ECサイトの4つのメリット・デメリットとは?ECサイトを始めるまでの6つの流れを解説

クーミル株式会社
監修者
クーミル株式会社 代表取締役 馬鳥亮佑
最終更新日:2023年12月28日
ECサイトの4つのメリット・デメリットとは?ECサイトを始めるまでの6つの流れを解説
この記事で解決できるお悩み
  • ECサイトとは?
  • ECサイトを運営するメリット・デメリットとは?
  • ECサイトを運営するまでの流れを知りたい

「ECサイトを運営するメリットはある?」「ECサイトを運営したい」とお考えの方、必見です。

ECサイトとは、低コストで運営ができる電子商取引のウェブサイトのことです。インターネット上で買い物ができるため、実店舗運営では獲得できない世界中の人に対して商品を販売できるメリットがあります。

この記事では、ECサイトを運営しようか迷っている方向けに、ECサイトを運営するメリット・デメリットを解説します。記事を読み終わった頃には、ECサイト開設の流れがわかるでしょう。

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ECサイトとは?

ECサイト(E-commerceサイト、Electronic Commerceサイト)は、電子商取引を行うためのウェブサイトやオンラインプラットフォームです。商品やサービスをオンラインで販売し、顧客がインターネットを通じて購入できるように設計されています。

ECサイトの4つのメリット

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ECサイトの運営には主に以下4つのメリットがあります。

  1. 24時間営業できる
  2. 世界中の人へ販売できる
  3. 実店舗に比べて低コストで運営できる
  4. 顧客データを活用することで売上増加につながる

低コストで運営ができ、世界中に商品を販売できるため、実店舗よりも多くの販売機会を得られます。

1. 24時間営業できる

ECサイトはインターネットを通じてアクセスできるため、営業時間や販売する場所を問わずに24時間365日営業できます。顧客はいつでも商品やサービスを購入できるため、時間帯や場所に縛られない利便性を提供できるでしょう。

2. 世界中の人へ販売できる

ECサイトは地理的な制約がありません。インターネットを通じて世界中の人々に製品やサービスを提供できます。市場規模が大幅に拡大し、海外の顧客にアクセスできるでしょう。

3. 実店舗に比べて低コストで運営できる

ECサイトを運営するためには、実店舗を開設する必要がなく、貸店舗・雇用・光熱費などの多くのコストを削減できます。在庫管理やオートメーションの導入により、効率的な運営が可能となり、コストを最小限に抑えることができます。

4. 顧客データを活用することで売上増加につながる

ECサイトは顧客データを収集し、分析するための優れたプラットフォームを提供します。購買履歴や嗜好に基づいて個別のマーケティング戦略を展開し、顧客ロイヤルティを高め、売上を増加できるでしょう。

ECサイトの4つのデメリット

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ECサイトを運営するデメリット4つを紹介します。

  1. 競合が多く市場が激化している
  2. 個人情報の取り扱いやセキュリティに注意する必要がある
  3. 顧客が商品を実際に見て確認できない
  4. サイト運営に関する知識が必要になる

デメリットを考慮しながら、ECサイトを運営する際には適切な戦略と対策を講じることが重要です。競争を乗り越え、セキュリティを確保し、顧客満足度を高めるために、継続的な改善とプロフェッショナルな運用が必要です。

1. 競合が多く市場が激化している

インターネット上のECサイト市場は競争が激しく、多くの競合他社が似た商品やサービスを提供しています。価格競争や差別化の難しさが生じるでしょう。一部の業界では大手プラットフォーム(Amazon、eBayなど)が市場を支配し、小規模なECサイトが競争できない場合もあります。

2. 個人情報の取り扱いやセキュリティに注意する必要がある

ECサイトは顧客の個人情報や支払い情報を取り扱うため、主に以下のセキュリティの脅威のリスクが存在します。

データ漏洩 攻撃者がECサイトに侵入し、顧客の個人情報(氏名・住所・電子メール・クレジットカード番号など)を盗み出す可能性がある。
支払い情報の不正利用 クレジットカード情報の支払い情報が漏洩した場合、不正な取引や支払いが行われ、顧客とビジネスの信頼性に影響を及ぼす。
悪意のあるソフトウェア サーバーの障害・サイバー攻撃・過剰なトラフィックによりECサイトが停止し、売上げの損失と顧客の信頼性の低下が生じる可能性がある。

顧客データの保護が急務であり、セキュリティ対策が必要です。 顧客のプライバシー保護にも配慮する必要があり、適切なプライバシーポリシーを設ける必要があります。

3. 顧客が商品を実際に見て確認できない

ECサイトはオンラインプラットフォームでの販売に特化しています。実店舗が存在しないため、顧客にとって商品を試し買いしたり、直接接触したりする機会が制限される場合があります。

一部の商品カテゴリでは、実際に商品を見たり触れたりすることが重要であるため、ECサイトでは対応が難しいでしょう。

4. サイト運営に関する知識が必要になる

ECサイトの運営にはウェブデザイン・プログラミング・オンラインマーケティングなどの専門的な知識が必要です。定期的な更新や顧客対応も労力がかかります。初心者にはハードルが高く感じる場合もあるでしょう。

ECサイトを始めるまでの8つの流れ

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以下のステップを順番に進め、ECサイトを成功させるための基盤を築きます。

  1. 市場調査と競合分析
  2. 商品のコンセプトとターゲットの決定
  3. 運営に必要なツールの導入
  4. 決済方法を決定
  5. ECサイトの構築
  6. 受注管理の構築
  7. 物流体制の構築
  8. ECサイトへの集客

