スパイラル開発の特徴と他の開発手法との違い

更新日:2021年05月31日 発注カテゴリ: Webシステム開発
スパイラル開発の特徴と他の開発手法との違い

システム開発にあたっては自社で制作するのか、それとも外注するのかの検討をはじめ、どのような方法で行うのかも重要です。 同じ内容のシステムを開発するにも、手法の違いで進め方や効率性、仕上がりの品質や期間、コストなどさまざまな違いが生まれてきます。 ここではスパイラル開発の特徴とメリット、デメリット、他の開発手法の違いをご紹介します。

スパイラル開発とは

スパイラル開発はシステムを一気に流れとして作るのではなく、複数のサブシステム、もしくはフェーズに分割し、小分けしたものを1つずつ順番に開発を進めていく手法です。

スタート時点で行うこと

スパイラル開発を行うと決めた場合、最初に行うべき作業は、システムの分割です。 複数のサブシステムに分けて、一つひとつ開発を進めていくか、もしくは工程を分け、一つひとつのフェーズを進めていく流れをとります。

進め方

小分けしたサブシステムやフェーズを順番に開発していきます。たとえば、5つのサブシステムに分けたとすれば、まず、1つ目のサブシステムの開発を行います。 作業が完了したら、依頼主であるクライアントに確認をしてもらい、次に進むにあたって何か要望などがあれば出してもらいます。

確認が取れたら、2つ目のサブシステムの開発へと進み、クライアントの要望も反映させながら作業を行っていく流れです。 2つ目のサブシステムの開発が完了したら、クライアントに確認をしてもらいます。

このように小分けしたサブシステムやフェーズの作業が完了するたびに確認を取り、設計→開発→確認(テスト)→設計→開発→確認(テスト)を繰り返していくのがスパイラル開発のやり方です。

スパイラル開発のメリット

設計→開発→確認(テスト)のプロセスを繰り返すのは時間が取られるように思えますが、スパイラル開発を行うメリットはどのような点にあるのでしょうか。

クライアントの確認が取りやすく効率的

規模が大きなシステムの場合など、すべての工程が完了するまで、クライアントが確認できないとなると、完成後に「もっとこうしてほしかった」「ちょっと意図していたものと違う」といった齟齬が生じかねません。

もし、それを修正するとなれば、内容によっては、ほぼ一から開発し直す場合やかなりの後戻りをしなくてはならなくなります。 こうした齟齬を抑えるためにも、工程やシステムを小分けにして、1つの部分が完成するたびに確認をしてもらえるようにすることにより、不一致などを避けることが可能になります。

また、確認時に出された要望をその都度反映させられるので、後戻りリスクも避けられるのがメリットです。

仕様変更に対応しやすい

一つひとつのフェーズやサブシステムが完了するたびに、クライアントの確認が取れるため、「やっぱり、こうしてほしい」、作業を行っていく中で生じた新たな問題への対応をすることや環境の急激な変化への対応もしやすくなります。

クライアントのニーズがしっかり反映できて品質を高めやすい

「設計」→「開発」→「テスト」を繰り返し、仕様変更などにも柔軟に対応しながら品質を高めていくことができます。 途中でテストや確認を挟むため、バグなどがあれば、すぐに修正も可能です。クライアントのニーズがしっかりと反映され、高品質な仕上がりが期待できます。

スパイラル開発のデメリット

では、デメリットはないのでしょうか。 考えられる主なデメリットをご紹介します。

コストがかかる

一つひとつのフェーズやサブシステムごとに完結した工程を繰り返し、かつ、仕様変更にもその都度柔軟に対応するということは、最初に想定していたコストよりも最終的なコストが膨大になるおそれがあります。

仕様変更は簡単に応じてもらえるものではなく、工程が長くなることや人材を割くことにより、その分コストが上乗せされるからです。 コストがかかるならあきらめるという判断もありますが、より使いやすく、高性能なシステムを完成させたいと思うクライアントは多いため、追加をお願いしてしまうことがほとんどです。

時間がかかる

小分けして、その都度テストや確認作業、打ち合わせ、それを反映させての設計と進んでいくので時間がかかります。 仕様変更にも対応すれば、いっそう時間がかかることになるのです。

もっとも、すべてを開発し終わった段階で、修正が必要と判明して後戻りすることを考えれば、結果的に見て効率的ということもできます。 また、仕上がりの品質が良いという面では生産性も高いです。

ほかの開発手法との違い

では、ほかの手法との違いを見ていきましょう。

ウォーターフォール開発との違い

ウォーターフォール開発とは、上流から下流へと水が流れ落ちるようなプロセスで行う方法です。 最もオーソドックスな手法と言え、広く普及してきました。

「要件定義」→「設計」→「開発」→「テスト」の工程を順番に行っていきます。 水の流れが逆流しないのと同様、前の工程には戻らないことが原則であるため、要件定義をしっかりとしておかないと、後で大変なことになる可能性があるのです。

なぜなら、クライアントはテストの段階にならないと、一切システムに触れることができないからです。 いざ使ってみて、「この仕様は想定していたものと違う」となれば、一からやり直しというリスクもあります。

プロトタイピング開発との違い

プロトタイピング開発は、初期段階でプロトタイプと呼ばれるシステムの試作品を作成します。 クライアントにプロトタイプを確認してもらい、このような形で問題ないかをチェックしてもらいます。

クライアントがイメージしている完成品とプロトタイプのズレがないかを確認することにより、実際の開発段階で生じる齟齬を抑えることが可能です。 「プロトタイプの作成」→「確認」→「修正」→「確認」を何度か繰り返して、クライアントとのズレを極力減らしていき、クライアントからOKが出た段階で、ようやく設計に入ります。

設計段階に入れば、ウォーターフォールの手法と同じように「設計」→「開発」→「テスト」の流れで進みます。 もっとも、プロトタイプでお互いの合意形成ができているため、テストをして、やっぱり違うと後戻りするリスクは通常生まれません。

アジャイル開発との違い

アジャイル開発も、小分けしたサブシステムやフェーズごとに「設計」→「開発」→「テスト」を行いますが、スパイラル開発と大きく違うところがあります。 アジャイル開発では、小分けしたシステムの確認が取れた段階において、ソフトウェアをリリースするのです。

完成した部分から使いながら、追加でシステムを開発していくようなイメージです。 スパイラル開発ではリリースするのは、いくつにも小分けしたサブシステムやフェーズの全体が完成したときになります。

アジャイル開発は早い段階でシステムを稼働させ、短い期間でリリースを繰り返しながら、システムの機能を高めていく手法です。 これに対して、スパイラル開発は、すべてが整ってから、クライアントが使えるようになります。

スパイラル開発が向いているのは

スパイラル開発が向いているのは、開発規模が大きく、すべての工程を完了させるまでの期間も長くなるケースをはじめ、システムが複雑など、少しずつ確認を取ったほうが効率的に作業が進められるケースです。 クライアントの確認プロセスも繰り返されるため、クライアントが協力的でないと時間のロスにつながるので注意が必要です。

まとめ

スパイラル開発はクライアントに対応しやすいことや仕様変更にも対応しやすいなどのメリットがありますが、コストや時間がかかるというデメリットもあります。自社としてスパイラル開発ができるのかどうかをしっかりと検討して、導入しましょう。

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