【絵コンテの作り方】記載内容や作成はどう決める?メリットも解説

最終更新日:2023年07月28日
【絵コンテの作り方】記載内容や作成はどう決める?メリットも解説
この記事で解決できるお悩み
  • 絵コンテの作り方とは?
  • 絵コンテに含めるべき内容は?
  • どのような動画に絵コンテが必要?

魅力的な動画を制作したい方必見。この記事では動画の絵コンテの作り方を解説します。最後まで読めば、絵コンテに必要な要素がわかり、目的に応じて作成できるようになるでしょう。

絵コンテ制作は、絵の上手さよりもシーンを正確に伝えることが重要です。絵コンテ制作を外注する際のコツも紹介するため、外部に依頼したい方はぜひ参考にしてください。

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絵コンテとは映像イメージを具現化するイラスト

絵コンテ

絵コンテとは、映画や動画の制作に使用するイラストです。カメラフレームのなかで登場人物や背景をどのように配置するかを検討する目的で使用します。映像作品の制作においては、人物の出入りや背景とのバランスを指定することがあります。

映像作品制作では、作品のイメージを他者と共有するには絵で説明することでイメージを伝えやすいです。絵のクオリティは重要ではなく、おおまかな配置がわかる指示書にあたる役割が求められます。

絵コンテの作り方【作業手順】

絵コンテを作るための手順は、次のとおりです。

  1. 動画の方向性を決める
  2. 全体の構成を練る
  3. おおまかなカット割りを決める
  4. 各撮影シーンと秒数を決める
  5. 各構図を指示するための絵を描く

手順1. 動画の方向性を決める

絵コンテを作成するために、動画の方向性決めが大切です。方向性が固まらないまま絵コンテを作成すると、必要な要素が漏れる、まとまりのないストーリーになるなどの問題が起きます。

動画の目的やターゲットを明確にすると、方向性が自然と決まります。構成を考える前に、動画をとおして伝えたい軸のメッセージを明確にしましょう。

手順2. 全体の構成を練る

方向性に沿って、動画全体の構成を練ります。構成は、起承転結のあるストーリー形式や、要素を羅列した形式など目的に応じてさまざまです。必ず含めたい要素が漏れないよう、優先順位を書き出してから構成にうつるとスムーズです。

話の内容が前後して流れが不自然にならないよう、完成後は全体的に見直しましょう。

手順3. おおまかなカット割りを決める

構成から絵コンテを作成します。大まかなカット割りを決め、動画の流れを視覚的に把握しましょう。画面比率にあわせた枠のなかに、必要な要素を配置します。

動画に大きな動きがあるシーンでは、コマを分けて書きましょう。人物が登場する場合、画面のどこからどのように入って来るかを決めます。カット割りの段階では全体像が把握できれば問題ないため、棒人間でもかまいません。

手順4. 各撮影シーンと秒数を決める

各コマの配置を決めたあとは、シーンと秒数を決めましょう。シーンは、背景や小道具などを含めてディテールを決めます。カット割りごとにどの程度時間を使うかを決め、全体の合計が想定する動画時間とあうように調節します。

過不足があればカットを増減して調整しましょう。登場人物にセリフがあれば、カット割りの秒数内で自然に言い切れるか確認が必要です。声に出して秒数を数えると確実でしょう。

手順5. 各構図を指示するための絵を描く

全体的な作品のイメージを固めたあとは、周囲に共有できるよう絵を描きます。重要なディテールを逃さないよう、必要な要素はすべて絵コンテに書き込みましょう。絵の上手さは重要ではないため、枠に対するバランスや配置を意識して作成します。

絵コンテの作り方【記載内容】

絵コンテ2

絵コンテに記載する内容は、主に次の5つです。

  1. カット番号
  2. 絵コンテ(画面割り)
  3. シーンの詳細
  4. テロップ
  5. 秒数

内容1. カット番号

絵コンテには、カット番号を記載します。カットは、画面の切り替えや人物が移動したあと、話の区切りなどのイメージです。カットに番号を振ると、撮影や構成決めの際に調整しやすくなります。

内容2. 絵コンテ(画面割り)

絵コンテ(画面割り)は画面の比率にあわせた枠組のなかに、人物やものの配置を記します。

人物が枠外(画面外)から入って来る場合は、位置を指示します。映像が切り替わる場合は、わかりやすいように印をつけましょう。

内容3. シーンの詳細

シーン詳細は、コマで何が起きているかを文章で説明する部分です。絵コンテだけでは補いきれない詳細を説明する役割があります。シーン詳細には、人物の行動やセリフを記載すると動画のイメージがわきやすくなります。

内容4. テロップ

テロップを動画に含める場合、言葉を書き出しましょう。絵コンテには文字をすべて記載できない可能性があるためです。テロップと映像のバランスを調整するため、配置は絵コンテに記載します。

テロップの表示時間が短いと視聴者がすべての文を読めないため、時間に注意して構成します。スマホの視聴者を対象とする場合、文字サイズにも注意しましょう。細かい文字が多いと読みにくく、視聴者にストレスを与えます。

内容5. 秒数

カット割りごとの秒数を記載します。1コマごとに必要な秒数が異なるため、映像の仕上がりやナレーションの長さを考慮して映像の秒数を決めましょう。

重要な場面は長めに時間をとると、視聴者の印象に残ります。同じシーンが長時間続くと飽きられる可能性があるため、効果音やテロップを効果的に含めましょう。

絵コンテが必要な動画の種類

絵コンテは、すべての動画制作に必要なわけではありません。絵コンテがあると便利な動画の種類は、次の3つです。

  1. ストーリー性の高い動画
  2. 場面が何度も切り替わる動画
  3. 商品・サービスのCM動画

1. ストーリー性の高い動画

ストーリー性の高い動画は、絵コンテが必要です。配置や画面上の動きが重要なドラマや映画の制作でも、絵コンテが活用されます。

同じ登場人物が同じセリフを言う映像でも、画角や照明で印象が変わります。ストーリーを重視する動画では、視聴者に与える印象を想定して絵コンテを作成しましょう。

2. 場面が何度も切り替わる動画

場面切り替えの多い動画は、絵コンテがあると便利です。さまざまな角度から商品を紹介する動画や、複数の撮影場所の映像を用いる動画は、構成把握に絵コンテを活用します。動画を視聴した際に不自然にならないよう、カット割りごとの秒数調節が必要です。

