オウンドメディアを外注するメリットは何？外注先選びの6つのポイントを紹介！

オウンドメディアを外注するメリット6つ

オウンドメディアを外注する際には、どのようなメリットがあるのか把握しておく必要があります。オウンドメディア外注のメリットは主に以下の6つです。

1. 多くの記事を作成できる

オウンドメディアを外注すると、多くの記事を作成できます。Webサイトを構築するためには、最低でも50ページの記事が必要です。企業のオウンドメディアでは、数百ページの記事が求められます。ライティング業務を本格的に行っていなければ、記事を準備するのは難しいでしょう。

オウンドメディアを外注することで、費用はかかりますが、多くの記事を簡単に手に入れることが可能です。特定のテーマを深堀した記事の発注やテーマを指定せず執筆を依頼することもできるためとても便利です。

2. 短期間で記事を用意できる

オウンドメディアの外注では、短期間で記事を用意できる点もメリットといえます。数十から数百ページの記事を自社で用意するために、かなりの時間と労力を割かなければなりません。オウンドメディアに人員が取られてしまい、本来の業務に支障が出るおそれもあります。

記事作成を請け負っている制作会社にオウンドメディアを外注することで、数週間から数カ月の短期間で大量の記事を制作可能です。制作会社は多くのWebライターと契約しているため、分担して記事を発注できます。

3. 本来の業務に集中できる

オウンドメディアを外注することで、本来の業務に集中できます。オウンドメディアを内製する場合、本来の業務を継続しながら記事作成や画像作成、SNS運用などを行わなければなりません。業務の効率が下がったり、クオリティが低かったりするおそれがあります。

記事作成やSNS運用の外注は、ターゲットやマーケットの分析、サイトの方向性決定などのより重要な業務に人員を割くためのカギです。市場分析や企画立案に力を入れられるため、より充実した内容でメディアを提供できるでしょう。

4. 幅広いテーマを扱える

オウンドメディアを外注すると、幅広いテーマを扱えます。記事制作会社は、さまざまなジャンルの知識を持ったWebライターと契約しているため、幅広いテーマで記事を受注できます。幅広いテーマで情報を提供できれば、多くのユーザーの獲得につながるでしょう。

記事作成を内製する場合、ライティングが得意な従業員がいたとしても1人が記事にできるテーマは多くありません。オウンドメディアの外注により、分野の異なるさまざまな記事が用意できます。

5. 品質の高い記事を作れる

オウンドメディアの外注をすると、高品質な記事を書いてもらえます。ライティングの知識や実績を持つ従業員がいない場合、記事を内製するのは難しいでしょう。Webライターであれば、ライティングのプロであるため読みやすく高品質な記事作成が可能です。

オウンドメディアを外注することで、校正が行われ、他企業と内容が被らないコンテンツを期待できる点も大きなポイントです。オリジナルの記事は検索エンジンでも上位に表示されやすく、自社メディアを多くの人に見てもらうきっかけとなります。

6. 効果的なSEO対策が行える

オウンドメディアを外注することで、効果的にSEO対策が行えます。SEO対策とは、検索結果で自社サイトを上位に表示されやすくする対策です。インターネットユーザーは、上位に表示されるWebサイトを優先して閲覧する傾向があるため、SEO対策は非常に重要です。

記事制作会社は、SEO対策のために特定のキーワードを盛り込む、オリジナリティあふれる内容にするなど工夫してくれます。単に記事を作成するだけではなく、より効果的で高品質な記事を得られるため、オウンドメディアの外注はおすすめです。

オウンドメディアを外注する費用相場

オウンドメディアを外注する際には、どの程度の費用がかかるのか知っておくことが重要です。費用対効果を検証するためにも、依頼する業務の費用相場を把握しましょう。

記事作成は1文字あたり1円〜10円

オウンドメディアの外注で記事作成を依頼する場合、費用相場は1文字あたり1円から10円です。かなり幅があるように感じますが、テーマの専門性や文字数、納期により費用が大きく変動します。

1文字あたり1円程度の記事作成の場合、クオリティが低いため注意しましょう。低価格で大量の記事を発注できますが、品質の低い記事では集客にはつながりません。1文字あたり10円前後の記事は、一定の品質が確保されていることが多く、メディア運営に貢献してくれるでしょう。

画像制作は1枚あたり1万円〜2万円

画像制作を外注する場合、費用相場は画像1枚あたり1万円〜2万円です。単にフリー素材の中から写真をピックアップするだけであれば高い費用はかかりませんが、画像の加工や文字入れの依頼では1万円前後が相場です。画像を1から作る場合はさらに高額になります。

