動画広告の種類や目的を解説!作成する上でのポイントも紹介

- 動画広告の種類とは?
- 動画広告を作成するメリットとは?
- 動画広告を配信できるメディアの特徴とは?
動画広告とは自社商品の認知度向上や売上拡大に向け、動画でプロモーションを行う宣伝方法のことです。WebサイトやSNSに動画広告を配信し、多くの方に商品やサービスに興味を持ってもらうことが目的です。
マーケティングの仕事に携わっていない限り、動画広告に関して知らないことも多いでしょう。この記事では、動画広告の種類・メリット・配信先の特徴などについて、解説します。
動画広告について
動画広告とは、自社商品やサービスのプロモーションに動画を活用する宣伝方法のことです。Webサイト・SNS・アプリなど、様々な場所で利用可能で、他の広告に比べて短時間で多くの情報を発信できる点が魅力です。視覚と聴覚情報を多く織り交ぜながら、商品の特徴・デザイン・質感を伝えることで、視聴者にインパクトを与えられます。
インターネット環境の整備やスマートフォンの普及率向上により、動画広告のニーズが高まっています。市場規模は2020年時点で2,954億円でしたが、2025年には1兆465万円に達すると予想されています。今後も様々な企業が、動画広告を活用してプロモーションに努めるでしょう。
参照元:Proox
動画広告を作成する3つの目的
動画広告の作成によって達成が見込める目的は、上記の3つです。それぞれみていきましょう。
商品やサービスの認知度向上
新商品や新サービスの発売に合わせて動画広告を配信し、短期間で認知度を高めることが目的です。動画広告は短時間で多くの情報を発信できるため、視聴者の関心を惹き付けられます。
拡散力に優れたメディアに配信できる点も魅力です。メディアを利用するユーザーのアクションによって情報が拡散されていくため、大掛かりな広告宣伝を行う必要がありません。広告宣伝に割くリソースやコストを抑えつつ、売上拡大が望めます。
ブランディング確立
ブランディングとはキャッチコピー・ロゴ・デザインなどを通して、自社商品やサービスの共通イメージを顧客の中で確立することです。これによって、リピート率を高めることができます。
動画広告を配信すると、商品のブランドイメージや世界観を強く印象付けられます。ストーリー性に富んだ魅力的な動画広告の作成によって視聴者の興味を惹き付けられ、ブランディングの確立につなげられます。
自社商品やサービスの利用に特別な価値を見出せるので、他社から魅力的な商品が発売されても簡単に乗り換えません。ワンランク上の商品購入や複数サービスの利用も期待できるため、一人あたりの購入単価も増えます。
新規顧客獲得に伴う売上拡大
新規顧客増加に伴う売上拡大を実現できる点も、動画広告を作成する目的の一つです。動画広告を配信できるメディアごとに、ユーザーの特徴は異なります。自社が獲得できていない顧客層が多数利用するメディアに動画広告を配信し、売上拡大につなげましょう。
動画広告の種類
- インストリーム広告
- アウトストリーム広告
- オーバーレイ広告
- バンパー広告
- プロモツイート(プロモ広告)
メディアに配信される動画広告は、以下の5種類に大きく分類できます。各動画広告の特徴をみていきましょう。
インストリーム広告
インストリーム広告は、本編動画が始まる前や本編の途中、本編動画の後に表示される広告のことです。YouTube・Instagram・Twitterなど、認知度が高いメディア媒体に動画広告を配信でき、商品認知度向上やブランディング確立につなげられます。
インストリーム広告は訴求力が高く、多くの視聴者の関心を惹き付けられる点が特徴です。作り込みには時間と手間が掛かるため、外注するのが一般的です。
インストリーム広告のメリット
インストリーム広告を利用するメリットは、コストパフォーマンスに優れている点です。認知度や使用頻度が高いメディア媒体に掲載できるため、多くの見込み顧客を獲得できます。
広告費はインストリーム広告を視聴した回数によって連動するため、マスメディアを利用するよりもコストを抑えられます。スキップパブル広告を選択すれば、自社への関心が低い視聴者へ広告費を支払う必要はありません。
映像・効果音・アニメーションをバランス良く交えた魅力的な動画広告を作成できると、視聴者に大きなインパクトを与えられます。
