ハウツー(HowTo)動画とは?4パターンの活用事例や作り方を解説
- ハウツー動画はどのような動画?
- ハウツー動画が活用されるシーンは?
- ハウツー動画の作り方は?
ハウツー動画は商品紹介やアフターサポートなどのシーンで活用されます。費用対効果が期待されるため、自社に合った方法で取り入れるといいでしょう。
この記事ではハウツー動画の概要や事例、作り方などを解説します。記事を読み終わった頃には、自社に最適なハウツー動画がわかるでしょう。
「販売促進やアフターサポートに動画を活用したい」と考えている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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ハウツー動画とは使い方や手順を解説する動画のこと
ハウツー動画とは、商品やサービスの使い方やものごとの手順を解説する動画のことです。動画は文字よりも伝えられる情報量が多いため、さまざまなシーンで活用されています。
たとえばDIYの手順を説明するとき、文字と画像を組み合わせるのではなく、作業している場面を動画にしたほうが直感的にわかりやすいです。YouTubeやTikTokなどの浸透により情報入手が文字媒体から動画媒体へ移行していることも、ハウツー動画の需要を後押ししています。
ハウツー動画の4パターンの活用シーン
ハウツー動画の代表的な活用シーンは次の4つです。
- 商品やサービスの紹介・販売促進
- 顧客のアフターサポート
- 研修・マニュアル(社内資料)
- YouTuber
具体的な利用シーンを把握することで、自社での活用をイメージしやすくなります。
1. 商品やサービスの紹介・販売促進
ハウツー動画の活用シーンの1つ目は、商品やサービスの紹介・販売促進です。「いいかも」と思う商品があっても、使い方や使用感がわからなければユーザーは購入に至りません。商品ページでは伝えきれない情報をハウツー動画で補うことで、購入を後押しできます。
株式会社スプレッドオーバーの調査では、商品購入前に関連動画を視聴する人が全体の約4割を占めました。
引用:PR TIMES
上記は、動画が購入の決め手になることを示すデータといえます。ハウツー動画によりわからないことを説明し不安を取り除くことで、販売促進が可能です。
2. 顧客のアフターサポート
購入後の顧客に対するアフターサポートでもハウツー動画を活用できます。商品・サービスの利用に問題が起きたときにハウツー動画があれば、問い合わせをしなくてもユーザー自身で解決することが可能です。
電話を嫌う人やコールセンターの取次待ちをストレスに感じる人もいるため、自分で解決できれば顧客満足度アップにつながります。わかりやすいハウツー動画を提供することで解約を防ぎ継続的な利用を促進し、売上に直結する場面にも活用可能です。
3. 研修・マニュアル(社内資料)
ハウツー動画の活用シーンの3つ目は、研修やマニュアルなどの社内資料です。具体的には下記の内容を、ハウツー動画を用いて従業員に説明します。
- 接客
- 電話対応
- ツールの利用方法
- 社内手続き
わかりやすさだけではなく、印刷する必要がないため作業効率性を高められる点もメリットです。特に新卒採用や多店舗展開など、大人数を対象に研修する際にハウツー動画が重宝されます。
4. YouTuber
YouTuberもハウツー動画を活用しています。特に誰でも気軽に真似できる下記のジャンルでは、ハウツー動画を投稿するYouTuberが多いです。
- メイク
- 料理
- DIY
動画であれば、多少言葉がつたなくても自分のスキルや知識をわかりやすく伝えられます。「やってみたいけれど、やり方がわからない」と感じている視聴者からの需要が強く、さまざまなハウツー動画が投稿されています。
ハウツー動画を活用する2つのメリット
企業に限定した場合、ハウツー動画を活用するメリットは次の2つです。
- 見込み顧客の購入を後押しできる
- アフターサポートを省力化してコスト削減できる
具体的なメリットを把握しなければ、ハウツー動画の費用対効果を見誤ってしまいます。下記の解説をぜひ参考にしてください。
1. 見込み顧客の購入を後押しできる
ハウツー動画を活用することで、見込み顧客の購入を後押しできます。販売促進を目的にハウツー動画を制作する場合は、次の3つのポイントを意識しましょう。
- 使い方や機能の不安を取り除く
- 利用シーンをイメージさせて「自分ごと化」させる
- 手順に終始せずに商品やサービスの魅力を伝える
使い方と魅力を同時に伝えられるハウツー動画を制作することで、視聴者の購買意欲を刺激して販売促進につながります。
2. アフターサポートを省力化してコスト削減できる
アフターサポートを省力化できることもハウツー動画のメリットです。従来は電話で対応していたカスタマーサポートを、動画で代替できれば大きな効率化につながります。
ユーザーは電話を待つ必要がなくなり、企業はコスト削減を実現できるため、ハウツー動画によるアフターサポートはwin-winの施策です。わかりやすい動画によりユーザー満足度を上げられれば、リピート率や継続率アップによる売上拡大も期待できます。
ハウツー動画の作り方【3ステップ】
ハウツー動画の作り方は次の3ステップです。
- 動画の目的や視聴者のゴールを明確にする
- 動画の内容を固めて台本を制作する
