階段リフォームの上貼り費用はDIYと業者でどれくらい違う?DIY手順も解説!

 SD住宅相談室
監修者
SD住宅相談室 花沢 雅樹
最終更新日:2024年01月19日
階段リフォームの上貼り費用はDIYと業者でどれくらい違う?DIY手順も解説!
この記事で解決できるお悩み
  • 階段の上貼りリフォームにかかる費用や工期を知りたい
  • リフォーム費用を抑える方法を知りたい
  • 階段の上貼りリフォームをDIYで行う手順を知りたい

「これから階段リフォームを検討している」方必見!

階段のリフォームは頻繁に行うものではないため、費用や工期など不明点も多いでしょう。DIYと業者でどれくらい違うのか?費用を抑える方法はあるのか?など、さまざまな疑問を抱える方もいらっしゃると思います。

本記事では、階段の上貼りリフォームにかかる費用相場、上貼り以外の費用相場、DIYでリフォームする場合のポイントを徹底解説します。階段リフォームで気をつけたい注意点も紹介しました。最後まで読むと、階段リフォームの相場観を把握し、必要に応じて業者かDIYを選択できるでしょう。

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階段の上貼りリフォームにかかる費用や工期

階段の上貼りリフォームにかかる費用や工期は業者に依頼するかDIYで行うかによって異なります。それぞれ解説していきましょう。まずは簡単な費用相場の表からご覧ください。

  費用の目安 工期
業者 10万円〜20万円 1日〜2日
DIY 5万円〜10万円 2日〜3日

業者に依頼する場合の費用や工期

階段の上貼りリフォームを業者に依頼する場合、費用はおよそ10万円〜20万円、工期はおよそ1日〜2日です。費用は階段の形状に大きく影響されます。形状による料金の違いは以下になります。

まっすぐな直階段 10万円〜15万円ほど
L字やU字の折れ階段 15万円〜20万円ほど

また使用する床材によっても費用は変動します。滑りにくい素材や弾力がある素材は比較的高価です。

DIYで行う場合の費用や工期

DIYで階段の上貼りリフォームを行う場合、費用はおよそ5万円〜10万円、工期はおよそ2日〜3日です。費用の内訳は以下のとおりです。

道具 5,000円ほど
床材 5万円〜10万円ほど

どちらもホームセンターやネットショップで購入可能です。業者に依頼する場合と同様、床材の種類によって費用が変わります。工期についてはDIYにどれだけ慣れているか次第です。普段からDIYを行う方ならまる2日あれば十分でしょう。

上貼り以外の階段リフォームの種類と費用や工期

上貼り以外では下記の4つのような階段リフォームがあります。

  費用の目安 工期
階段に手すりを取りつけるリフォーム 5万円〜10万円 1日
階段の勾配を変更するリフォーム 25万円〜100万円 2日〜1週間
階段の位置を変更するリフォーム 100万円〜300万円 2週間
階段に収納を作るリフォーム 5万円〜20万円 2日〜3日

それぞれのリフォームで費用や工期は異なります。下記で詳しく説明するため、ぜひ参考にしてください。

階段に手すりを取りつけるリフォーム

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階段の登り降りを安全にするために手すりを取りつけるリフォームです。主に高齢者や子どもがいる家で行われます。費用相場・工期は以下のとおりです。

費用 およそ5万円〜10万円
工期 およそ1日

階段自体の架け替えが必要ないため、費用の面でも工期の面でも負担はさほど大きくありません。ただし階段が長かったり、手すりを取りつける壁の補強が必要だったりすると費用が膨らみます。

場合によっては介護保険や自治体の補助金が利用可能です。手すりの取りつけを検討している方は確認してみてください。

階段の勾配を変更するリフォーム

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参照元:高松リフォームスタジオ:階段リフォームのポイント

安全性のために階段の勾配を緩やかにするリフォームです。家族の年齢が上がったり子どもができたり、ライフスタイルの変化で勾配が急な階段が危険になったタイミングで主に行われます。工事の方法は以下の2つです。

  • もともとの階段に1、2段増やす場合
  • もともとの階段をまるごと撤去して新しい階段に架け替える場合

それぞれ費用や工期が異なるため、以下の表でご確認ください。

  段数を増やす場合 階段を架け替える場合
費用の目安 25万円〜50万円 50万円〜100万円
工期の目安 2日〜3日 1週間

もともとの階段の段数を増やすリフォームのほうが手軽ですが、スペースがなければ実施できません。どちらの工法が適しているか業者に確認してみてください。

階段の位置を変更するリフォーム

階段の位置や向きを変更するリフォームで、家全体の間取りを変えるときに行われることがほとんどです。階段だけでなく周囲の柱・天井・床・壁にも手を加える必要があるため、費用は高く、工期は長くなります。