インストリーム広告のデメリット
インストリーム広告のデメリットは、動画広告の品質が見込み顧客の獲得に大きく影響する点です。短時間の動画広告でインパクトを与えるためには、専門的なノウハウとスキルが求められます。
テキスト広告やバナー広告と比べると製作過程も複雑化するため、自社で優れたスキルを持った人材がいない限り、内製化は困難です。視聴者の興味を惹き付ける動画広告を作成するには、プロのクリエイターが在籍する制作会社に頼らざるを得ません。
インストリーム広告の種類
インストリーム広告は、スキップ可否や動画広告を挿入する場所によって特徴が異なります。各広告の特徴は下記の通りです。
表:スキッパブル広告とノンスキッパブル広告の比較
スキッパブル広告 | ノンスキッパブル広告 | |
---|---|---|
特徴 | 動画開始から5秒前後でスキップが可能 | 途中でスキップができない |
主な使用目的 | ・アクセスや問合せの獲得 ・情報発信 ・見込み顧客獲得 |
・ブランディング確立 ・商品認知度向上 |
表:インストリーム広告の各種類
プレロール広告 | ミッドロール広告 | ポストロール広告 | バンパー広告 | |
---|---|---|---|---|
特徴 | 本編動画に入る前に流れる | 動画本編の途中で流れる | 本編動画の終了後に流れる | 再生時間が6秒以内 |
視聴率 | 高い | 高い | 低い | スキップ不可 |
目的 | 商品認知度向上や販促目的で使用 | イベントの告知や商品の販促で使用 |
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、Webサイト・SNS・アプリの広告枠やPR画面に表示される動画広告を指します。動画の中に差し込まれているインストリーム広告と異なり、動画から離れた場所に表示される点が特徴です。
広告枠があればメディアの配信先を問わないため、YouTubeで動画を視聴する機会が低い方にも、情報を発信できます。スマートフォンやSNSのユーザー数増加に伴い、アウトストリーム広告への注目度は年々高まっています。
アウトストリーム広告のメリット
アウトストリーム広告を利用するメリットは、不特定多数の方へ情報を発信できる点です。Webサイト・SNS・アプリの広告枠など、多くのメディアに動画広告を掲載できます。特にSNSは情報拡散力に優れ、多額の広告宣伝費を掛けなくても、多くの方へ情報を発信できます。
アウトストリーム広告は、表現の自由度が高い点も特徴です。配信先の選択肢が幅広く、自社商品やサービスを知らない方にも広告を見てもらえる可能性が高く、見込み顧客を効率的に獲得できます。
アウトストリーム広告のデメリット
ターゲットを絞るのではなく幅広い年齢層の方に情報を発信するスタイルのため、コンバージョン獲得への難易度が高い点がデメリットです。
動画広告のインパクトが乏しい場合、視聴者に興味を持ってもらえず、アクセス数や売り上げが伸び悩みます。WebサイトやSNSに登場するアウトストリーム広告の数は増加しており、訴求力の高い動画広告を作成できないと、視聴者の関心を惹き付けられません。
アウトストリーム広告の種類
アウトストリーム広告は、インバナー広告・インリード広告・インタースティシャル広告、3種類から選ぶ形です。各広告の特徴は下記の通り。
- インバナー広告
指定の広告枠にバナー形式で流す動画広告です。音声がOFFの状態で配信され、視聴者の興味次第で音声の有無を決定します。関心の高さを問わず不特定多数の方へ情報を発信でき、優れた訴求力があります。
- インリード広告
記事やコンテンツの間に挿入される広告です。Webサイトや記事の内容を読み進めた段階で、動画広告を表示します。優れた視認性と途中離脱の低さで、自社商品やサービスへの高い見込み顧客を獲得します。
- インタースティシャル広告
別のWebページへ切り替わるタイミングで表示される動画広告です。優れた訴求力と視認性がありますが、視聴者に不快感を与えやすく、スキップされる可能性が高いです。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告は、Webサイトや記事閲覧中に画面上を広く覆う広告のことです。広告の拡大・上下移動・点滅など、様々な動きによって視聴者の関心を惹き付けます。