一方、大量の画像をまとめて依頼するケースでは、1枚あたりの費用が抑えられる可能性もあります。レギュレーションにより画像作成を簡素化できれば、1枚あたり数千円で発注できる場合もあります。

SNS運用代行は20万円〜50万円

SNS運用代行を専門の業者に依頼する場合、費用相場は20万円〜50万円です。

SNS運用代行とは、FacebookやTwitter、Instagramのアカウント開設や投稿、コメントへの返信、分析・レポート作成などを行う業務です。依頼する内容が多くなれば、その分費用が高額になります。

たとえば、定期的な投稿作業とコメントへの返信であれば月額20万円程度、分析とマーケティング戦略設計、広告運用などを含めれば月額40万円〜50万円の費用がかかるでしょう。SNS運用のプロに任せれば、自社で運用するよりも短期間で成果が出る可能性があります。

戦略から運用まで任せる場合は50万円〜数百万円

オウンドメディアの戦略から運用まですべてを外注する場合、費用は50万円〜数百万円になるのが一般的です。記事のテーマ決めや構成作成、ライティング、SNSへの投稿、マーケティング戦略の立案と実施などの多様な業務を依頼するため、費用は高額になるでしょう。

オウンドメディアの戦略から運用まで外注することで、高品質のWebサイトや自社メディアを手に入れられることは大きなメリットです。費用をかけてすべて外注するのか、一部を内製にするのかしっかりと検討しましょう。

オウンドメディアを外注するデメリット3つ

オウンドメディアを外注するデメリットも知り、判断材料にしましょう。オウンドメディアを外注するデメリットは、主に以下の3つです。

1. コストがかかる

オウンドメディアを外注する最大のデメリットは、コストです。いうまでもなく作業を外注する場合、作業量に応じてコストがかかります。もっとも単価の安い記事作成であっても、1文字10円で1,000字の記事を20記事外注すると20万円の費用がかかります。

一部を自社内で行うと、コストを削減につながります。記事作成を外注する場合も、テーマや構成作成を自社内で行えば、文字単価が安くなる可能性は十分にあります。

2. 社内にノウハウが残らない

オウンドメディアを外注すると、社内にノウハウや経験が蓄積されない点もデメリットです。社内でWebサイト構築やSNS運用を行う場合、ノウハウを社内で共有すれば、外注する必要性は低くなります。

業務を外注すると、短期間に高品質の記事やWebサイトが手に入りますが、クオリティを維持するのは困難です。社内にノウハウを残すため、業務の一部は内製化し、外注の記事やWebサイトと比較しながら徐々にクオリティを高めている企業もあります。

3. 外注先の選定に時間がかかる

オウンドメディアを外注する際、外注先の選定に時間がかかる点もデメリットといえます。実績やコスト、サービスなどさまざまな要素を比較検討しなければならないため、かなりの時間を要します。

時間をかけて外注先を決定しても、期待していたクオリティのオウンドメディアが得られないこともあります。社内で外注先に求める条件や基準を明確にしておき、複数の業者をテストしながら選ぶといいでしょう。

オウンドメディアで外注できる業務6選

オウンドメディアの外注では、さまざまな業務を依頼できます。依頼する業務によりコストも変動するため、本当に必要な業務を見極めなければなりません。オウンドメディアで外注できる業務は主に以下の6つです。

1. テーマ決め

オウンドメディアの外注で依頼できる業務の1つが、テーマ決めです。オウンドメディアの立ち上げから外注することを決めている場合、テーマ決めはとても重要な業務です。どのような年齢層の顧客にどのようなメッセージを届けるのかを決めるポイントになります。

テーマが決まっていなかったり、統一されていなかったりすると閲覧したユーザーの興味を引くことはできません。テーマ決めが顧客層やニーズにあっていれば、サイトへの訪問者が増え会社の業績に好影響を及ぼすでしょう。

2. キーワード選択

オウンドメディアの構築では、キーワード選択が非常に重要なポイントとなります。用意している記事の品質が非常に高いとしても、キーワード選択を間違えていると検索エンジンで上位に表示されることはありません。

何をキーワードにするかにより、PV（ページビュー）数は大きく変動します。より多くのユーザーにWebサイトを見てもらうため、その後のオウンドメディアの成長を促進するためにも、キーワード選択をニーズにあったものにすることは重要です。

3. 記事の構成案作成

記事の構成案作成も外注可能です。記事の構成案は誰を対象としてどのような内容の記事を作成するのか、どの順番で記載していくのかを決めます。

記事の構成案は、キーワード選択と同様にSEO対策で重要となるポイントです。

多くの企業はテーマやキーワード選択は自社で行い、構成案の作成から外注します。とくにSEO対策の知識や経験がない場合には、構成案の作成を外注することで効果の高いオウンドメディア構築が可能です。