階段の位置を変更するリフォームに必要な費用相場・工期は以下のとおりです。

費用 およそ100〜300万円
工期 およそ2週間

ただし前述の通り、基本的には家全体のリフォームと同時に行われます。費用や工期についても階段以外のリフォームと合わせて計算するとわかりやすいでしょう。

階段に収納を作るリフォーム

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参照元:ナナホームマガジン:階段下のデッドスペースは収納に最適!リフォームのすすめ

階段下のデッドスペースに収納を作るリフォームです。階段周りの整理やスペースの有効活用を目的に行われます。費用相場・工期は以下のとおりです。

費用 およそ5万円〜20万円
工期 およそ2日〜3日

収納スペースの広さ・湿気対策の有無・棚を作成するか否かなどによって費用が変わります。階段自体のデザインに手を加えるリフォームではありませんが、物が多いお家であれば、階段周りがスッキリして見栄えが良くなることが期待できます。

階段のリフォーム費用を抑える3つの方法

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安全で見栄えのいい階段にするためにはリフォームが欠かせません。しかし大掛かりなリフォームになりやすく、費用負担は気になるところでしょう。下記の3つの方法を参考にして、費用を抑えつつ階段をリフォームしてください。

  • DIYで済ませる
  • 相見積もりを請求する
  • 補助金を申請する

慣れている人はDIYで済ませる

階段のリフォームをDIYで済ませることで費用を抑えられます。専門的な知識や技術がそこまで要求されない小規模なリフォームであれば、慣れている人はDIYで対応可能です。具体的には、滑り止めシートの取りつけやデザイン重視の上貼りなどが挙げられます。

ただし架け替えのような大規模なリフォームや、電気配線など資格が必要な工事はどれだけ慣れていても対応できません。業者に依頼しましょう。

また、階段での転倒は命にかかわります。リフォームのDIYは慎重に行わなくてはいけません。少しでも不安があればプロに依頼してください

相見積もりを請求する

相見積もりを請求することで階段のリフォームを安い費用で行えます。相見積もりとは、複数の業者から同時に見積もりを取り寄せて比較することです。

たいてい業者によって工事の金額が異なるため、複数の見積もりを比較することで安い会社への依頼が可能です。3社〜5社を目安に見積もりを依頼しましょう。

1社だけ極端に見積もりが安い場合は注意

1社だけ極端に見積もりが安い場合は注意してください。手抜き工事など危険な方法で費用を抑えている可能性があります。複数の見積もりから適正金額を予測して、その範囲内で安い業者に依頼すると安全です。

補助金を申請する

階段のリフォームは介護保険の補助金や自治体の助成金を受けられる可能性があります。

手すりや滑り止めの取りつけなど、階段のバリアフリー化のために行うリフォームが対象です。介護保険の補助金を受けるには要介護認定が必須ですが、自治体の助成金は認定なしで受けられる場合もあります。

施工内容などにも条件があるため、階段のリフォームを検討し始めた段階でケアマネージャーや自治体の窓口に相談してください。

階段の上貼りリフォームをDIYで行う手順

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階段の上貼りリフォームをDIYで行う手順について、以下の7つの工程から解説します。大まかに言うと、古い素材を剥がす→階段の幅や高さに合わせてカットした新しい素材を貼る、という流れです。

  1. 古い上貼り素材を剥がす
  2. 下地処理を行う
  3. 階段の寸法を測る
  4. 新しい上貼り素材をカットする
  5. 新しい上貼り素材に接着剤を塗る
  6. 新しい上貼り素材を貼りつける
  7. 滑り止めをつける

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カーペットや滑り止めなどの素材が貼られている場合は先に剥がします。床材の上に何も貼られていなければそのままで問題ありません。

下地処理を行う

床材の表面を綺麗にする下地処理を行い、凹凸をならします。出っ張っている部分はヘラやスクレーパーで削り取り、逆に凹んでいる部分はパテで埋めましょう。最後にサンドペーパー(紙やすり)で平らになるように削れば完了です。

3段の寸法を測る

階段の踏み板・段鼻(だんばな)の寸法を正確に測ります。

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参照元:Reco. BLOG:「階段」の名称は?知って得するインテリアの部分名称

特に築年数が長く経過している家の場合、1段ずつ寸法が微妙に異なる可能性があるので注意してください。

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計測した寸法に合わせて新しい上貼り素材をカットします。寸法が1段ごとに違っていたらまとめずに1枚ずつカットしましょう。また、どれが何段目の素材かメモしておいてください。

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カットした素材に階段用のノンスリップ接着剤を塗ります。段鼻の部分は全面に、踏み板の部分は端から数センチ空けて塗りましょう。塗りすぎると素材が浮きますし、塗りが足りないと素材が剥がれます。薄くムラなく塗ってください。