動画画面の下部に表示できるYouTube唯一の静止画広告としても知られ、YouTubeを利用する方へ効率的に情報を発信できます。視認性が高い広告である一方、ユーザービリティやブランドイメージを悪化させる可能性も秘めています。
オーバーレイ広告のメリット
オーバーレイ広告のメリットは、視認性の高さと広告費用の安さです。視聴者が広告を消さない限り、スクロールしてもずっと画面に動画広告が表示されます。視聴者が広告の存在を認識しやすく、自社や商品への認知度を高めやすい点が特徴です。
また、オーバーレイ広告はクリックされた回数によって、広告費が発生する仕組みとなっており、無駄な費用の発生を最小限に抑えられます。
オーバーレイ広告のデメリット
オーバーレイ広告のデメリットは、視聴者やGoogleから敬遠されがちな点です。画面に突然広告が表示されたり、スクロールしてもずっと広告が表示されるためです。視聴者が広告に不快感を覚えると、ブランドイメージの失墜につながります。
また、Googleは過度な表示や閲覧阻害など、ユーザービリティ低下の要因となる広告を評価していません。検索順位の下落や広告が削除されるケースもあるため、表現方法に注意が必要です。
オーバーレイ広告の種類
オーバーレイ広告は、インタースティシャル広告・アンカー広告・ポップアップ広告、3種類が存在します。各広告の特徴は下記の通りです
- インタースティシャル広告
別のアプリやページへ切り替わるタイミングで表示される広告です。優れた視認性がありますがGoogleからの評価が低く、検索順位に影響を及ぼす可能性があります。
- アンカー広告
画面上部または下部に表示される広告です。YouTubeでは、画面下に表示される静止画広告として配信されます。視聴者が広告を消さない限り画面に表示され、収益や広告表示回数が増加すると認知度が向上します。表示回数の割にクリック率やコンバージョン獲得率は低いです。
- ポップアップ広告
Webサイトを閲覧中、画面に突然自動表示される窓枠付きの小さな広告です。視認性が高く、認知度向上を目的に広告を配信できます。視聴者に不快感を与えやすく、スパム広告と警戒している方も多いため配慮が必要です。
バンパー広告
バンパー広告は2016年から登場したYouTube広告の一種で、再生時間が6秒以内の動画広告です。配信時間が短くスキップボタンが設置されないため、視聴者に印象を残しやすい動画広告として注目されています。
TrueViewディスカバリー広告やGoogle Preferredキャンペーンと連動した宣伝もできるため、特定のターゲット層に向けて効率的に情報を発信できます。
バンパー広告のメリット
バンパー広告のメリットは、視聴者の離脱率を低く抑えられる点です。配信時間が6秒と短く、視聴者に与えるストレスを最小限に抑えられます。スキップボタンも設置されておらず、広告内容にユーザーの関心を集めやすい点も魅力です。
Google Preferred キャンペーンやTrueView ディスカバリー広告との相乗効果も期待でき、多くの見込み顧客獲得が期待できます。
バンパー広告のデメリット
バンパー広告のデメリットは、無駄な費用が発生しやすい点です。バンパー広告は1,000回表示されるたびに、料金が加算される仕組みとなっています。
視聴者が広告をクリックしなくても、1,000回表示されるたびに広告費が発生するので、コンバージョン獲得にどの程度反映されたか、解析するのが困難です。6秒以内で視聴者の関心を惹き付ける訴求力の高い動画広告の作成が求められます。
プロモツイート(プロモ広告)
プロモツイートは商品やサービスのプロモーションを目的に、Twitterユーザーへ情報を発信できる宣伝手法です。公式アカウント・タイムライン・プロフィール画面など、様々な箇所に動画広告を表示できます。
プロモツイートは、ユーザーから何らかのアクションがあった際に、料金が発生する仕組みです。動画広告の出稿だけで、料金は発生しません。
プロモツイートは出稿する前に、フォロワーの増加やいいねの獲得など、達成したい目標を定めます。設定した目標が達成されるたびに課金される仕組みになっており、費用対効果を把握しやすい点が特徴です。
プロモツイートのメリット
プロモツイートのメリットは、情報拡散力に優れている点です。いいね・リツイート・返信など、Twitterユーザーのアクションによって、情報が自然と多くの方に共有されます。今まで自社商品やサービスに関心の薄かった潜在ユーザーの獲得も見込めます。