- 素材を撮影して動画を編集する
外注する場合は最初から業者に任せて問題ありませんが、内製する場合はあらかじめ全体像を把握しておきましょう。
1. 動画の目的や視聴者のゴールを明確にする
ハウツー動画制作の1つ目のステップは、動画の目的や視聴者のゴールを明確にすることです。
動画の目的とは | 視聴者に伝えたい内容 |
---|---|
視聴者のゴールとは | ハウツー動画を見た後の、視聴者の理想的な状態 |
上記により、動画の内容や構成が変わります。内容に一貫性がないとハウツー動画の効果が薄れてしまうため、まずは制作する目的をしっかりと定めましょう。
2. 動画の内容を固めて台本を制作する
ハウツー動画の目的にあわせて過不足のない内容を考え、台本に書き起こします。台本とあわせて絵コンテを制作しておくと撮影がスムーズです。
イラストと文字により構成やカット割り、セリフなどを示した動画の設計図のこと。
画面キャプチャを用いて手順を解説するような視覚情報が中心の動画でも、ナレーションを付けるとよりわかりやすくなります。
3. 素材を撮影して動画を編集する
台本・絵コンテにあわせて素材を撮影して編集することで、ハウツー動画の完成です。角度や明るさを調整し、見やすい動画を意識しながら撮影します。
編集が終わり、動画が完成したら、第三者によるフラットな視点で動画内容を確認してもらいましょう。。動画のターゲットがわかりにくい点がないかチェックしてもらいます。
効果的なハウツー動画を作る4つのポイント
効果的なハウツー動画を作るポイントは次の4つです。
- 視聴者目線のわかりやすさを意識する
- スマホ視聴を念頭に置く
- 動画の尺を短くする
- 動画SEO(VSEO)を意識する
ただ動画を作っただけでは、ハウツー動画を効果的に活用できているとはいえません。下記で詳しく解説するポイントを参考にして、売上・利益につながる動画を作りましょう。
1. 視聴者目線のわかりやすさを意識する
ハウツー動画制作の1つ目のポイントは、視聴者目線でのわかりやすさを意識することです。サービス紹介の要素が強くハウツー部分が疎かな動画・わかりにくい動画を作っても、ユーザーの満足度は上がりません。
「ユーザーは何を知りたくて動画を見るのか」を考えてハウツー動画を作りましょう。商品・サービスを全く知らない人に向けて動画を作る意識が重要です。具体的には下記のポイントに注意します。
- 専門用語は避け、平易で誰でも理解できる言葉を使う
- ナレーションで画面外の情報を補足する
- 重要な場面にはテロップや効果音を入れて視聴者の注意を引く
商品を深く理解している人が動画を作ると「ここはわかるだろう」と先入観が邪魔して、不十分なハウツー動画になることも珍しくありません。商品知識のない社内スタッフに見てもらい、わかりにくいポイントはないかアドバイスをもらいながら制作することをおすすめします。
2. スマホ視聴を念頭に置く
ハウツー動画制作では、ユーザーがパソコンではなくスマホで視聴するケースも想定しましょう。日経BPコンサルティングの調査によると、YouTubeユーザーの72.1%がスマホから視聴していました。
引用:日経XTREND
スマホとパソコンでは画面サイズが異なります。スマホでの確認を怠ると「パソコンでは見やすかったのにスマホではわかりにくい」という状態になりかねません。
テロップのサイズや画角の広さなどに注意して、スマホでも見やすい・わかりやすい動画を制作しましょう。toC向け(消費者向け)のハウツー動画では特にスマホ視聴への意識が重要です。
3. 動画の尺を短くする
ハウツー動画を制作する際は動画の時間を長くしすぎないことも大切です。ユーザーは「最後まで見るのが面倒」「自分の欲しい情報がなかなか紹介されない」と感じるため、長尺動画を視聴してくれません。
動画のボリュームが長くなりそうであれば、複数の短尺動画に分割しましょう。パソコンソフトのマニュアル動画を例にすると、下記のセクションごとに動画を制作します。
- インストール方法
- 設定方法
- トラブルシューティング
複数本に分割することで、ユーザーは知りたい内容をピックアップしてすぐに問題解決できますし、サイト全体では情報が不足する心配もありません。要素ごとに必要十分なボリュームを見極め、動画1本あたり数分の長さにまとめましょう。
4. 動画SEO(VSEO)を意識する
効果的なハウツー動画を制作するためには、動画SEO(VSEO)を意識しましょう。
Google検索やYouTube内検索で、自社の動画が上位に表示されるようにすること。
わかりやすいハウツー動画を作成しても、ユーザーに見てもらえなければ意味がありません。特に販促効果を狙う場合には、積極的にユーザーへ届けようとする工夫が必要です。下記の点を意識して動画SEOでの上位表示を狙いましょう。
- キーワードを盛り込んだ具体的なタイトルを設定する
- ユーザーの目を引きクリックされやすいサムネイルを作成する
- YouTubeの概要欄にていねいな説明を記載する
同じ動画をYouTubeやTwitter、TikTokなど複数の媒体に投稿することも、ユーザーが動画に触れる機会が増えるため効果的です。
【パターン別】ハウツー動画の活用事例4選
最後に、パターン別のハウツー動画活用事例を4つ紹介します。
パターン | ハウツー動画事例 |
---|---|
商品紹介 | Dyson Airwrap |
アフターサポート | Chatwork |
