ECサイト構築ツールとは?種類や選び方・おすすめ13選を解説

クーミル株式会社
監修者
クーミル株式会社 代表取締役 馬鳥亮佑
最終更新日:2023年12月28日
ECサイト構築ツールとは?種類や選び方・おすすめ13選を解説
この記事で解決できるお悩み
  • ECサイト構築ツールとは?
  • ECサイト構築ツールの選び方は?
  • おすすめのECサイト構築ツールは?

「ECサイトを構築したいけど、どのツールを選べばよいかわからない」とお悩みのネット販売担当者、必見です。

ECサイト構築ツールとは、ECサイトを構築・運営するためのシステムです。予算やカスタマイズ性・必要な機能などが自社にあったツールを選びましょう。

この記事では、ECサイト構築ツールのおすすめ13選や種類・選び方を解説します。記事を読み終わった頃には、ECサイト構築ツールの特徴を理解して自社のビジネスに最適なツールを選択できるでしょう。

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ECサイト構築ツールの種類

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ECサイト構築ツールには以下の3種類があります。

  • ASP型
  • オープンソース型
  • ショッピングモール型

ECサイトの構築ツールとは、自社独自のECサイトを作成・運用するためのツールです。自社のブランドにあうようにカスタマイズできるものや、専門知識が不要で直感的にECサイトを作成できるものなどがあります。

ASP型

ASP型は、ECサイトに不可欠なショッピングカート機能を提供するクラウド型のサービスです。ASP会社からレンタルサーバーが提供されるため、レンタルカートと呼ばれています。必要な基本機能が備わっているため専門知識が不要で、直感的な操作でサイト作成が可能です。

ASP型には「簡単にECサイトを作れる」「初期費用を抑えられる」「保守管理が不要」などのメリットがあります。デメリットは、テンプレートからデザインを選ぶためカスタマイズ性が低く、顧客管理・在庫管理などの外部システムと連携がしづらいことです。

オープンソース型

オープンソース型は、一般公開されているプログラムをサーバーにインストールしてECサイトを構築します。「誰でも無料でインストールができる」「導入費用を低コストに抑えられる」「カスタマイズの幅が広い」などの点が特徴です。

公開されているソースコードを使用するため、バグやソフトウェアの脆弱性などセキュリティ面での対応が必要になります。自社でWeb制作のスキルがなければ、扱うことが難しい方法です。

ショッピングモール型

ショッピングモール型は、複数の店舗が集まったネット上のショッピングモールです。楽天市場やAmazon・Yahoo!ショッピングが代表的なショッピングモール型のEC構築ツールになります。

「自社ECサイトを立ち上げなくて済む」「既存のECサイトの知名度を利用できる」などのメリットがあります。デメリットは「既存ECサイトの利用規約に縛られる」「毎月の利用料やロイヤリティが発生する」「自由度が低い」などです。

ECサイト構築ツールの選び方

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ECサイト構築ツールを選ぶ際は、以下の点に着目してください。

  • 構築にどれくらいの費用がかかるのか
  • カスタマイズの自由度はどれくらいか
  • 使いたい機能は充実しているか

自社ECサイトを作成する費用の制限やデザインの自由度・求める機能の充実度をもとにツールを選択しましょう。

構築にどれくらいの費用がかかるのか

ECサイト構築ツールを使う際に考慮しなければならないコストは、初期費用とランニングコストです。ECサイト構築のなかには高額な初期費用がかかるツールがあるため、月額利用料を考慮しつつ、導入するツールを検討しましょう。

無料ツールもありますが「販売手数料が高い」「セキュリティ面に不安がある」など懸念点もあるため、安ければいいわけではありません。求める機能性や売上の見込みなど総合的に考える必要があります。

カスタマイズの自由度はどれくらいか

カスタマイズ性に優れている点は、重要な比較要素です。売上を上げるためには、顧客情報の収集やSNSの活用が欠かせません。顧客管理システムやSNSなどの外部システムとの連携が可能なECサイト構築ツールを選ぶ必要があります。

ECサイト立ち上げ当初は不要だった機能も、売上拡大につれて必要になる可能性があります。カスタマイズの自由度が高いものを選び、柔軟に対応しましょう。

使いたい機能は充実しているか

ECサイト構築ツールが提供する機能は、どれも同じではありません。各ツールごとに対応している機能が異なります。「自社にあった機能が充実しているか」を確認してから選びましょう。

ECサイトに求める機能を事前にピックアップすることをおすすめします。「幅広い客層を取り込むために複数の決済に対応している」「店舗運営と並行するために在庫一元管理機能がある」など必要な機能を洗い出しましょう。