Twitterユーザーに情報の二次拡散を任せられるので、入札費用以外はコストを抑えられる点も魅力です。入札方法は、自動入札・上限入札単価・目標入札単価の3種類から選択でき、予算やコンバージョンの内容に応じて使い分けられます。
表:入札方法の違い
自動入札 | 上限入札単価 | 目標入札単価 | |
---|---|---|---|
特徴 | ・予算に応じて入札額を自動調整 ・最小限の費用で最大限のリターン |
特定の行動に割ける費用の上限を設定して範囲内で入札 | 行動ごとに費用を設定して1日の課金額が目標単価に近づくよう設定 |
ターゲット層 | プロモツイート初心者 | 入札価格の相場を知っている方 | プロモツイートや集客の知識が豊富な方 |
プロモツイートのデメリット
プロモツイートのデメリットは、引用リツイートを削除できない点です。動画広告に不適切な表現や誤った情報が混じっていたとしても、引用リツイートを消去できません。動画広告を配信する前に、表現方法に関して念入りにチェックが必要です。
仮に情報や表現方法の誤りに気付かず、悪評がTwitter上で広まると、収拾が付かなくなります。ネガティブなコメントが増えると、自社商品やサービスのイメージ低下につながりますので、素早い対応が重要です。
動画広告を作成するメリット4選
動画広告の作成によって自社が得られるメリットは、上記の4つです。メリットの内容を確認していきましょう。
短時間で多くの情報を伝えられる
短時間で多くの情報を視聴者に伝えられる点が、動画広告を作成するメリットです。アニメーションや効果音を交えながら、自社商品の特徴・見た目・質感に関する情報をわかりやすく発信できます。
視覚や聴覚に訴える情報を多く織り交ぜることで、情報への理解度が増す点もメリットの一つです。商品開発までの軌跡やブランドの歩みなど、ストーリー性に富んだ動画広告を作成できると、視聴の関心をより惹き付けられます。
拡散力に優れる
動画広告は、不特定多数の方へ効率的に情報を発信できる点も魅力です。拡散力に優れたSNSに動画広告を配信し、若年層を中心に多くの方へ自社商品やサービスに関する情報を発信できます。
動画広告に興味を持ったSNSユーザーからの拡散効果も期待できるので、多額の広告宣伝費を投じる必要はありません。SNSでの投稿をきっかけに商品やサービスを購入する方も多く、インパクトのある動画広告を作成できると、売上拡大やブランディング確立にもつなげられます。
特定のターゲットに絞った広告を作成できる
動画広告は他の広告と比べ、特定のターゲット層に絞った情報発信が行いやすいです。配信先のメディアを多く利用しているユーザーに合わせて、動画広告を打ち出せます。ターゲティング技術や訴求力に優れた動画広告も多く、ターゲット層へ効果的に情報を発信できます。
低コストで広告を作成できる
テレビCMや新聞と比べて低コストで宣伝が行える点も、動画広告を作成するメリットの一つです。広告をクリックして初めて料金が発生する仕組みを採用している広告を選ぶと、無駄な費用の発生を削減できます。最低出稿金額が低く設定されているメディアも多く、予算に応じた柔軟な使い方が望めます。
動画広告作成に伴うデメリット3選
動画広告を作成する上でのデメリットは、上記の3点です。それぞれみていきましょう。
動画広告の品質がコンバージョン獲得率に大きく影響する
動画広告は多くの情報を伝えられる一方、品質がコンバージョン獲得に大きく影響します。短時間でインパクトやオリジナリティを視聴者に印象付けられない限り、スキップされます。
発信する情報の内容・ターゲット層の設定・配信先など、多くの点に気を配らなければいけません。また、外注する場合は、動画広告の作成実績が豊富な外注先を調査しておくことも重要です。
専門的なスキルやノウハウが求められる
動画広告を作成するには、撮影・映像制作・動画編集など、多くの専門的なスキルが求められます。オリジナリティやインパクトを視聴者に与えるためには、経験から裏打ちされたノウハウも重要です。
自社にスキルと経験を兼備したクリエイターがいない場合、内製化はできません。プロに作業を依頼し、魅力的な動画広告を短期間で手に入れましょう。
定期的な効果測定と改善が求められる
