動画に動きをつける

単調になりがちな解説動画には、画像や動画素材を活用して雰囲気やイメージを醸成することも効果的です。フリー素材を利用したい場合は、必ず各サイトの利用規約を確認しましょう。チェック項目の具体例は以下のとおりです。

  • 料金が発生するか
  • 商用利用ができるか
  • 編集・加工ができるか
  • 使用許可が必要か

1つでも規約を破ると著作権法違反となるため、事前の確認を欠かさず行います。素材を自由に使用したい場合は、イラスト制作を外注する方法も検討しましょう。イラスト制作の外注費用は以下の記事を参考にしてください。

4. スマホでも見やすい動画を制作する

解説動画の視聴に使用されるデバイスは複数の種類があるため、どの端末からでも見やすい動画を制作する必要があります。特にYouTube用動画は、スマホで視聴される前提で制作すべきです。

日経BPコンサルティングが行った調査によると、YouTube利用者が視聴時に使用しているデバイスの1位はスマホであることがわかりました。

名称未設定のデザイン - 2023-07-07T105820.064

引用:日経クロストレンド「29歳以下の利用頻度はテレビ以上 YouTube利用実態調査[前編]」

すべての年代を平均した場合、YouTubeをスマホで視聴している人の割合は72.1%にのぼります。解説動画はスマホで見やすいよう、文字サイズや図のサイズを調整して制作することをおすすめします。

まとめ

本記事では解説動画の作り方や、わかりやすい解説動画を作るコツなどを解説しました。解説動画から享受できるメリットは大きいため、労力を費やしてでも制作する価値があります。まずは動画の目的を明確に定め、企画内容を練り上げてみましょう。

求めている解説動画を自力で制作することが難しい場合は、実績ある動画制作会社に依頼を検討してみましょう。「比較ビズ」はたった2分ほどで、全国各地の動画制作会社を探せるマッチングサイトです。ノウハウ豊富な制作会社に一括見積もりを請求できるため、ぜひ最適なパートナー企業選びに活用してください。

よくある質問とその回答

  • 解説動画の活用場面は?

    活用の方法・用途は多岐にわたります。活用シーンの具体例は、ユーザー向けの商品・サービス操作説明、商談や展示会における商品・サービス紹介、社員の研修・業務上のマニュアル説明、動画広告です。

    解説動画は、ユーザーの利便性向上はもちろん、売上拡大や業務効率化にもつながる万能なコンテンツです。

  • 解説動画を作るデメリットは?

    デメリットは、時間とコストがかかることです。動画を制作するために必要な工程が多いため、実際に公開するまでには膨大な時間がかかります。とくに動画制作に慣れていない場合は、編集作業の負担が大きいでしょう。

    編集作業を自社の社員で行う場合、編集ソフトの導入費用や人件費がかさむため、必ずしも内製したほうが安く済むとはかぎりません。求めている動画のクオリティや予算に応じて、内製か外注かを決定することをおすすめします。

  • 動画制作には専門知識が必要?

    動画作成には専門知識が必要です。動画構成案の作成や撮影方法、動画編集方法などの知識やスキルは最低限必要です。未経験で動画を制作する場合、上記の知識習得には相応の手間がかかることを見越しておきましょう。

    「クオリティの高い動画を作りたい」「動画制作に時間を費やすことが難しい」という方は、動画制作会社への依頼を検討することも必要です。動画制作会社選びは以下の記事も参考にしてください。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

動画制作の依頼にお困りではありませんか?

もしも今現在、

  • 実績豊富な会社に依頼したい
  • 著作権やライセンス管理が不安
  • 制作費用の相場がわからない

上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の動画制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各者の特色を把握したうえで会社を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。

動画編集・映像に対応できる業者を一覧から探す

比較ビズでお仕事を受注したい方へ

資料請求はこちら