【ASP型】ECサイト構築ツールおすすめ6選

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ASP型のECサイト構築ツールのおすすめは以下のとおりです。

  1. Shopify
  2. futureshop
  3. makeshop
  4. カラーミーショップ
  5. BASE
  6. STORES

6つのECサイト構築ツールの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

1. Shopify

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Shopifyは、世界175カ国で利用されています。手数料が安く、拡張性の高さから自社のイメージどおりのECサイトが作れる点が特徴です。「SEO対策」「SNSとの連携」「100種類以上の決済サービス利用可能」などの機能が充実しています。

デザインテンプレートも充実しており、直感的に自社イメージにあったECサイトが作れるでしょう。デメリットは「集客力が必要」「詳細なカスタマイズができない」「情報を得る際に英語力が必要になる」などです。

2. futureshop

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futureshopは、アパレルやファッション系の企業に人気があり、実店舗を構えるショップとの相性が抜群です。サイトで注文した商品を実店舗で受け取る「店舗受取機能」や「実店舗在庫表示機能」により顧客に在庫情報を提供できるでしょう。

1つの商品に40点まで画像登録ができ、サイトデザインを重視するショップに向いています。スタンダードプランで初期費用・月額利用料ともに22,000円からと、新規事業者には割高です。実店舗経営が成功し、EC分野に挑戦する場合におすすめのツールといえます。

3. makeshop

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makeshopは、11年連続ショップ売上高No.1や顧客満足度98%の実績を誇るECサイト構築ツールです。全651種の機能が備わっており、豊富なテンプレートで自社にあったデザインにできます。サポート体制も充実しており、初心者でも安心して使用可能です。

基本料金は高くないですが、オプションを申し込むことで追加で数十万単位の費用がかかります。デザインテンプレート以上のカスタマイズを行いたい場合は、HTMLやCSSの専門知識が必要になるため初心者には操作が難しいでしょう。

4. カラーミーショップ

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カラーミーショップは、総流通額1兆円以上の国内最大級のネットショップ作成サービスといえます。最大の特徴は、初期費用・月額費用が無料のフリープランがあることです。「はじめてのネットショップ立ち上げで売上の目処が立たない」初心者は、コストを抑えられます。

80種以上の豊富なテンプレートがありHTMLを使ったカスタマイズが可能ですが、コードを知らない初心者にはハードルが高いです。クレジット・銀行振込などの決済手数料が「4%〜」と他社サービスと比べ割高になります。

5. BASE

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BASEは、テレビCMにより知名度が高く、売れるまで費用をかけずにネットショップを立ち上げられるサービスです。スタンダードプランは初期費用・月額費用ともに無料で、サービス利用料(3%)と決済手数料(3.6%+40円)のみで運営できます。

月額5,980円のグロースプランの場合、サービス利用料無料・決済手数料(2.9%)とサイトの規模にあわせてコストダウンが可能です。デメリットは集客力が弱く、デザインの自由度が低い点が挙げられます。集客をSNSでカバーできれば、魅力的なサービスです。

6. STORES

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STORESは、ネットショップ作成以外に、キャッシュレス決済やPOSレジなどの店舗運営に必要な機能にも対応しているサービスです。初期費用と月額利用料が無料のフリープランがあります。初期費用を抑えたい方には、魅力的なサービスといえるでしょう。

スタンダードプランは、月額2,980円(クレジット一括払い)で、決済手数料が3.6%と、フリープランの5%より安くなります。店舗の規模に応じてコストダウンが可能です。HTML編集が使えないため、細かいデザインの調整ができません。

【オープンソース型】ECサイト構築ツールおすすめ4選

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オープンソース型のECサイト構築ツールのおすすめは以下のとおりです。

  1. EC-CUBE
  2. Welcart
  3. osCommerce
  4. ecforce

4つのECサイト構築ツールの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

1. EC-CUBE

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EC-CUBEは、ダウンロード数180万以上・全国に35,000店舗以上の利用者数を誇る構築ツールです。商品管理や顧客管理などの基本機能は無料で利用でき、追加したい機能があればプラグインでダウンロードできます。

商品情報や割引クーポンなどのプラグインは無料で利用が可能です。「Ver4.0.1」以降では英語に翻訳されたデータが同梱されているため、日本語と英語に切替できます。有料プラグインにより越境ECに強いサイトを構築できますが、高額なプラグインが存在するためコストがかかる可能性があるでしょう。

2. Welcart

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Welcartは、オープンソースCMSのWordPress公式のECサイト構築プラグインです。WordPressに追加するだけで簡単にECサイトを構築でき、ECサイト運営に必要な機能が備わっています。有料プラグインを使うことで、機能拡張も可能です。