動画広告の配信効果を高めるには、定期的な効果測定と改善が必要です。効果測定で得たデータをKPIの目標数値と照らし合わせ、どこに課題があるかを把握することが重要です。
ただし、専門部署やプロジェクトチームを立ち上げていない限り、本業と並行しながら効果測定を行わなければなりません。
従業員の業務負担が増大するだけでなく、本業にも悪影響が生じる可能性があります。効果測定を定期的に行えるリソースを確保できないと、動画広告の配信効果や課題を正確に掴めません。
動画広告を配信できるメディア媒体の特徴
動画広告を配信できるメディアは、以下の6つです。各メディアの特徴をみていきましょう。
- YouTube
- LINE
- TikTok
YouTube
YouTubeは、国内での月間ユーザー数6,500万人を誇る動画サイトです。10〜60代のユーザーが利用しており、幅広い世代に向けて情報を発信できます。他のメディアよりも長時間利用する傾向にあり、動画広告の視認性が高い点も魅力です。
ただし、動画広告をスキップするユーザーも多く、魅力的な動画広告を作成する必要があります。YouTubeで配信する動画広告はTrueView広告と呼ばれ、インストリーム広告やバンパー広告が該当します。近年は、YouTubeと連動しているWebサイトやモバイルアプリを活用したアウトストリーム広告での配信も増えています。
表:YouTubeを活用するメリットとデメリット
メリット | ・幅広い世代に情報を発信できる ・ターゲット層を限定した情報発信も行える ・自社サイトと連動した使い方ができる ・無駄な費用の発生を抑えらえる |
---|---|
デメリット | ・スキップされる可能性が高い ・短時間で関心を惹き付けないといけない ・動画広告の作成に時間が掛かる |
Instagramは写真や動画など、ビジュアルに特化したメディアです。2019年3月時点で月間3,300万人が利用しており、現在もユーザー数は増加しています。
参照元:farret
Instagramの特徴は、女性ユーザーをターゲットにしたプロモーションを展開できる点です。日本では女性ユーザーが全体の57%を占めており、全ての世代で男性ユーザー数を上回っています。
特に20〜30代の女性ユーザーは、企業アカウントにも強い関心を示しており、Instagramでフォローした企業の商品やサービスを購入している割合は、80%を超えています。
参照元:PLAN-b
1日100円前後で動画広告を出稿できるため、コストを抑えられる点も魅力です。出稿できる動画広告は、インストリーム広告が該当します。
表:Instagramを活用するメリットとデメリット
メリット | ・女性や若年層に向け情報を発信できる ・企業アカウントに関心を抱く女性ユーザーが多い ・コストを抑えられる |
---|---|
デメリット | ・他のSNSよりも拡散力はやや低い ・ユーザーニーズの正確な把握が求められる |
Twitterは、1つの投稿を140文字以内に抑える必要があるメディアです。動画広告を掲載する場合は、プロモツイートかインストリーム広告を選択します。
Twitterは拡散力に優れている点が特徴です。多くのフォロワーを抱えているユーザーがリツイートすれば、仮に自社のフォロワー数が少なくても、不特定多数の方へ情報を発信できます。炎上するリスクを秘めているので、表現方法や情報の正確性に気を配らないといけません。
表:Twitterを利用するメリットとデメリット
メリット | ・ユーザー数は4,500万人を誇る ・1つの投稿で不特定多数の方へ情報を発信できる拡散力 ・キャンペーンやイベントを告知すると効率的に集客ができる ・動画広告の反応をリアルタイムで把握できる |
---|---|
デメリット | ・炎上するリスクがある ・トレンドの入れ替わりが激しい ・匿名性が高、顧客層を分析できない |
Facebookは、友人や同じ趣味を持つ方とネット上で交流を図れるSNSです。30代〜50代の男性が主に利用しています。
Facebookを利用するメリットは、精度の高いターゲット設定を行える点です。実名で登録するため、Facebookに登録されている情報への信用性が高いです。また、FacebookとInstagramのタイムラインで動画広告が自動再生されるため、視認性が高い点も魅力です。主にインストリーム広告を活用します。