社内資料 | 日清医療食品株式会社 |
YouTuber | メイク系YouTuber |
自社で制作を検討しているハウツー動画と同じパターンの事例を参考にしましょう。下記で動画とあわせてひとつずつ解説します。
1. 商品紹介の事例|Dyson Airwrap
掃除機で有名なダイソンのヘアケア用品「Dyson Airwrap」のハウツー動画では、スタイリング方法にあわせて商品の使い方を解説しています。
ナレーションではなくテロップや図を中心に解説することで、細かな設定を間違えず伝えられるように工夫している点がポイントです。正面だけではなくバックショットも駆使しているため、どのようなスタイリングがいいのか具体的にイメージできます。
使い方と理想的なスタイリングをあわせて紹介することで、商品のメリットを訴求できる好例です。
2. アフターサポートの事例|Chatwork
ビジネスチャットツールで人気のChatworkは、使用方法をマニュアル的にまとめたハウツー動画を制作・公開しています。画面キャプチャ+ナレーションで、動画に従えば初心者でもChatworkを操作できる構成です。
3分〜7分にまとめた複数の動画がアップロードされていて、ユーザーがつまづいた箇所にあわせて最適な動画を閲覧できるように考えられています。シンプルかつわかりやすいタイトルやサムネイルも参考にしたいポイントです。
3. 社内資料の事例|日清医療食品株式会社
日清医療食品株式会社では新人教育・社内研修のためのハウツー動画を活用しています。本来は社内向けの資料ですが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ目的で一部が公開されました。
手洗い方法を解説しているハウツー動画では、実際に行っている映像にあわせてイラストを使いながらわかりやすく解説しています。手の動かし方や時間を具体的に示し、個人差が生まれないように工夫している点がポイントです。
ゆっくりとしたイメージのあるカメのイラストを使用することで「時間をかけて手洗いすべき」と、動機づけも目指していると考えられます。
4. YouTuberの事例|メイク系YouTuber
4つ目はメイク系YouTuberのハウツー動画事例です。30分弱の長尺動画ですが、YouTubeの目次機能を利用することで視聴者が気になるポイントを見やすいように工夫されています。
メイク初心者に向けて基本的な内容を疎かにせずに解説したり、使ったメイク道具を常に表示したりすることで、簡単に真似できる点も参考にしたい手法です。非日常的な結婚式シーンを選ぶことで、検索流入も狙えるコンセプトといえます。
まとめ|ハウツー動画を集客やお客様サポートに活かそう
文字や画像よりも多くの情報を伝えられるハウツー動画は今後、需要が高まると考えられます。販売促進やアフターサポート、社内教育など幅広いシーンで有効なため、ハウツー動画の活用は急務です。
低クオリティな動画では、ユーザーの満足度は高まりません。ニーズを踏まえたうえで、見やすく・わかりやすく・広まりやすいハウツー動画を制作することが重要です。
自社に動画制作のノウハウ・リソースがない場合は、外注を検討することをおすすめします。制作実務をプロに任せて、素早いスケジュール感でハウツー動画を公開しましょう。
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デザイン制作会社で営業兼コピーライターを経験し、その後医療系職業紹介業のコンサルタントを経験。クリエイティブな感性と傾聴力を活かして2021年4月に動画編集コンサルティング・メンタルケアコンサルティング会社を設立。MV制作やイベントの撮影・医療法人へ接遇セミナーやキャリアカウンセリングを行う。
ハウツー動画の目的の1つとして【その動画で全て完結すること】が大切です。「動画を見たけど意味がわからなかった」「動画のここが間違っている」等の問い合わせがあると、せっかく動画を作成してスタッフの労働力を確保したつもりでも、かえって非効率になってしまいます。
どの世代が試聴するのか?どれくらいの理解力があるのか?主にどの場所で試聴するのか?どの再生ソフトを使って試聴するのか?決して平均値で考えるのではなく、幅広く理解してもらうよう意識しなくてはいけません。
もちろん視聴者ファーストで動画を作るのは当然ですが、ハウツー動画に関しては分かり易さ・伝わりやすさを第一に考えて作成しなくてはいけません。 工夫次第では非常に効果的なハウツー動画が作成できるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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もしも今現在、
- 実績豊富な会社に依頼したい
- 著作権やライセンス管理が不安
- 制作費用の相場がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の動画制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各者の特色を把握したうえで会社を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
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