マンションのキッチンリフォームの費用相場とは?進め方や注意点も解説

最終更新日:2024年01月29日
マンションのキッチンリフォームの費用相場とは?進め方や注意点も解説
この記事で解決できるお悩み
  • マンションのキッチンのリフォームにかかる費用は?
  • マンションのキッチンをリフォームする際の進め方とは?
  • マンションのキッチンのリフォームにおける注意点とは?

キッチンは毎日使う空間であるため、修繕や使い勝手の良さを目指したリフォームが起こりやすい空間です。一方でマンションは戸建住宅とは異なるため、キッチンのリフォームも一筋縄ではいかず悩んでいる方も多いでしょう。

この記事ではマンションのキッチンをリフォームする際にかかる費用や進め方、注意点を解説します。マンションにお住いの方でリフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読み終えた頃には、マンションのキッチンをリフォームする際の費用感や進め方のポイントを把握できているでしょう。

マンションにおけるキッチンリフォームの相場は50万〜150万円

名称未設定のデザイン (1)

マンションのキッチンリフォームにかかる相場は、50万〜150万円とされています。相場感が大きく異なるのは、設置するキッチンのグレードやリフォーム箇所によって、必要となる費用が大きく変わるためです。

この記事では、マンションのキッチンリフォームにかかる各費用の相場を解説します。一般的なキッチンのリフォーム費用相場は、以下の記事を参考にしてください。

コンロやレンジフードの交換費用は50万円以内

キッチンリフォームの対象となりやすいコンロ・レンジフードの交換費用の相場は、50万円以内です。コンロやレンジフードは毎日の調理で使用するため、損耗が起きやすい空間といえます。

リフォームの頻度が多くなる空間のため、コンロ・レンジフードのグレードや機能性はよく検討する必要があります。

キッチンの壁紙・床材のリフォーム費用は4万円から

キッチンの壁紙・床材を交換する場合にかかる費用の相場は、4万円からになります。コンロ・レンジフードと同様に油や水はねでキッチンの壁紙・床材は汚れや傷がつくため、交換の対象になりやすい箇所です。

定期的に壁紙・床材を変えると、キッチンの雰囲気が変わるため、気持ちを新たにしたい場合におすすめです。

排水管の交換費用は40万〜70万円

排水管を交換する場合にかかる費用の相場は、40万〜70万円です。排水管はコンロや壁紙などと異なり、普段は目につかないため、気が付いたときには老朽化していることも珍しくありません。

キッチンの排水管の寿命は10〜15年といわれており、定期的に交換するようにしましょう。

マンションにおけるキッチンリフォームにかかる日数は1〜7日

マンションのキッチンリフォームにかかる日数は、1〜7日とされています。簡易的なリフォームの場合は数時間で終わるケースも少なくありませんが、キッチン全体をフルリフォームする場合は1〜7日かかるケースもあります。

キッチンが利用できない間は生活スタイルを変える必要があるため、リフォームに入る前にどれくらいの期間を要するのか確認しておきましょう。

マンションにおけるキッチンのレイアウト2つ

名称未設定のデザイン (2)

マンションのキッチンでよく使われるレイアウトは、以下の2種類です。

壁付けキッチン

壁付けキッチンとは文字どおり、キッチンが壁と向かい合う形で設置されるレイアウトです。スペースを有効活用できるレイアウトであると同時に、調理の際に発生する事故が防ぎやすいレイアウトになります。一般的なキッチンのレイアウトとして広く使われているレイアウトです。

対面式キッチン

対面式キッチンとはダイニングの前にキッチンが設置され、家族と顔をあわせる形となるレイアウトです。洗い物や調理をしながらでもダイニングにいる人とコミュニケーションが取れるため、ファミリー層には人気のレイアウトになります。

キッチンの種類4つ

キッチンは毎日使用する空間であるため、どのようなキッチンにするかは重要なポイントです。さまざまな種類がある中から、自身や家族のライフスタイルにあわせる形で選ぶとよいでしょう。

代表的なキッチンの種類は、以下の4つです

  • I型キッチン
  • L型キッチン
  • ペニンシュラキッチン
  • アイランドキッチン

I型キッチン

I型キッチンとは、コンロ・調理スペース・シンクが一直線に並んでいるタイプのキッチンです。一般的な形のキッチンとして、多くの家で採用されています。

コンパクトなモデルのため、キッチンのスペースが多く取れない間取りでも設置可能なタイプです。他のタイプと比較しても、安価な点もI型キッチンのメリットです。

L型キッチン

L型キッチンとは、コンロ・調理スペース・シンクがL字型に配置されているタイプのキッチンです。コンロからシンクまでの距離が短くなっているため、移動が少なく効率的に家事炊事をこなせます。L型キッチンを設置するためには、広いスペースが必要になります。

ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンとは、壁に接したキッチンの一部が伸びているタイプのキッチンです。壁から伸びている部分が半島のように見えることから、ペニンシュラ(半島)キッチンとされています。ペニンシュラキッチンでは、壁から伸びた一部で対面式になっているケースが多くあります。

アイランドキッチン

アイランドキッチンとは、キッチンが壁から独立して設置してあるタイプのキッチンです。壁から離れているため、開放感のある点がアイランドキッチンのメリットです。動線が多くあるため、多人数での調理に向いています。

キッチンのリフォームは3タイプある

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一言でキッチンのリフォームといっても、レベル感はさまざまです。キッチンの蛇口や壁紙を変えるだけでも、キッチンのリフォームになります。レベル感が異なれば、費用感や日数も変わるため、注意が必要です。

主なキッチンのリフォームタイプは以下のとおりです。

  • キッチン本体のみを交換する
  • キッチン本体+床材や壁紙を交換する
  • キッチン本体を含めた周辺のリフォームをする

キッチン本体のみを交換する

毎日使用するキッチンは損耗が激しいため、キッチン本体のみを交換するリフォームは少なくありません。大幅なリフォームとならないため、50万〜100万円と大きな費用はかからず、工事日数も2〜3日で終わるケースがほとんどです。

費用感は、交換するシステムキッチンのグレードに大きく左右されるケースといえます。

キッチン本体+床材や壁紙を交換する

キッチン周りの床材・壁紙はキッチンと同様に損耗が激しいため、キッチン本体とセットでリフォームするケースもあります。リフォーム費用はキッチンの本体価格に加えて、交換する壁紙・床材の面積に応じて費用が大きく変わります。

工事にかかる日数には3〜5日となるケースがほとんどです。

キッチン本体を含めた周辺のリフォームをする

キッチンの移動を含めた、キッチン周辺すべてをリフォームするケースは最も費用と時間がかかります。大幅なリフォームとなるため、100万〜150万円と相応のリフォーム費用となり、工事日数も1週間ほどかかります。

マンションのキッチンリフォームの進め方を7STEPで解説

マンションのキッチンリフォームの進め方は、以下の7STEPで進められます。

  1. キッチンのリフォームプランを複数イメージする
  2. マンションの管理規約から実現可能なプランを確認する
  3. マンションのキッチンリフォームをおこなう会社を複数社探す
  4. 調査・見積もりをしてもらう
  5. リフォームをおこなう会社・プランを決める
  6. リフォーム工事を始める
  7. 工事完了後、引き渡してもらう

1. キッチンのリフォームプランを複数イメージする

キッチンをどのように変えたいのか、リフォームプランを用意しましょう。ポイントは複数のイメージを用意することです。

さまざまな制約から、イメージどおりにリフォームができるとは限らないため、プランは複数個を用意しておく必要があります。

2. マンションの管理規約から実現可能なプランを確認する

マンションにおけるリフォームは戸建てのリフォームと異なり、自由におこなえるわけではありません。マンションにはリフォームに関する規約が用意されているため、規約に沿う形でのみリフォームが可能です。

マンションの管理規約をチェックして、事前に用意したプランから実現可能なプランをピックアップしましょう。

3. マンションのキッチンリフォームをおこなう会社を複数社探す

実現可能なプランが確認できたあとは、マンションのキッチンリフォームができる会社を探しましょう。会社は比較検討をするために、複数社ピックアップすることがおすすめです。

4. 調査・見積もりをしてもらう

キッチンのリフォームができる会社を見つけたら、実際に現場をみてもらい、リフォームの可否を含めた調査をしてもらいます。調査結果で希望どおりにリフォームができる場合には、見積もりをしてもらいましょう。

調査で希望どおりにリフォームができない場合には、リフォーム会社からアドバイスをいただき、プランを練り直します。

5. リフォームをおこなう会社・プランを決める

調査と見積もりを各社におこなってもらったあとは、会社やプランを決めます。リフォームにかかる合計金額はもちろんのこと、アフターサポートを含めたトータルで会社を決めましょう。

特にキッチンは損耗が起きやすい部分のため、リフォーム会社のサポートは重要です。

6. リフォーム工事を始める

リフォーム会社とプランが決まったら、リフォーム会社と契約をしましょう。具体的なリフォーム工事の日程が提示されるため、日程にあわせて片付けや準備などできる限りの準備を進めます。

リフォーム工事期間中はキッチンを使用できないため、期間中の過ごし方も決めておきましょう。

7. 工事完了後、引き渡してもらう

リフォーム工事の完了後は、リフォーム会社から工事の説明を受けて、引き渡してもらいましょう。工事後の気になる箇所や設備の使い方などがある場合には、引き渡されるときに聞いておくことをおすすめします。