新しい上貼り素材を貼りつける

接着剤の説明書通りにオープンタイムを取ったら、新しい素材を階段に貼りつけます。

※オープンタイムとは

接着剤を塗ってから、実際に貼り合わせられるようになるまでの待ち時間のこと。

1段ずつ寸法が違っている場合は、どの素材がどの段か間違えないように気をつけてください。内側から外側へ空気を押し出すようにすると綺麗に貼りつけられます。

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最後に滑り止めをつけましょう。特にDIYで階段の上貼りリフォームを行う場合、接着時のズレなど些細なことが転倒につながります。万が一を防ぐために、滑り止めは必ずつけるようにしてください。

階段の上貼りリフォームをDIYで行う際の注意点3つ

階段の上貼りリフォームをDIYで行う際、注意したいポイントが3つあります。

  • 建築基準法に準拠する
  • 滑りづらい上貼り素材を使う
  • 初心者は無理にDIYしない

それぞれ下記で解説します。

建築基準法に準拠する

階段の寸法は建築基準法で定められており、違反している場合は改修が必要です。例えば一般住宅の場合、階段の寸法は下記のように定められています。

箇所 規定サイズ
階段および踊り場の幅 75cm以上
蹴上(1段の高さ) 23cm以下
踏面(1段の奥行き) 15cm以上
踊場の位置 高さ400cmごと

上記を満たしていない場合は建築基準法違反です。上貼りではなく階段全体をリフォームしなくてはいけません。特に築古物件では注意しましょう。

滑りづらい上貼り素材を使う

転倒による怪我を防ぐため滑りづらい上貼り素材を利用しましょう。安価なリメイクシートはNGです。表面に細かな凹凸があったり専用の塗料が塗られていたり、滑り止め加工が施されている素材を利用してください。

ホームセンターやネットショップで購入できる上貼り専用の素材は、滑り止め加工済みのものがほとんどです。

初心者は無理にDIYしない

初心者は無理にDIYせず業者に依頼してください。階段の上貼りは比較的簡単なリフォームですが、誰でも完璧にできるわけではありません。

素材のカットがズレている・接着剤に塗りムラがあるなどの小さなミスが大きな事故につながります。DIYに慣れていない方は無理に自分でやろうとせず、リフォーム業者に依頼してください。

階段は命にかかわる事故が起きやすい場所です

階段は家の中でも命にかかわる事故が起きやすい場所です。リフォーム業者に依頼するとDIYよりも費用はかかりますが、命には変えられません。

階段リフォームの上貼り費用まとめ

階段の上貼りリフォームにかかる費用は、業者に依頼する場合10万円〜20万円ほどDIYで済ませる場合5万円〜10万円ほどです。

DIYなら費用を抑えられますが、安全性を考えるとプロのリフォーム業者へ依頼したほうが安心できます。またDIYのミスがきっかけで怪我をして入院する可能性があるでしょう。長い目で見れば「結局プロに頼んだほうが安かった」となるかもしれません。

階段の上貼りリフォームを業者へ依頼する場合は、相見積もりで複社を比較して費用を抑えましょう。無料で簡単に相見積もりを請求できる「比較ビズ」をぜひご利用ください。実績豊富で評判の良い業者をご紹介できます。

よくある質問とその回答

  • 上貼りのみの階段リフォームを行うメリットは?

    上貼りのみの階段リフォームを行うメリットは費用と工期を抑えられる点です。

    上貼り以外のほとんどのリフォームでは既存の階段を撤去しなくてはいけません。したがって2週間〜1ヶ月ほどの工期がかかるうえ、費用も大きくなります。また大規模なリフォーム工事中は階段の利用が不可能です。工期が延びるほど不便な日常生活を送る期間も長くなってしまいます。

    上貼りリフォームは既存の床材の上に新しい素材を重ねて貼る工事です。既存の階段の撤去など大掛かりな作業は発生せず、手軽に階段の見栄えを良くしたり安全性を高めたりできます。

監修者のコメント
 SD住宅相談室
花沢 雅樹

宮城県の一級建築士事務所。建築物について調査・リフォーム設計・コンサルティングを行う。耐震性能、省エネ性能、劣化のしにくさ、維持管理のしやすさの観点にて、計画をされている設計内容を、図面や見積書のチェックなど、第三者視点にて中立な立場でアドバイスを行う。

階段のリフォームは最近では上張りが一般的ですが、形状によっては出来ない場合もあります。直線階段や廻り階段といった普通の形状では、建材メーカー各社がリフォーム階段を商品にしていますので、それを利用すれば技術のある方でしたらDIYでもできるかと思います。

ただし、既存の階段を綺麗に隙間なく包むように加工する必要がありますので、自信の無い方はリフォーム業者への依頼をおすすめします。例えば、デザイン性の高いオープン階段(蹴込みがない)などの場合は、リフォーム階段が使えませんので、階段自体の交換が必要になります。

階段を交換される場合、解体範囲も大きくなり、また、内装工事や電気工事にも関係するため、リフォーム工事の費用が高くなる場合が多いです。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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