4. 記事作成

Webサイトに掲載する記事作成は外注できるオウンドメディアの代表例です。オウンドメディアを構築する記事数分のライティングにはかなりの時間がかかるため、外注することで自社内の作業量を大幅に削減できます。

記事作成のコストをできるだけ下げたい場合、テーマ決め・キーワード選択・構成案の作成を内製するのがポイントです。

記事作成だけの外注に留め、注文する記事数を増やせば1記事あたりの単価を下げられるでしょう。細かいところまで希望どおりの記事が納品される可能性が高くなるというメリットもあります。

5. コンテンツの効果測定

オウンドメディアの外注では、効果測定も依頼可能です。オウンドメディアを継続的に運営するためには、テーマ決めやキーワード選択、記事作成だけでなく効果の測定と改善策の実施が不可欠です。自社内で効果測定のノウハウがない場合には、外注するといいでしょう。

効果測定と改善案の実施にはSEO対策の専門的な知識が必須です。業者に効果測定を外注することで、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール、Ahrefs（エイチレフス）などのツールを用いた分析が行えます。

6. Webサイトの構築

オウンドメディアの外注は、Webサイトの構築から可能です。オウンドメディアの知識がまったくない状態でも、外注することで自社のWebサイトを構築し、コンテンツを作成できます。

オウンドメディアの構築を1から業者に依頼することで、統一感のある仕上がりになります。Webサイトの構築から外注すると費用は高額になりますが、オウンドメディアの方向性を決めればあとは業者が作り上げてくれるため非常に便利です。

オウンドメディアの外注先を選定する際のポイント5つ

オウンドメディアの外注先を選定する際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。外注先は慎重に選定しなければならないため、以下の5つのポイントを意識しましょう。

1. 外注の目的を明確にする

オウンドメディアの外注先を選択する前に、外注の目的を明確にしなければなりません。何のためにオウンドメディアを外注するかが明確でなければ、適切な外注先選びは行えないでしょう。

「オウンドメディアのコンテンツを充実させたい」という目的を掲げたとします。その場合、大量の記事を短期間に制作できる外注先が必要です。オウンドメディアを運用しているのに、成果が出ない企業は、効果測定と改善策の提案できる外注先を選ぶといいでしょう。

2. 外注先の得意分野を理解する

オウンドメディアの外注先を選ぶ際、得意分野を把握することも重要なポイントです。記事が高品質、豊富な実績などのメリットがあっても、求めているコンテンツが得られなければ意味がありません。

外注先の得意分野や専門分野は何かを確認しましょう。専門的知識の有無は記事の品質に直結するため、確認しなければならないポイントです。

3. コンテンツのクオリティと実績を確認する

コンテンツのクオリティと実績を確認することも、外注先を選ぶ際に重要です。記事のクオリティが低ければ、どれほどたくさんコンテンツを用意しても、ユーザーは離れていってしまいます。実績をインターネット上で確認し、どのような効果が出ているか確認しましょう。

とくに重要なのは、自社のオウンドメディアで成果が出ているか確認することです。自社オウンドメディアで効果を出していない業者にコンテンツ作成を依頼するのは控えましょう。アクセス数の伸びやPV数の変動など、数値ではっきりわかる効果が出ていることが重要です。

4. 修正依頼への対応を確認する

オウンドメディアの外注先選定では、修正依頼への対応も確認しましょう。最初から高品質な記事が納品されれば問題ありませんが、すべての記事が初稿のまま公開できる可能性はほぼありません。通常は何らかの修正が必要になります。

重要なのは、修正にかかるコストと期間です。修正までが費用に含まれているのか、修正に別途コストがかかるのかを確認しましょう。どのくらいの期間で修正が終わるのか、何回まで修正対応してもらえるのかも確認しましょう。

5. トライアルが可能か確認する

外注先を決定する前に、トライアルを利用できるのが理想です。すぐに大量の記事を発注することもできますが、クオリティが保証されていないためリスクがあります。テスト記事として5記事程度作成してもらい、その後外注する記事数を決めましょう。

すべての業者がトライアルを受け付けていない点にも注意が必要です。トライアルがない外注先の場合、修正対応のコストや回数をしっかり確認しておくことでリスクを最小限に抑えられます。

オウンドメディアの外注を成功させるポイント5つ

以下の5つのポイントを押さえると、オウンドメディアの運用をスムーズに行えます。

1. マニュアルを作成する

オウンドメディアの外注を成功させる秘訣は、マニュアルを作成することです。依頼内容をしっかりまとめることで、記事の方向性や内容に統一感が出ます。希望する内容を外注先に伝えておくと、イメージのズレも防げるでしょう。