表:Facebookを活用するメリットとデメリット
メリット | ・2,600万人のユーザーが利用 ・ターゲット層に向けた情報を正確に配信できる ・Instagramのタイムラインにも自動表示される ・動画と静止画をミックスすることもできる |
---|---|
デメリット | ・効果測定に時間が掛かる ・若年層への情報発信にはやや不向き ・他のメディアと比べて仕様変更が多い |
LINE
LINEは、国内で9,200万人が利用しているコミュニケーションツールです。10〜60代まで幅広い世代が利用しているメディアで、インストリーム広告を配信すると、多くの方へ情報を発信できます。
LINENews・タイムライン・Smart Channelなど、合計10カ所で動画広告を配信できため、視認性に優れている点も魅力です。動画広告経由でのコンバージョン獲得も期待できる一方、他のメディアと比べると、拡散力はやや劣ります。
表:LINEを活用するメリットとデメリット
メリット | ・幅広い世代へ情報を発信できる ・多くの場所で配信できるため視認性が高い ・コンバージョン獲得率が高い |
---|---|
デメリット | ・他のメディアと比べて拡散力が低い ・スキップされる可能性も高い |
TikTok
TikTokは他の世代に比べて、10代の利用率が圧倒的に高いメディアです。2021年8月時点で国内の全ユーザー1,700万人のうち、10代のユーザーは全体の1/3を占める約6,300万人です。
若年層向けの商品やサービスを新たに販売する際、効果的な情報発信が行えます。TikTokは短時間動画を投稿するメディアで、ユーザーが動画広告にさほど抵抗感を覚えない点もメリットです。TikTokで配信する際に使用する動画広告は、インリード広告になります。
表:TikTokを活用するメリットとデメリット
メリット | ・若年層へ効果的に情報を発信できる ・動画広告への抵抗感が少ない ・視認性が高い |
---|---|
デメリット | ・他のメディアに比べるとユーザー数が少ない ・ユーザーの年齢層に偏りがある |
動画広告の効果測定を行う際の3つのポイント
動画広告の効果測定を実施する前に把握しておくべきポイントは、上記の3点です。それぞれみていきましょう。
ポイントの内容を確認していきましょう。
目的別のKPIを知る
商品認知度向上や売上拡大など、コンバージョンの内容に応じて重視すべきKPIは異なります。自社が設定した目的に応じて、重要となるKPIを把握してください。
たとえば、資料請求やホームページ閲覧など、購入に向けての行動促進をコンバージョンと設定したとしましょう。クリック数や会員登録数などが、重要視されるKPIです。
下記に3つの目的別のKPIをまとめたので、ご活用ください。
- 認知度向上を目的とした場合
- 購入促進を目的とした場合
- 行動促進を目的とした場合
認知度向上を目的とした場合
KPI | 内容 |
---|---|
視聴回数 | 動画広告の再生回数や視聴回数 |
ユニークユーザー数 | 一定期間内に動画広告を視聴したユーザー数 |
ブランド認知度 | 自社ブランドの認知度 |
広告想起率 | 関連ワードから自社の動画広告を連想する確率 |
購入促進を目的とした場合
KPI | 内容 |
---|---|
完全視聴率 | ・再生回数 ・指定秒数以上の再生回数 ・動画広告の表示回数 |
再生時間 | 動画広告の総再生時間 |
ブランド好感度 | 動画広告視聴後の好感度の変化 |
比較検討 | 動画広告視聴後の商品比較検討への影響度 |
ブランド関心度 | 動画広告視聴後の自社商品への興味の程度 |
行動促進を目的とした場合
KPI | 内容 |
---|---|
クリック数 | 動画広告のクリック数 |
問い合わせ数 | 動画広告視聴後の商品やサービスへの問い合わせ件数 |
会員登録数 | 動画広告視聴後に登録した会員数 |
売上 | 動画広告視聴後に伸びた売上金額 |
購入意欲 | 見込み顧客の購買意欲の変化 |
参照元:デジタルマーケティングブログ
分析ツールを活用する
動画広告の各KPIを確認するには、分析ツールを活用してください。無料で利用できる分析ツールとして、YouTubeアナリティクスとGoogleアナリティクスの活用を推奨します。
