ECサイトのカート機能とは?システムの種類や導入する際のポイントも確認
- ECサイトに導入できるカート機能とは?
- 自社に合うECカート機能を選ぶポイントは?
- おすすめのカート機能を提供している会社は?
「ECサイトにカート機能を追加したいが、何に考慮しながら選べばいいのかわからない…」という方必見!
この記事ではECサイトにカート機能の導入を考えているWeb開発者やマーケティング担当者に向けて、カート機能の基本情報から解説します。最後まで読めば、カート機能を選ぶ際のポイントがわかります。
カート機能があることで、ユーザーは1度に複数の商品を選んで購入でき、買い物の手間を減らせるでしょう。おすすめのカート機能を提供している5社も紹介しているため、ECサイトを構築している方はぜひ参考にしてください。
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カート機能とは
ECサイトのカート機能は、ユーザーが商品を購入する際に、一時的に商品を保存しておける機能です。カート機能を導入することで、ユーザーが複数の商品を選んでから1度にまとめて購入でき、購入手続きがスムーズに行えるようになります。
カート機能の導入で、ユーザーが複数の商品を好きなタイミングでまとめて購入することが可能になり、ECサイトの売り上げアップが期待されます。
ECカートの基本機能
カート機能は、オンラインショッピングの基本的な機能であり、多くのECサイトで利用されています。ここでは、カート機能の基本機能として何が提供されているかを解説します。
- カート機能
- 注文機能
- 決済機能
- 商品管理機能
- 売上管理機能
- 販促管理機能
カート機能
ユーザーがECサイトで商品を閲覧した際に、購入したい商品を一時的に保存する機能です。
カートに入れられる商品数や、カートに入れた商品をいつまで保存できるか、購入時に必要な情報をどう収集するかなど、細かい設定が必要です。
これらを設定することで、ユーザーが複数の商品を好きなタイミングでまとめて購入することが可能になり、ECサイトの売り上げアップにつながるでしょう。
注文機能
ユーザーがカートに入れた商品を実際に購入する機能です。注文が確定すると、ECサイトの管理者は注文内容を確認し、出荷の準備を始められます。
注文機能を導入することで、ECサイトは、ユーザーが簡単かつ迅速に商品を購入できます。管理者も注文状況を把握しやすくなり、スムーズな運営ができるでしょう。
決済機能
ユーザーが商品を購入する際に、商品代金を支払う機能です。管理者も受注処理から決済処理までの流れを管理でき、運用の効率化につながります。
決済機能には、セキュリティや情報管理の観点から、クレジットカード情報や個人情報の保護など、重要な課題があります。決済機能の導入にあたり、信頼性の高い決済ゲートウェイサービスの利用やセキュリティ対策などが必要です。
商品管理機能
ECサイトで販売する商品情報を管理する機能です。商品情報が正確に登録され、在庫数も適切に管理されていると、ユーザーは安心して商品を購入できます。
管理者も、商品情報の更新や在庫数の確認などを簡単に行えるでしょう。ECサイトの運営において重要な機能であり、適切に管理することで、ECサイトの利便性と運用効率を向上することが可能です。
売上管理機能
ECサイトでの販売に関する情報を集計し、分析する機能です。
売上データを正確に把握することで、在庫の調整や販売促進施策の立案など、ビジネス戦略に役立ちます。リピート購入を促進する施策を考えられるため、顧客満足度の向上にもつながります。
販促管理機能
ECサイトで販売促進活動を管理する機能です。
キャンペーンやクーポン、ポイントなどを設定し、ユーザーに対して特典を提供することで、リピート購入を促進したり、新規顧客の獲得につながります。メール配信やSNS連携機能を活用することで、商品のアピールを効果的に行い、売り上げアップにつながるでしょう。
カート機能のシステム種類
ECサイトの規模に応じ、適したカート機能を導入することで、顧客にとって使いやすく、運営側も効率的なECサイトを構築できます。ここでは、カート機能のシステム種類を解説します。
- 【小規模ECサイト向け】ASP型
- 【中規模ECサイト向け】パッケージ型
- 【大規模ECサイト向け】オープンソース型
- 【大規模ECサイト向け】フルスクラッチ型
【小規模ECサイト向け】ASP型
ASP型のカート機能は、ECサイト運営者がカートシステムを自社で開発・運用せず、外部のASPサービスから導入する方法です。
ASP型のカート機能は、専門知識がなくても導入できるため、小規模なECサイトから大規模なECサイトまで幅広く利用されています。ASPサービスの利用には、利用契約の契約書に注意して、検討する必要があります。
【中規模ECサイト向け】パッケージ型
パッケージ型のカート機能は、ECサイト運営者が自社でカートシステムを導入・運用する方法です。
パッケージ型のカート機能は、自社でカートシステムを運用したい中規模ECサイト運営者に向けたシステムです。導入コストが高く、システムの運用には専門知識が必要なため、小規模なECサイトには向いていません。
【大規模ECサイト向け】オープンソース型
オープンソース型のカート機能は、ECサイト運営者が自由にカートシステムを導入したりカスタマイズ、運用できる方法です。
ECサイト運営者が自社に適したオリジナルのカートシステムを導入・運用したい場合に向いています。自由度が高い分、専門的な知識が必要になる場合があり、セキュリティの問題にも注意が必要です。
【大規模ECサイト向け】フルスクラッチ型
フルスクラッチ型のカート機能は、ECサイト運営者が独自にカートシステムを開発する方法です。
ECサイト運営者が独自のシステムを構築し、自由度の高いECサイトを実現したい場合に向いています。開発費用が高く、専門的な知識が必要となるため、初めてのECサイト運営には向かない場合があり、セキュリティの問題にも注意が必要です。
カート機能を選ぶ際のポイント3つ
顧客が商品を選択し、カートに入れて購入手続きを進めるためのカート機能は必要不可欠です。カート機能にはさまざまな種類があり、ECサイトの規模や機能要件にあわせて選ぶ必要があります。ここからは、カート機能を選ぶ際のポイントを3つ解説します。
- 事業規模にあったシステムを選ぶ
