スケルトン工事の費用相場&坪単価を徹底解説【解体工事】

最終更新日:2019年01月16日
スケルトン工事の費用相場&坪単価を徹底解説【解体工事】

リフォームの中でも、もっとも大胆で根本的な工事となるのがスケルトン工事です。建物が抱えている問題を根本から改善しつつ、利便性やデザイン面も含めて全面的に改装することができるのが大きなメリットですが、工事が大規模になるためどうしても費用がかさんでしまうのが難点です。スケルトン工事では最初から費用がかさんでしまうのを覚悟のうえで、どの程度の予算が必要なのか、そしてどこまで改装・改修するかを検討していくことが大事なポイントとなってきます。

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スケルトン工事とは?

「フルリフォーム」と呼ばれることもあるスケルトン工事とは、基礎や柱、梁といった建物を構成している基礎の部分だけを残しつつ、ほかの部分をすべて取り除いたうえで改装・改修する工事のことです。スケルトンとは「骨格」を意味する言葉ですが、文字通り建物をいったん骨格だけの状態にしたうえで、改めて肉づけを行っていくわけです。

このスケルトン工事のメリットは、基礎を残すことで建て替えや新築に比べて費用を抑えることができる一方で、内装や給湯器をはじめとした設備を全面的に入れ替えることで大胆な環境の改善ができる点です。

屋根を軽くする、壁を量を多くすることで耐震補強をすることもできますし、最新の設備を導入することで新築同様の快適な環境と、電気・ガス代などのコストダウンも実現できます。さらに壁などの装飾にこだわることで、デザイン面の魅力も大幅にアップできる点もメリットとして挙げられるでしょう。

外見から見る限りでは、すべてを一新して新築と同様の環境にすることができる点からフルリフォームと呼ばれているのです。なお、このスケルトン工事は住宅だけでなく店舗やオフィスを退去する際にもよく行われます。

店舗やオフィスでは業務に必要な特別な設備・装置を導入することも多く、またサービス業では内装にもこだわる必要が出てきます。退去する際にそうした部分を残していくと次に入る事業者が迷惑する可能性が出てくるため、原状回復の形でスケルトン工事が行われることがあるのです。

飲食業のように次の入居者も続けて利用できる設備を残すケースもありますが、多くの場合では全面的にスケルトン状態にして退去する形となっています。ですから、スケルトン工事には建物全体を基礎だけの状態にする場合と、特定のフロアだけを基礎だけの状態にする場合とがあります。

また建物の構造によって、工事の結果どのような状態になるのかにも違いが出てきます。文字通り骨格だけ残ったような姿になる建物もありますし、鉄筋コンクリート造の建物のようにコンクリートが露出した打ちっぱなしの状態になることもあるのです。そしてこうした違いがそのまま費用の違いにもなってきます。

スケルトン工事の基礎知識

このように建物の基礎以外を全面的に入れ替えるだけに、当然工事も大規模なものになります。とくに建物全体を工事する場合には、普通のリフォームに比べてずっと費用が高くなるのは避けられません。

新築に比べて安く済むのは事実ですが、数千万円単位が必要となる新築と比べての話ですから、それなりの費用がかかることを前提にしたうえで工事を検討していく必要があるのです。スケルトン工事の大きな特徴は壁や設備、機器などを撤去することで処分するものが大量に出ることです。

そしてこの処分費用が無視できない負担になります。建物全体を基礎だけにするときにどれだけの廃棄物が出るか、容易に想像ができるはずです。エアコンや給湯器などの機器は適切な形で処分する必要がありますから、こちらも無視できない出費となるでしょう。

しかも大規模な解体となるので、養生や仮囲いの設置などにも費用がかかります。壁、天井の破片が近隣の敷地内に入ってしまうような環境は避けなければならないため、通常の解体と同じ程度の仮囲いや養生が求められます。このようにスケルトン工事は解体・撤去にさまざまな費用がかかることを覚えておかなければなりません。

スケルトン工事の費用はどの程度か?

こうした事情もあってスケルトン工事の費用がどの程度なのか、全体の相場を算出することは非常に困難です。ただどんな工事の内容になるにしろ床面積に左右される点は共通しており、当然広い建物ほど費用が高くなります。

大雑把な相場になりますが、店舗・オフィスのスケルトン工事では、床面積が70坪を超えると100万円を超えるケースが多くなります。どれぐらいの床面積なのかをよく把握したうえで予算を検討してみるとよいでしょう。10〜20坪程度の小規模な店舗なら、20万〜40万円程度で済む場合もあります。

どこまで原状回復を行うかも費用と密接に関わってきます。たとえば店舗・オフィスとして入るときに間仕切りや天井照明の工事を行った場合、それを撤去したうえで原状回復を行うとなると10万円程度費用が高くなります。

また床をタイル張りにしたり、カウンターを設置するなどの工事を行っている場合には、これらの撤去に追加料金がかかります。あと看板の撤去にも費用がかかるので気をつけましょう。これらはそれぞれ数万円程度ですが、積み重なると無視できない負担になります。

スケルトン工事を安く済ませるポイントは?

安くても数十万円、高い場合には150〜200万円程度は必要となるスケルトン工事ですが、工夫一つで費用を安くすることもできます。まず見積もりをうまく利用する方法。リフォーム全般で言えることですが、同じ条件でも業者によって価格設定にかなり差が出てきます。

スケルトン工事が得意で、豊富な実績がある業者の方が価格が安い傾向がありますが、事前にそれを知るのはなかなか難しいので、直接見積もりを依頼して比較検討するのが一番の近道です。その際には一つの業者だけに見積もってもらうのではなく、必ず複数に依頼して金額を比較しましょう。

どこが一番安いかだけでなく、自分の環境でスケルトン工事を依頼するとどれぐらいの相場になるのかを見極めるうえでも役立ちます。全体の平均に比べて極端に高いところ、逆に低いところはそれなりの理由があるので注意したほうがよさそうです。

それから先ほど触れたように、解体・撤去したものを処分するのに少なくない費用がかかります。ですから業者に依頼する前に、自分でできるものはあらかじめ行っておくと費用を抑えることができます。もちろん壁やカウンターなど自分では絶対に無理なものもありますが、家具や家電などは十分可能です。

これらの不用品はリサイクルショップに持ち込んでみるとお金がかかるどころか買い取ってもらって収入にすることができるので一石二鳥です。リサイクルショップで引き取ってもらえるものとそうでないものが必ず出てきますから、引き取ってもらえるものはできるだけ引き取ってもらい、そうでないものは粗大ごみなどでうまく処分できないかどうか検討してみましょう。ちょっと手間がかかりますが、これらを細かく行っておくことで数万円、うまくいけば10万円以上の節約ができるはずです。

まとめ

スケルトン工事の費用は建物の環境によってかなりの差が出てきます。そのため必ず複数の業者に見積もり依頼をしてある程度の相場を把握しておくこと、そのうえでどれぐらい安く済ませることができるか、自分なりの対策を行っていくようにしましょう。

かなりの費用がかかる工事だからこそ、むしろ工夫一つで安く済ませられる余地も出てくるものです。工事を検討する際には時間の余裕を持って計画し、情報収集や準備に努めるようにしましょう。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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