ERP導入で得られる効果5選!注意点や導入する手順を紹介

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2023年02月08日
ERP導入で得られる効果5選!注意点や導入する手順を紹介
この記事で解決できるお悩み
  • ERP導入で得られる効果は?
  • ERP導入はどのように行うの?
  • 中小企業こそERPを導入するべき?

ERPとは自社の経営資源を可視化できるITツールのことです。導入することで、情報の一元管理や業務効率化ができます。

この記事ではERP導入を迷っている方にERP導入の効果や注意点などを詳しく解説します。

ERPを導入する手順や中小企業が導入するべき理由についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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ERPとは:自社の経営資源を可視化するITツールのこと

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ERPとは、Enterprise Resourse Planningの略で自社の経営資源を可視化するITツールのことです。

ERPシステムは以下の業務を統合し一元管理できます。

  • 企業の財務
  • 社員情報
  • 製造
  • 顧客管理
  • 販売
  • 物流

ERPの導入によって、自社の経営資源の把握や業務効率化を図れます。

ERP導入で得られる効果5選

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ERP導入で得られる効果を5つ解説していきます。

  • さまざまな情報を一元管理できる
  • 業務効率が上げる
  • 経営情報の見える化ができる
  • 経営スピードを強化できる
  • さまざまなシーンでデータを活用できる

1. さまざまな情報を一元管理できる

会社の運営をしていくと、多くのデータを管理することになります。主なデータは下記のとおりです。

  • 社員情報
  • 勤怠情報
  • 在庫情報
  • 収支情報

同じデータでも部署によって管理方法が異なるケースがあります。たとえば、勤怠情報でもエクセルで管理している部署もあれば、Webで管理している部署もあるというケースです。

ERPは、データの管理方法を1つにまとめられるため、管理が一気に便利になるでしょう。

2. 業務効率が上がる

データの一元管理ができるようになり、データのチェックや修正が不要になり業務効率が上がるでしょう。

在庫情報や収支情報などの複雑なデータを一元管理をすることで、データを確認する時間を減らせます。

業務改善をする目的だけでERP導入をする企業も存在するほど、ERPの導入は大きなメリットです。

3. 経営情報の見える化ができる

会社には受発注の情報や売上などの経営に必要な情報が多く保存されているため、情報を集めるのにも労力を使います。企業によっては、経営情報を管理する専門の社員を立てて対応している場合が多いです。

ERPの場合、すでにデータ自体が一元管理されているため、簡単な操作のみでデータを簡単に出せます。その上見やすい形で、比較もできたり、過去のデータを引っ張り出したりできます。

4. 経営スピードを強化できる

簡単に経営情報が吸い出せたり、見やすい形にできたりすると、会社経営のスピードを上げられます。経営判断を行うときに、判断材料をすぐに集められるためスピード感が一気に出ます。

スピード感を重要視している業界の場合は、恩恵は想像以上に大きなものになるでしょう。

5. さまざまなシーンでデータを活用できる

ERPは多くのデータを一元管理をすることができ、さらに管理しているデータを簡単に吸い出せることができるため、さまざまな場面で活用可能です。

たとえば、給与明細を簡単に出力や社員管理、在庫管理が簡単にできるようになります。

ERPはデータを扱う部署では、凄まじい活躍をしてくれるでしょう。

ERP導入時はコスト面に注意

ERPを導入するときには、会社の予算やコスト面を調べた上で検討することが大切です。ERPの導入費用の目安は10万円〜1,000万円です。

運用時にはサーバー代やソフトウェア代、人件費やメンテナンス費も必要になります。コンサルティングを依頼するのであれば依頼費用も検討しましょう。

ERPを導入するときには多くのコストがかかりますが、適切に導入することで業務を効率化でき、売上アップにもつながります。

ERPを導入する5つの手順

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ERPを導入する5つの手順は以下の通りです。

  • 導入目的をはっきりさせる
  • 製品を選ぶ
  • 各ルールの設定をする
  • 導入を開始する

1. 導入目的をはっきりさせる

ERPは、企業のデータを管理するためのシステムです。多くの企業にとっては、業務効率化や競争力の向上などのメリットがあります。ERPを導入するためには、導入する業務・企業のニーズ・予算などを考慮しなければなりません。

導入目的を決めないと、考慮するべきことも決められないため、目的をはっきりさせましょう。

2. 製品を選ぶ

複数の製品があるERPは、それぞれ特徴が異なります。企業に合った機能や予算、インフラなどによって導入するべき製品を選びましょう。

小規模な中小企業の場合は、導入コストや運用コストに配慮して、クラウドベースのERPシステムを選択する方が望ましいです。

大規模な大企業の場合は、独自のインフラを持つため、オンプレミス型のERPシステムを選択することが適しています。

ERPを導入するときには、事前に明確化した導入目的をクリアできる製品から比較・検討しましょう。

3. 各ルールの設定をする

ERPの導入において、ERPの運用方法・マニュアルの設定が重要です。ERPは、企業のあらゆる業務を統合管理するためのシステムであるため、各業務に対して適切なルールを設定することが必要です。