サイトの改善とマーケティング活動は継続的に行い、 アクセス数・売上を最大化しましょう。 ECサイトを運営する際には、市場の変化に対応し、顧客のフィードバックを受け入れる柔軟性も重要です。

1. 市場調査と競合分析

ターゲット市場の規模・成長率・トレンド・顧客の好みなどを調査しましょう。調査はインターネットを活用してオンラインリサーチや業界レポートの参照などが含まれます。

競合他社の調査は競争力を維持するために重要です。競合他社の製品・価格戦略・マーケティング戦略・顧客評判を分析し、自社の差別化ポイントを見つけます。

2. 商品のコンセプトとターゲットの決定

提供する商品やサービスのコンセプトを明確に定義します。コンセプトはブランドイメージを形成し、顧客にアピールするための基盤です。 どの顧客に商品を提供するかを特定し、顧客の年齢・性別・地理的な位置・関心事などに基づいて、ターゲット市場を詳細に設定しましょう。

3. 運営に必要なツールの導入

運営に必要なツールとして主に以下の3つが挙げられます。

ウェブホスティング ECサイトをホストするためのウェブホスティングプロバイダーを選定し、ドメイン名を登録する。
ECプラットフォーム ECサイトを構築するためのECプラットフォームを選択する。プラットフォームにはShopify・WooCommerce・Magento・BigCommerceなどがある
在庫管理システム 商品の在庫管理を効率化するためのシステムを導入する。在庫のリアルタイムトラッキングや再注文の自動化が含まれる

ツールを選択し統合することにより、ECサイトの効率性を向上させ、顧客満足度を高め、ビジネスの成功に貢献します。

4. 決済方法を決定

顧客が支払いを行うためのオプションを設定します。クレジットカード・デビットカード・電子マネー・銀行振込・PayPalなどのオンライン決済ゲートウェイを統合しましょう。

決済情報のセキュリティを確保するためにSSL証明書を取得し、顧客データを暗号化する必要があります。

SSL証明書とは

ウェブサイトと訪問者との間でデータの暗号化を行うためのセキュリティプロトコルであるSSL(Secure Sockets Layer)の一部として使用されるデジタル証明書です。SSL証明書は、ウェブブラウザとウェブサーバー間の通信を安全に保護するために使用されます。

5. ECサイトの構築

ECサイトの構築プロセスは下記のとおりです。

  • ウェブホスティングの取得
  • ECプラットフォームの選定
  • デザインのカスタマイズ
  • 製品カタログの作成
  • セキュリティ設定
  • ユーザーアカウントの導入
  • コンテンツの投稿
  • テストとデバッグ
  • モバイル対応

サイトの公開後はマーケティング戦略を展開し、継続的な運用と改善を行います。セキュリティ対策やモバイル対応も重要な要素です。

6. 受注管理の構築

受注管理はECサイトの注文処理を効率化するシステムです。注文受付・在庫管理・発送・顧客通知・返品処理などを含みます。

注文受付時に情報を確認し、在庫管理や発送手続きを整え、顧客に通知を送りましょう。返品や交換にも対応することにより、顧客サービス向上と正確な注文処理が実現します。

7. 物流体制の構築

ECサイトの商品保管から発送までの物流体制を管理しましょう。倉庫での在庫管理・ピッキングとパッキング・発送業者との連携・追跡と通知・返品処理などが含まれます。

顧客への商品配送が迅速かつ正確に行われ、顧客満足度が向上するでしょう。物流体制の効率化はECビジネスの成功に欠かせない要素です。

8. ECサイトへの集客

ECサイトへの集客をすることで、売上の増加が見込めるでしょう。 主に以下の集客方法があります。

SEO戦略 検索エンジン最適化(SEO)を実施し、サイトが検索結果で高いランキングを維持するための戦略を策定する。 ソーシャルメディアマーケティングやソーシャルメディアプラットフォームを活用して顧客を引き付け、フォロワーやいいねを増やす
オンライン広告 Google AdWordsやソーシャルメディア広告を使用して、ターゲット市場にリーチする。
コンテンツマーケティング ブログ記事・ビデオ・インフォグラフィックなどのコンテンツを作成し、顧客を魅了する。

集客次第で売上が何倍にも上がる可能性があるため、以上を参考に戦略を練りましょう。

まとめ

ECサイトを運営すると、低コストで世界中の人に対して商品を販売できます。ECサイトをうまく活用することで、実店舗の何倍もの売上を獲得できる可能性があるため、売上を伸ばしていきたい方は試してみてください。

「比較ビズ」では、必要事項を入力する2分程度の手間で、ECサイトに強い専門家をスピーディーに探せます。どの専門家に相談すべきなのか迷う際は、ぜひ利用してみてください。

監修者のコメント
クーミル株式会社
代表取締役 馬鳥亮佑

マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、M&A。 YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。 IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」を提案。 サイトを公開後も運用を引き受けており、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことをモットーとしている。

ECサイトは、近年無料でも非常にデザイン性・機能性が高いシステムが出てきております。

「Shopify」「BASE」「STORES」などのツールはサーバーや顧客情報、クレジット決済の管理などを運営側がしっかりと管理してくれます。運営者は余計な問題を抱えず、本来の業務に集中することができます。

その分、競合となるECサイトが数多く制作されています。そのため、ECサイトへの流入経路(SEO対策、他SNSからの導線)を確保しないと、サイトを構築したとしても、利益を生み出すことができません。

制作して終わりではなく、ユーザーに選ばれるECサイトへと育てる事が何よりも大切です。Webマーケティングに関する知識も必要となるため、その際は専門家に相談することをおすすめします。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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