マンションにおけるキッチンリフォームの費用を抑えるポイント

マンションのキッチンのリフォームにかかる費用は、50万〜150万円と決して安い費用ではありません。毎日使う空間とはいえ、できる限り費用は抑えられるに越したことはないでしょう。マンションのキッチンリフォームにおいて、費用を抑えるポイントは以下のとおりです。

  • 高いモデルを選ばない
  • 相見積もりをおこなう
  • リフォームが本当に必要かを見極める

高いモデルを選ばない

同じタイプのキッチンでも、高価なモデルと安価なモデルでは値段が大きく異なります。リフォーム費用をできるだけ抑えたい場合には、高価なモデルは選ばないようにしましょう。

高価なモデルは機能性が抜群で魅力的ですが、自身に必要な機能性なのかは見極める必要があります。

相見積もりをおこなう

同じリフォームをするにも、リフォーム会社によって請求される金額は異なります。理由はさまざまですが、代表的な例でいえば、キッチン本体を大量に仕入れている会社です。大量に仕入れている会社は、ひとつずつ仕入れるよりも送料や毎回の人件費を抑えることができるため、本体価格を安く抑えられます。

相見積もりを取ることで、できるだけ安い価格でリフォームをしてもらえる会社を探せます。

リフォームが本当に必要かを見極める

リフォームにかかる費用は安くないため、本当に必要なリフォームなのかを見極める必要があります。故障や老朽化のケースではリフォームは必要となりますが、機能性の向上を目指すリフォームの場合には再チェックが必要です。

たとえば、ビルトイン食洗機を設置したい場合には、解決方法を再度調べることをおすすめします。昨今では市販されている家電や便利グッズで、代替可能なケースも少なくありません。

マンションにおけるキッチンリフォーム業者を選ぶポイント

マンションのキッチンリフォームを手がける業者は数多くあります。マンションのキッチンリフォームを手がける業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。

  • マンションのリフォーム実績が多い会社
  • 内訳まで記載の見積もりを作成する会社

マンションのリフォーム実績が多い会社

マンションのリフォーム実績の多い会社は、工事の経験を多く有しているため、リフォームが難しい場合でも対応してもらえるでしょう。リフォーム工事を中心に請け負っている会社は、キッチンを大量に仕入れているケースがあるため、費用が抑えられるメリットもあります。

内訳まで記載の見積もりを作成する会社

工事にどれだけの費用がかかるかを把握するためにも、内訳まで記載された見積もりを作る会社を選びましょう。リフォームを請け負う会社のなかには、合計金額のみを記載して内訳を書かない企業もあります。

比較検討を正しくおこなうためには、内訳まで記載された見積もりが必要です。

マンションにおけるキッチンリフォームの注意点

名称未設定のデザイン (3)

戸建てのキッチンリフォームとは異なり、マンションのキッチンリフォームにはいくつか注意点があります。マンションのキッチンリフォームにおける注意点は、以下の3点です。

  • マンションの管理規約で素材が限定されるケースもある
  • キッチンが構造上の理由で移動できないケースがある
  • 電気供給量が低い場合はIH化ができない可能性もある

マンションの管理規約で素材が限定されるケースもある

マンションにはリフォームに関する管理規約があり、規約のなかには使用する素材を指定するものがあります。素材が指定されている場合、事前にイメージしたプランに沿ってリフォームができない可能性があります。

リフォーム方法や工事時間に関する規約もあるため、よく確認しておきましょう。

キッチンが構造上の理由で移動できないケースがある

「I型キッチンからアイランドキッチンに変更したい」「換気扇やシンクの場所を変更したい」など、キッチンの大幅なリフォームを考えている方もいるでしょう。

キッチンの移動は構造上の問題で移動できないケースがあるため、注意が必要です。給排水設備や電気設備の移動や設置ができない場合には、キッチンの移動は難しくなります。

電気供給量が低い場合はIH化ができない可能性もある

キッチンの設備変更を考えている方のなかには、IH化を検討している方もいるでしょう。キッチンを含んだ部屋への電気供給量が低い場合には、IH化ができない可能性があります。電気供給量の変更は難しいため、IH化のプランを変更する必要があります。

まとめ

中古マンションの購入者やマンションに住んで長い方は、キッチンをリフォームして新しくしたいと考えている方も多いでしょう。一方でマンションのキッチンリフォームをどのように進めてよいのかわからない方も多いといえます。

できるだけトラブルが起きない形でキッチンのリフォームをしたいと考えている場合には、多くの実績を持つリフォーム会社に任せるのがおすすめです。「比較ビズ」は必要事項を入力するだけで、実績を多く積んでいるリフォーム会社を探せます。

「比較ビズ」の場合、相談は無料かつ、複数の会社に相談が可能です。マンションのキッチンリフォームで、会社選びに迷うようなことがある場合は「比較ビズ」を利用してみてください。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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