デメリットは、最初の設定に手間がかかることとテーマや他のプラグインとの相性が悪い点が挙げられます。WordPressに慣れている方であれば問題ありませんが、初めてWordPressに触れる方には難易度が高いでしょう。

3. osCommerce

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osCommerceは、2000年にドイツで提供がスタートしたEC構築に特化したパッケージを提供しています。欧米を中心にユーザーが多く、サイト構築の手間を軽減できる点や9,000以上もの拡張機能を無料で提供している点が魅力です。

日本語のページも用意されていますが、欧米を中心に展開しているためサイトであるため、使用する際は英語力が必要になるでしょう。

4. ecforce

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ecforceは、ショップ平均年商2億円以上を誇ります。毎月10〜20個もの新機能をリリースする点や1ショップ平均3名のサポートチームにより、トラブルだけではなく事業課題の解決もサポート可能です。他のECサイトと比べ、商品購入の成約率が高い点も特徴といえるでしょう。

デメリットはサイトデザインのテンプレートが少ない点で、カスタマイズするためにはHTMLやCSSなどの知識が必要です。決済機能が搭載されていないため、他社の決済サービスを利用しなければなりません。

【ショッピングモール型】ECサイト構築ツールおすすめ3選

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ショッピングモール型のECサイト構築ツールのおすすめは以下のとおりです。

  1. Yahoo!ショッピング
  2. 楽天市場
  3. Amazon

3つのECサイト構築ツールの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

1. Yahoo!ショッピング

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Yahoo!ショッピングは、国内最大級の集客力と顧客基盤を誇るECショッピングモールです。出店料や売上ロイヤリティが無料で、必要な費用は成約時にかかるポイント分や決済手数料のみになります。費用を抑えたい事業者にとって、最高の環境といえるでしょう。

デメリットは、参入障壁の低さからくる競合の多さです。競合に打ち勝つために宣伝費に力を入れる必要があります。アフィリエイトからの売上や決済方法によっても手数料が変わるため、参入前に各費用の把握が必要です。

2. 楽天市場

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楽天市場は、年間国内EC流通総額5.6兆円・インターネット通販シェア28%と非常に高い数字を誇ります。集客力の高さだけではなく、ECコンサルタントによるサポート・メルマガ配信・クーポン作成など豊富な販促ツールが魅力です。

デメリットは「費用がかかる」「開店までの時間がかかる」の2つあります。出店のプランは3つで、各プランで初期費用・月額費・システム利用料がかかり、他ECサイトに比べ割高です。書類審査や信販審査など、さまざまな審査が必要なためすぐに出店できません。

3. Amazon

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Amazonは、月間利用者数が5,000万人を誇るECショッピングモールです。出品アカウントの登録は、本人確認書類と各種取引明細書の2つを用意するだけで簡単に行えます。申請も約3営業日以内に完了する早さが魅力です。出品型のECサイトのためページを作る必要がなく、迅速に販売が行えます。

Amazonは自社ページを作る必要がないため、独自性を作りづらい点がデメリットです。自社にファンが付きにくいため、価格競争に巻き込まれるおそれがあります。出品手数料が8〜15%と高い点もデメリットといえるでしょう。

まとめ

ECサイト構築ツールを使うことで、専門知識がなくても直感的にECサイトを作成できます。

ECサイト構築ツールは、ASP型・オープンソース型・ショッピングモール型の3種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。ECサイト立上げの目的や売上規模・コーディングスキルの有無などを含め、自社にあったサービスを選びましょう。

比較ビズは、多数のWebサイト制作会社の中から自社にぴったりの相談相手を探せる無料の比較サイトです。必要な情報を入力することで、全国各地のWebサイト制作会社を比較できます。ECサイト制作でお悩みの方は、ぜひ1度比較ビズを利用してください。

監修者のコメント
クーミル株式会社
代表取締役 馬鳥亮佑

マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、M&A。 YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。 IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」を提案。 サイトを公開後も運用を引き受けており、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことをモットーとしている。

ECサイトは、近年無料でも非常にデザイン性・機能性が高いシステムが出てきております。

「Shopify」「BASE」「STORES」などのツールはサーバーや顧客情報、クレジット決済の管理などを運営側がしっかりと管理してくれます。運営者は余計な問題を抱えず、本来の業務に集中することができます。

また、補助金を使ってECサイトを構築することも可能です。※)2023年12月現在。2024年からECサイト構築費が補助対象外になる恐れがあります。何より大切なのは、「自分に合うツール」を選択することです。

それぞれのツールにはメリット・デメリットが存在するため、それらを理解して選択していくと良い運営につながると思います。何を使用すれば良いのか分からないという方はプロに相談してみてもいいかもしれません。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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