- YouTubeアナリティクス
1本の動画やチャンネル全体のアクセス解析が行えるツールです。再生回数・ユニーク視聴者数・クリック率など、様々な指標を把握できます。
- Googleアナリティクス
視聴率・動画再生回数・広告視聴単価など、動画広告の反響を掴むために利用できるツールです。
実際の結果とKPIの目標数値を照らし合わせる
動画広告の効果測定が終わったら、各KPIで設定していた目標数値をどの程度達成できていたかを確認してください。各指標の数値に応じて改善すべき内容が見えてきます。
動画広告で発していたイメージと、実際の商品イメージがズレている可能性があります。また、商品購入までのユーザーインタフェースに問題がなかったか、併せて確認してください。
効果測定で算出した数値と目標数値のギャップを把握し、自社が取り組むべき課題を明確化しましょう。
動画広告を作成する上での3つのポイント
魅力的な動画広告を作成する上で、重要なポイントは上記の3つです。ポイントの内容を一つ一つ意識した上で、動画広告の作成に臨んでください。
動画広告を作成する上での目的を明確化する
動画広告の配信によって、どのような目的を達成したいかを定めることが重要です。コンバージョンの内容によって、選定すべき動画広告やメディアの種類も異なります。
たとえば、商品認知度向上を目的と設定したとしましょう。配信先は、拡散力に優れたTwitterか幅広いユーザーが利用しているYouTubeを選択します。
プロモツイートやプレロール広告で配信すると、無駄な費用を抑えつつ効果的な情報発信を実現できます。動画広告によって達成したい目標を定めた後、広告の種類や配信先を決めてください。
ペルソナを設定する
ペルソナは、勤務先・家族構成・趣味など、ライフスタイルを含めた架空の人物像のことです。設定した人物像をターゲットユーザーに見立て、動画広告の種類や配信するメディアを決定します。
ペルソナの設定によって、客観的な視点から視聴者のニーズを正確に把握でき、動画広告の訴求力が高まります。また、ペルソナを早い段階で設定しておくと、方向性が明確になり、時間とコストの削減につながる点もメリットの一つです。
表:ペルソナの事例
名前 | 山田翔太 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 35歳 |
勤務先 | 電子部品を扱う商社 |
年間売上 | 80億円 |
従業員数 | 300名 |
所属部署 | 営業部 |
年収 | 450万円 |
家族構成 | 独身 |
使用しているSNS | LINEを頻繁に使用し、時々Facebookを活用 |
趣味 | 外食、旅行、サッカー |
最近の悩み | ・感染症拡大の影響で、友人や同僚と気軽に飲みに行けず、自炊を本格的に始めようと検討中。 ・一人暮らしは長いが料理の経験はほとんどなく、簡単に作れるレシピを知りたい ・多くの料理に使用できる調味料を知りたい |
ストーリー性に富んだ動画を作成する
ストーリー性のある動画広告を作成できると、ブランドイメージ・世界観・企業コンセプトを伝えやすく、視聴者から共感を得られます。
自社商品やサービスの利用に特別な価値を見出すようになり、他社から新商品が発売されても簡単に乗り換えません。継続的な利用が見込め、安定した収益を自社にもたらします。
SNSでの拡散効果も期待でき、コストを掛けずに商品認知度向上や新規顧客獲得が望めます。視聴者を引き込むためには、起承転結を意識したストーリーの作成や主人公目線の徹底など、様々な工夫が必要です。
動画広告の作成を依頼できる外注先
動画広告の作成を依頼できる外注先は、上記の3つです。動画広告の品質や対応力などを考えると、動画広告制作会社に依頼するのが無難な選択です。それぞれみていきましょう。
動画広告制作会社
動画広告制作会社のメリットは、魅力的な動画広告の作成が期待できる点です。動画広告制作会社には、専門的なスキルやノウハウを身に付けたクリエイターが多数在籍しています。
商品の特徴・ブランドイメージ・企業コンセプトを反映しつつ、視聴者の関心を惹き付ける動画広告の作成が望めます。幅広い要望への対応が期待できる点も、動画広告制作会社を活用するメリットの一つです。
注意点:大手の動画広告制作の場合は費用が高騰する
実績が豊富な大手企業に依頼した場合、高品質な動画広告への仕上がりが期待できる一方、コストがかさむ傾向にあります。