たとえば、倉庫管理システムでは在庫管理のルールを設定し、顧客管理システムでは顧客情報の管理のルールを設定します。

ERPの導入は各業務に対して適切なルールを設定することが重要で、企業全体がスムーズに運用されることが期待でき、効率的な経営の実現が可能です。

4. 導入を開始する

ERPの導入を開始するときは、事前の準備が整っていることを確認した上で実施しましょう。ERPの導入は企業にとって重要な決定の1つであり、事前の準備が整っていないと導入に失敗したり、コストが増大したりする可能性があります。

ERPの導入を行う際は、ハードウェアやソフトウェアの購入・システムのテスト・トレーニングなどを行ってから導入を開始することが望ましいです。

ERPの導入は、事前の準備をきちんと行ってから実施することが重要です。

5. ユーザー教育を行う

ERP導入の際、ユーザー教育を行う必要があります。ERPは、企業のさまざまな部署で使用されるため、すべてのユーザーが正しく使用できるようにするためにしなければなりません。

会計部門の人員には会計に関する情報や管理部門の人員には管理に関する情報のマニュアルを策定する・規則を定めることにERPを活用できます。

ERPの導入は、正しい使い方を学ぶことで、効率的にマニュアルの策定や規則を定められるため、ユーザー教育は重要です。

中小企業こそERPを導入すべき4つの理由

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ERPは大企業向けに開発されたシステムです。膨大なデータが各所に散らばっていたため、管理がまったく行き届かない問題を抱えていました。

ERPは大企業が導入するイメージがありますが、中小企業の方が扱うデータ量が小規模のため導入しやすいです。中小企業こそERPを導入すべき理由を4つ紹介します。

  • 要求内容が少なく導入しやすい
  • 財務体質の調査と改善が進めやすい
  • ERPを短期間で導入できる
  • 導入規模が小さいためメンテナンスが楽にできる

1. 要求内容が少なく導入しやすい

社員が少ない中小企業だからこそ、要求が少なく導入しやすいメリットがあります。人数の多い大企業で新しいシステムを導入する際に懸念されることは、膨大なコストです。

中小企業の場合は人数が限られているため、トラブルやコストがあまりかかりません。大企業に比べて心配するポイントが少ないため、導入しやすいでしょう。

2. 財務体質の調査と改善が進めやすい

中小企業は、財務に関する情報も大企業と比較をすると圧倒的に少ない傾向です。データが少ないため、財務に関する調査を簡素化できます。

簡素なデータとなるため改善ポイントも見やすくできるのもメリットです。

大企業よりも中小企業の方が扱うデータの数が少ないことで改善点がすぐに理解でき、改善を実行しやすいです。

3. ERPを短期間で導入できる

大企業に比べ、中小企業は社員数や扱うデータ数が少ないため、短期間でERPを導入できます。ERPを導入したあとに行うシステムの微調整のチューニング作業も簡単にできるところがメリットです。

ERPを扱う社員への「使い方の説明」も比較的スムーズに行うことが可能です。中小企業は、スピード感を持ってERPの導入ができます。

4. 導入規模が小さいためメンテナンスが楽にできる

中小企業はERPの導入規模が小さく、データ量が少なかったり単純だったりするため、保守・運用が非常に簡単にできます。

業者によっては保守費用を請求してくる場合がありますが、中小企業は比較的安価にメンテナンスの依頼が可能です。

まとめ

ERPの特徴や導入することで得られる効果やERPを導入する際の注意点などを解説しました。

ERPを導入することで、業務効率が上がり、データ管理が楽になるメリットがあります。しかし、導入するためのコストがかかることを忘れてはいけません。

自社だけでERPを導入するのが難しいと感じている企業もいるでしょう。ERP導入に困っている場合は「比較ビズ」を活用するのがおすすめです。

比較ビズは、無料で利用できるためリスクなしで利用できます。ERP導入に長けた見積もりを取れる・比較検討できるメリットがあります。興味のある方は一度使ってみてはいかがでしょうか。

監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

ERPの導入を検討されるお客様の大半は以下のような課題を持っています。

・社内の業務手続きやフローを標準化し、無駄な作業を無くし、業務効率化を図りたい
・「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の四大経営資源を適切に利用できているか、
 定量的な尺度で分析したい
・着地見込みなどの必要な情報を見える化し、経営意思決定の速度、質を高めたい
・全社的に整合性のとれた精度の高いデータがほしい

上記のような課題を抱える原因の多くは、主に、生産、営業(販売)、財務、人事などの各分野の業務システムが部署別に開発され、その後に無理やり情報連携を行っている点にあります。ERP導入に成功した企業は以下のような効果・メリットを享受しています。

・財務情報の一元的管理
・経営情報の可視化
・マネジメントコストや生産管理コストの業務効率化の向上
・経営意思決定速度及び質の向上
・ブラックボックス化された知的情報資産を活用した新たな知見の獲得

全社的に大きなインパクトを与えるのがERPの導入になります。是非一度、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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