- ECサイトがBtoBかBtoCで判断する
- 開発や導入の難易度を考慮する
1. 事業規模にあったシステムを選ぶ
事業規模は、ECカートシステムを選ぶ際に重要な要素の1つです。
月間アクセス数や注文数、商品数を把握し、その数に応じた処理能力を持つシステムを選びましょう。アクセス数や注文数が多い場合は、高い処理性能が求められるため、大規模なシステムを選ぶ必要があります。
2. ECサイトがBtoBかBtoCで判断する
ECカートシステムを選ぶ際は、ECサイトがBtoBかBtoCかに応じて選ぶ必要があります。
BtoBは、取引先との契約や価格交渉があるため、ECサイトの機能だけではなく、その背後にあるバックオフィスの機能も重要です。注文書の発行や納品書の作成機能や顧客情報のマスタ管理機能があると利便性が高まります。
BtoCは、ユーザーの利便性を高めるため、お気に入り商品の登録機能や提案、カテゴリー検索機能があると顧客ロイヤルティの向上につながります。
3. 開発や導入の難易度を考慮する
ECカートシステムを選ぶ際は、開発や導入の難易度を考慮することが重要です。
開発や導入に必要な技術が自社にある場合は、比較的簡単に導入できるでしょう。必要な技術が不足している場合は、導入に大きな障壁が生じる可能性があります。導入する際は、サポート体制が充実しているかも確認し、万が一のトラブルに備えることが大切です。
おすすめカート機能を提供している4社
ECサイトでは、ユーザが商品を選択し、カートに入れて購入手続きを進めるカート機能は欠かせません。ECサイトの規模や機能要件にあわせて選ぶ必要があるため、カート機能を提供する企業選びも重要です。
ここでは、おすすめのカート機能を提供している4社を紹介します。
- BASE:WordPressへ連携可能
- ecforce:導入や運用の負荷が少ない
- 楽天カート:楽天市場が提供
- Shopify:越境ECサイトにおすすめ
1. BASE:WordPressへ連携可能
BASEは、小規模なECサイト向けのシンプルなカート機能を提供する日本発のECプラットフォームです。
豊富なデザインテンプレートやカスタマイズ機能により、独自のECサイトを簡単に作成できます。PayPalやクレジットカード決済に対応しているため、海外顧客とのやりとりもスムーズに行えます。
料金プラン | ・初期費用/月額費用:無料 ・売上1件に対して6.6%+40円 |
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2. ecforce:導入や運用の負荷が少ない
ecforceは、BtoBとBtoCどちらのECサイトにも対応しており、多言語や多通貨、多店舗展開にも対応しています。
セキュリティ面に配慮されており、高度なセキュリティ機能が搭載されているため、顧客情報の漏洩や不正アクセスなどのリスクを最小限に抑えられます。
API連携による他システムとの連携や、カスタマイズも可能で、柔軟なカスタマイズが必要な企業でも対応できるシステムです。
料金プラン | ・スタンダードプラン:要問い合わせ ・エキスパートプラン:要問い合わせ ・移行プラン:要問い合わせ |
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3. 楽天カート:楽天市場が提供
楽天カートは、楽天市場を運営する楽天が提供するカート機能です。楽天市場内での商品出店に限らず、独自のECサイトの運営も可能です。決済方法には楽天ペイをはじめ、各種クレジットカード、代引き、コンビニ払いなど、豊富な種類が用意されています。
楽天市場内での出店は、楽天会員数が多く、流入量が多いため、比較的早い段階から集客できます。特に楽天市場内での出店に力を入れたい方に、利便性の高いプラットフォームでしょう。
料金プラン | ・月額:50,000円 ・システム手数料:月間売上高の2.0〜4.5% |
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4. Shopify:越境ECサイトにおすすめ
Shopifyは、初心者でも使いやすい定番のECカートシステムです。初心者でも直感的に操作できる管理画面や、多機能でデザイン性の高いテンプレートが用意されています。
多機能でありながらシンプルなUIが特徴で、日本語対応もしています。決済方法も多種多様で、Shopify Paymentsという独自の決済システムも利用可能です。
料金プラン | ・月額:9ドル ・販売手数料:2% |
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まとめ
カート機能があることで、ユーザーは1度に複数の商品を選んで購入でき、買い物の手間を減らせます。ECサイト運営側にも必要な情報を収集するツールとして機能しており、ユーザーの購買行動を分析できます。
カート機能を提供する会社には、それぞれ特徴があり、ECサイトの規模やニーズに応じて選ぶことが重要です。今後もECサイトの普及が進む中で、さらに高機能かつ使いやすいカート機能が求められるでしょう。
適切なアドバイザーに相談することはもちろん大事で、しかし待っていても商品は売れないので、チャレンジしていく気持ちも大事です。特に無料版なら、お金で困ることはないため、チャレンジしてECカートの特性を学んで行くことをおすすめします。どのECカートが自分のお店に合っているのかはそこで気づくこともあります。
また、複数のネットショップを最終的に持つ可能性を考えれば、色々なカートを知ることは無駄ではありません。1つの媒体が増えれば、集客・売上が変わるわけなので、ネットの世界では色々なカートを知ってみてください。販売方法が増えることが、楽しくなりますね。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どのECプラットフォームが適切かわからない
- 継続的な運用・更新ができるか不安
- ECサイトへの流入が増えない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のWeb制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
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