表:動画広告制作会社に依頼するメリットとデメリット
メリット | ・魅力的な動画広告の作成が期待できる ・ブランドイメージや世界観を反映してもらえる ・目的に合わせた動画広告の提案が望める ・運用面でのアドバイスももらえる |
---|---|
デメリット | ・大手の動画広告制作の場合は費用が高騰する ・依頼が集中していると断られる可能性がある |
広告代理店
広告代理店を活用するメリットは、本業へリソースを集中できる点です。動画広告制作会社を探す手間ややりとりを依頼できるため、従業員の業務負担増加を避けられます。実績が豊富な企業や大手の動画広告制作会社とコネクションがある場合は、インパクトを与えられる動画広告の作成が期待できます。
注意点:手数料が発生する
広告代理店経由で動画広告の制作を外注先に依頼すると、手数料が発生します。担当者のコミュニケーション能力が低いと、自社の要望を正確に汲み取ってもらえず、修正作業の発生に伴う追加費用や納期遅延を招く可能性があります。
表:広告代理店を利用するメリットとデメリット
メリット | ・外注先を探す手間ややりとりを任せられる ・本業にリソースを割ける |
---|---|
デメリット | ・手数料が発生する ・担当者のスキルが低いと、認識にズレが発生する ・広告代理店との付き合いがないと、依頼できない |
フリーランスクリエイター
フリーランスクリエイターを活用するメリットは、コストパフォーマンスに優れている点です。一人または少人数のチームで進めていくので、人件費を大幅に削減できます。優れたスキルや豊富な経験を持つクリエイターに依頼できれば、大手の動画広告制作会社と同等の品質が期待できます。
注意点:スキルの見極めが難しい
クリエイターの保有スキルや品質担保の見極めが非常に難しいです。ポートフォリオの提出や対面商談の場を設けるなど、仕事を任せるべきかの判断材料を多く集めてください。また、日々の稼働状況も法人とは異なり、一定ではありません。信頼関係が互いに構築されるまでは、定期的に進捗状況を確認する必要があります。
表:フリーランスクリエイターを活用するメリットとデメリット
メリット | ・制作会社に依頼するよりもコストを抑えられる ・優れたスキルを持つクリエイターに依頼すると、魅力的な動画広告の作成が期待できる |
---|---|
デメリット | ・品質担保が難しい ・スキルチェックの場が必要になる ・稼働状況を定期的に確認する必要がある |
動画広告まとめ
この記事では以下の4点について解説してきました。
- 動画広告の種類
- 動画広告を作成するメリットとデメリット
- 動画広告を配信できるメディアの特徴
- 動画広告を作成する上でのポイント
動画広告はYouTube・Twitter・Instagramなど、多くのユーザーが利用するメディアで配信を行います。視認性や拡散力に優れ、多くの方へ効率的に情報を発信できる点が魅力です。
コンバージョンやターゲット層に合わせて、動画広告の種類や配信先を選択すると、効果的な情報発信が行えます。ですが、初めて動画広告を作成する場合、どこから手を付けていいかわからない方も多いでしょう。
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一昔前の広告と言えばTVCMが最大の効果を見込める媒体として扱われてきました。それ以外は新聞や雑誌の広告などの紙媒体が主流でした。
今では大手企業も中小企業も動画広告を主戦場としているようです。(もちろんTVCMも主力ですが)どのメディアにどの種類の広告を打つかで費用対効果が変わってくるので専任の部署を設けている企業もあります。
ですが広告を打つメディア数と広告の種類がこれほど多いと、何を選択して良いのかが困難です。1手間違えるだけで効果が激減する可能性もあるのですから、ここは専門家に任せた方が間違いないでしょう。
年齢層・性別・サブリミナル効果的広告・アルゴリズムの違い等、動画メディアも似ているようで特性は様々です。広告の種類と上手に組み合わせて最大の効果を外注先のパートナーと掴み取ってください。
いずれはWeb3.0時代での広告展開も必要になるはずなので、今の動画広告をしっかり掴んでおくことは、ビジネスにおける未来へのアドバンテージにきっとなるでしょう。