場面切り替えの間には、動画を接続するための「つなぎ」の画像を挿入する場合もあります。あまりに短い時間で場面が切り替わると、せわしない印象の動画になるため、緩急のバランスを大切にしましょう。

3. 商品・サービスのCM動画

商品やサービスを紹介するCM動画は、絵コンテの作成がおすすめです。商品を効果的に訴求するためには商品やサービスの見せ方が大切です。商品の印象は、動画の構成によって大きく変わるため、絵コンテで見せ方を事前に決めましょう。

商品・サービスを紹介する場合、商品映像、商品情報のテロップ、補足情報など、必要な情報が多い傾向にあります。視聴者を圧迫せずに整頓して情報を伝えるため、絵コンテで配置を整理すると動画を制作しやすくなります。

絵コンテを作る3つのメリット

動画撮影

絵コンテを作るメリットは、主に次の3つです。

  1. 制作の意図を正確に伝えられる
  2. 構成段階で仕上がりをイメージできる
  3. 必要な準備が事前にわかる

1. 制作の意図を正確に伝えられる

絵コンテを作成すると、制作の意図を正確に伝えられるメリットがあります。絵コンテは具体的な画面上の配置や秒数を決める役割があり、シーンごとに意図を書き込めるためです。絵コンテをとおして、大切にしているポイントや力を入れたいシーンも共有できます。

とくに制作会社に動画制作を依頼する場合、撮影から編集まで全体をとおして自身の希望を伝えられることが利点です。言葉だけでは伝わりにくいニュアンスを具体的に指示し、制作に携わる人が同じ方向を目指す指針となります。

2. 構成段階で仕上がりをイメージできる

絵コンテ作成のメリットは、構成段階で具体的な仕上がりをイメージできる点です。文字情報の構成では、映像撮影、編集を実際に見なければ仕上がりがわかりません。絵コンテがあればイメージから仕上がりが離れる心配がなく、安心して制作を進められます。

絵コンテの作成は時間がかかる作業です。しかし、あらかじめ必要な作業が決められているため、1度決まれば撮影や編集がスムーズに作業が進みます。動画の仕上がりにこだわりがある場合、絵コンテ作成に時間をかけると納得いく成果物が得られます。

3. 必要な準備が事前にわかる

絵コンテを作成すると、事前に必要な準備がわかります。絵コンテにはシーンや背景まで書き込むため、自然に準備すべき道具が明確になります。構成を細かく決めて撮影に臨むため、備品の不足を防ぎ円滑な制作作業が可能です。

必要なテロップや素材の準備がわかるため、撮影と同時進行で素材集めを始められます。絵コンテは企画を円滑に進めるための指示書となり、複数人が携わるプロジェクトでも管理しやすくなる点がメリットです。

絵コンテを外注する際のコツ

絵コンテは、自分で制作する以外に外注する方法があります。外注する際は、次の2つのコツを抑えましょう。

  • 専門的なスキルがある制作者を選ぶ
  • 条件を比較して最適な依頼先を見つける

1. 専門的なスキルがある制作者を選ぶ

絵コンテ制作のノウハウがある制作会社が見つかれば、絵コンテ、撮影、編集まで一貫した依頼も可能です。絵コンテやイラストを専門とする制作会社への依頼もおすすめです。視聴者を惹きつける効果的な構成を提案してもらえます。

映像を一貫して動画制作会社に依頼する場合、絵コンテは動画制作費用に含まれるケースが一般的です。一貫依頼の動画制作費用は10〜30万円で、複雑な内容や長い動画は50万円以上になる可能性があります。

動画制作のプロに絵コンテを依頼すると、映像におさめた際の見栄えやサウンドとの組みあわせまで考慮して作成してもらえます。

2. 条件を比較して最適な依頼先を見つける

絵コンテ制作や動画制作を依頼する制作会社を見つけるためには、複数社への見積もりが大切です。最初から1社にしぼると、サービスや価格の相場がわからないまま契約を結ぶことがあります。選択肢を多く持ち、比較しながら依頼先を見つけましょう。

複数の制作会社とのやりとりは手間がかかるため、一括見積もりサービスを利用すると、面倒な連絡をせずに円滑に見積もり取得が可能です。

比較ビズでは、複数の動画制作会社への一括見積もりを、無料でおこなっています。絵コンテ制作に強い制作会社をお探しの際は、ぜひ比較ビズをご利用ください。

まとめ

動画制作の際は、絵コンテを事前に作成すると指示が明確になり作業が円滑に進みます。絵コンテの役割は印象的な動画を作るための画面内配置の決定だけではありません。記載内容には、テロップや画面切り替えなど具体的な編集指示を含みます。

絵コンテは全体的な指示書の意味もあるため、動画制作が初めての方にはハードルが高いでしょう。絵コンテ制作をイラスト制作会社や動画制作会社に依頼すると、プロの視点から品質の高い内容を追加してもらえます。

複数社への見積もり依頼は、一括見積もりサービスを活用しましょう。理想に近い動画を制作するためにも、制作のプロをお探しの際は比較ビズの無料一括見積もりサービスをご利用ください。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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