マニュアルには文体や文字数、表現方法、使ってはいけない表現や言い回し、ペルソナ設定を記載します。マニュアルがないまま思い描いていたものと異なる記事が納品された場合、大幅な修正依頼を出さなければならず余計な時間と労力がかかるため注意が必要です。

2. 短期の成果を期待しない

オウンドメディアを外注する際には、短期間で大きな成果はでないでしょう。高品質のコンテンツを作成したとしても、目に見える成果が表れるのは早くても数カ月後からです。外注先やライターがマニュアルの内容や意図を理解してコンテンツを作成するのにも時間がかかります。

成果を求めるあまり、数カ月程度で外注先を変えるのは控えましょう。慎重に検討して外注先を選んだあとは、少し長い目で見る方がオウンドメディアを成功させやすくなります。

3. 中長期的な計画を立てる

オウンドメディアを外注する際、自社内で中長期的な目標・計画を立てておくと効果的です。3カ月後、6カ月後、1年後と期間を区切り、どのような目標を達成するのか、そのために何をすべきか明確にします。

6カ月後に20万PV、1年後に50万PVを達成する目標を立てたとします。最終的な目標から逆算して、コンテンツを依頼したり効果を測定したりすべきです。中長期的な目標がはっきりしていれば、わずかなPV数の増減で一喜一憂しなくてすみます。

4. 密なコミュニケーションを欠かさない

オウンドメディアの外注先とは密なコミュニケーションを欠かさないことも重要なポイントです。コミュニケーション不足は、大きなトラブルにつながります。コンテンツ制作は順調か、困っていることはないか定期的に確認することで、外注先との信頼関係を築けるでしょう。

信頼関係が構築されれば、細かな要望を伝えることも容易になります。結果的に納品された記事が理想に近くなり、オウンドメディアの運営が順調に進む可能性が高くなるでしょう。

5. 自社内のチェック体制を確立する

外注から納品されたコンテンツは、必ず自社内でチェックしなければなりません。オウンドメディアの運営を効果的に行うためには、外注先に丸投げせず常に細かな点までチェックすることが重要です。

外注先に丸投げすると、細かな修正を出せず、気づいたら理想とかけ離れてしまっていることもあります。とくに業務を外注して間もない時期は、マニュアルや指示書の意図が伝わっていないことが多いため、チェックと修正依頼を行う必要があります。

まとめ

オウンドメディアを外注するメリットは、高品質の記事獲得や高度な効果分析などを受けられることです。

それぞれの得意分野や実績、修正への対応を慎重に検討して、外注先を選ぶことが重要です。中長期的な目標を立てて外注先と信頼関係を築くことにより、オウンドメディアの運用を成功させましょう。

比較ビズは、全国の集客・営業代行会社の特徴や得意分野を比較できる便利なWebサイトです。オウンドメディアのコンテンツ作成を含め、専門的な知識や実績を持った業者の中から自社にあった会社を選べるでしょう。

オウンドメディアの外注先を探している経営者や担当者の方は、ぜひ1度無料で使える比較ビズを利用してみてください。

監修者のコメント

株式会社ラクティブ

代表取締役　村木薫

趣味は筋トレ。週3回のジム通いで汗を流す。大手外資広告代理店でウェブメディアのプロデューサーを経て複数のテレビ局でウェブサイト構築のPMを担当する。その後株式会社ラクティブの代表取締役に就任。出版社など様々な企業に対して、オンラインメディアの構築やコンサルティング、収益化支援を行い、メディア運用開始から1年で100万PVを超えるサイトを複数立ち上げるなどの実績を持つ。現在は中小企業を中心にWEBマーケティングを支援。

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オウンドメディアを運用しているということは、WEBマーケティングが目的であったり、それ自体で収益を得るための事業が目的であったりと、なんらか理由があって始めていると思いますが、集客については、検索エンジンからの流入を期待しているという事が大半だと思います。

そうするとオウンドメディアは、検索エンジンの基本である「優れたユーザーエクスペリエンスを提供する」を意識する事が非常に重要になります。

本記事のように、コンテンツのライティングを外注化したり、デザインを外注したり、基本戦略部分を外注したりというのは大切な事ですが、オウンドメディアの体裁を整えるために運用する。といったケースがよくあるので、しっかり当初の目的を意識して戦略的に外注化し運用を行いましょう。

ちなみにおろそかにしがちなのが、サーバー面で、なんらかのコンテンツがバズってもアクセス集中に耐えられず、せっかくの記事が読めないというケースもあるので、サーバー管理を外注する場合は、スケールに柔軟に対応できる外注またはサーバー選びが、オウンドメディア運用のポイントになります。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。